ビデオカセッティ・ロックとは、日本国産では初となるカートリッジ交換式家庭用テレビゲーム機である。
概要
77年に玩具メーカー「タカトク」社の関連会社であったジーエル社から発売。
CPUは搭載しておらず、集積回路でゲームを制御している。テレビへの接続はファミコンなどと同じくRF方式。初期の本体はPONGマシンのようなパドルを搭載していたが、翌78年には右のようなジョイスティック搭載モデルへと切り替えられた。
また、ライフル型光線銃の付いた対応モデルも発売されている。これは同年にタカトク社が発売していた「T.U.G」という別のゲーム機のものを流用したものであった。
本体価格は9800円と安めだったが、ソフトは一本7~8000円することがザラであり、中には1万円以上するようなソフトも存在していた。そのロックすぎる価格設定がアダとなり、普及には至らなかった。
これは当時の集積回路(とりわけレースゲームのものなど)が非常に高価だったことによる。当時のカセットは海外で市販されていたゲーム用の集積回路を持ってきてそれを乗っけただけものであり、ビデオカセッティ・ロックは同時期に出ていた様々なゲーム機が「内蔵ゲーム」として本体に乗せていたものを切り売りしていただけなのであった。
その後タカトクは新たなゲーム機を発売することなく、タカトクトイスと社名を変え、94年に倒産した。
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関連項目
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