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ビッグシューターとは、平和工業が開発・発売したパチンコ機である。
概要
いわゆるハネモノで、役物内部の貯留を正規仕様として採用しゲーム性に取り入れた初の機種でもある。
※単にゲーム性として役物内部に玉が引っかかる仕様なだけなら一発台のバズーカ（銀座）がある
役物内部のステージは2段構造になっており、基本的に役物奥にあるローターの穴を通過した玉のみが下段ステージに到達してVゾーン入賞の可能性がある。
大当たり後は、ラウンド前半の間左右奥のハズレ穴が塞がり貯留するようになり、玉を貯留することによりローター穴～で下段へのルートを作り出す。ラウンド後半になると、貯留が解除されるため継続が非常に難しくなる。
役物の癖や寄り釘の影響が大きく、特にローターを通過した玉がことごとくVを逸れるような台では大当たりが難しい上にいくら大当たりしてもパンクばかりで勝利がおぼつかない。
シリーズ
- ビッグシューター（８６）
なんといっても元祖である。ロングセラーなのでセルが何種類も出ており、役物部品のロットが異なるためセルによって役物の癖が大きく変わるといった困った特徴がある。 - ビッグシューターIII（８９）
初代の検定切れに対応して発表された機種。微妙な役物の変更により、大当たり中は貯留がなくてもある程度ローターの穴を通過するようになっており、パンクしにくくなった。 - ニュービッグシューター/ビッグシューター８（９２）
新要件（当時）対応機種として登場。前者は最大ラウンドが１５となり完走すれば多くの出玉を得られる仕様であるが、その分下段ステージでVを逸らしやすくなっており、実は平均継続数は後者の方が多い。シリーズが途切れたため長寿台となっているが、コストダウンの弊害か、台の摩耗のため末期には２チャッカーに命釘を通過せずに入賞するようになっていたりする。 - CRビッグシューターK/ビッグシューターV（０２）
規定改悪のためにハネモノが作りにくくなり、初代の完全再現が不可能になったことを受けて大幅に改変が行われたリメイク版。
下段ステージでも貯留を行う二段貯留により、早期継続がなくなり継続時ほぼフルカウント入賞出来るようになった反面、賞球が削減され役物入賞で１０個戻しとされた。
下段ステージの欠陥と、左右ハズレ穴からも下段ステージに落ちる構造により、ドツキゴト（ピンボールでいうところのナッジング）の被害を多く受けた。 - CRAビッグシューター/CRAビッグシューターV（０７）
現行規定対応バージョン。役物はCRビッグシューターKの流用であるが、ローターの動きが変更され、ゴールデンクロスのように高速回転→穴を正面に向けて一旦停止を繰り返すようになった。
左右ハズレ穴からも下段ステージに落ちる仕様も同様だが、ステージ構造の欠陥が解消されゴトが効かなくなっている。
現行規定機らしくラウンド振り分けが採用されており、大当たり中はアタッカー消化に変更されているためパンクは一切発生しない。
細かい変更の蓄積で初代の面影が全くなくなっており、シリーズ最大のクソ台という評価。
ハネモノの釘調整を長らく行っていない釘師に配慮してか、ゲージ違いで（一昔前の）デジパチに近いゲージのバージョンも用意されている。 - CRAネオビッグシューター（１０）
役物構造の新設計により、玉の動きこそ違うものの初代に限りなく近いゲーム性を再現した。
現行規定に合わせ、V入賞で継続確定した後もラウンドを最後まで消化できるようになった。
ゴト防止機能搭載で、CRビッグシューターKの感覚でドツキを行うと役物と賞球払い出しが止まり警報を出し、リセットするまで復帰しない仕様（ピンボールでいうTILT）となっている。
現行規定になってから見られるようになったゴールデンクロスの影響は本機にもあり、２チャッカー入賞時は一瞬だけ左右ハズレ穴からVゾーンへの誘導を行う（貯留装置のストッパーを兼ねているためタイミングは非常にシビア）。
亜流
- ミラクルシューター（８７）
「シューター」シリーズとして発展させようとしていた頃のシリーズ後継機。貯留装置はなく、いわゆるアクションタイプになった。
ローターの構造が大きく変わり、円筒形から球形に変更された。穴の数も増えている。
また、役物に入賞した全ての玉がローター穴を通過し下段ステージに到達するようになった。
大当たり中はローターが９０度回転し縦回転となる。ただし、それでV入賞し易くなるかは台次第。
役物の癖がビッグシューター以上にきつく、クセ悪台ではどんなに釘を開けても出ないと言われていた。 - ゴールデンクロス（８９）
ビッグシューターの役物を改変したアクションタイプ。
ローターの動きが変更され、高速回転→一時停止を繰り返すようになった。
また、左右からローターを通過した玉がVをことごとく逸れるようになったため、ローター一時停止時に正面から通過させるのがメインルートとなった。
大当たり中は左右ハズレ穴からVゾーンへの誘導を行う他、後半はローターが停止する（前半はローターが高速回転している）。
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関連項目
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