ビデオ戦士レザリオンとは、1984年(昭和59年)3月4日から1985年(昭和60年)2月3日までTBS系で全45話が放送されたロボットアニメ、及び劇中に登場するテレポートしまくる想定外のチート主役ロボの名称である。
概要イン!
地球クリーン化計画により火星と月が廃棄物処理場扱いになっている近未来。月のゴッドハイド博士率いる反乱軍によって地球に対する反乱が勃発した。そんな最中、ネトゲをしていた主人公・香取敬がプログラミングしていたゲーム用ロボとブルーハイム博士の研究の成果であった物質伝送装置が反乱軍の奇襲によりプログラム混線を起こし、ジェット機の質量を持った巨大ロボットとして実体化。これが蝿男の恐怖レザリオンである。
ちなみにビデオ戦士のビデオとは放送当時の電子ゲーム全般を意味する「ビデオゲーム」の意味。「ゼーガペイン」や「ウェブダイバー」、「デジモン」のような設定を昭和59年にやってしまった、20年以上早すぎた作品と言えよう。
シリーズ前半はリアルロボット的世界観の中に突如現れたスーパーロボット的な存在・レザリオンの八面六臂のチートな活躍ぶりが主体の作品だったが、後半は異性人の侵略者であるジャーク帝国(「絶対無敵ライジンオー」の敵とは同名だが無関係)と、敬のライバルであるギャリオの愛機ギャリオサバンとの対決という路線変更に迷走してしまった。それでも視聴率や玩具の売り上げが低迷してしまった為、「超電磁ロボコンバトラーV」より続いた東映本社(テレビ事業部)制作主導+バンダイ提供の八手三郎原作名義ロボットアニメ路線は打ち切りになってしまう。
また、実際のアニメ制作を担当していた東映動画も、この後自社製のオリジナルロボットアニメ作品からは撤退したため、次作としての東映動画によるロボアニメは日米合作アニメの内容を引き継いだタカラ提供の「トランスフォーマー ザ☆ヘッドマスターズ」、バンダイがスポンサーである所謂スーパーロボット系作品は葦プロ(当時)制作の「超獣機神ダンクーガ」に続くものの、東映動画としての完全オリジナルロボット作品は平成の「ガイキングLOD」まで途絶えることとなる。なお、「スーパーロボット大戦」シリーズには2013年1月現在未参戦となっている。
レザリオンの基本スペック
元々は敬の作った対戦ゲーム用フレームロボが本体で、内部メカはパワーアップツールとしてプログラミングされたものであった。
実体化したレザリオンは、全高35メートル、重量200トン、最高速度は無限大(電装システムの通信速度そのものであるため)。
主な武器は電送されて使用するビームバズーカと、レーザーソード。
物語後半にはブルーハイム博士が開発した武装付き装甲「レーザーバトルギア」を電送装着したフルアーマーレザリオンが登場する。これはフルアーマーという文言が「テレビアニメで動くメカ」に使われた初のケースであった。
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