|
【ニコニコ大百科 : 医学記事】 ※ご自身の健康問題に関しては、専門の医療機関に相談してください。 |
ビブリオ・バルニフィカスとは、非常に危険な細菌の一種である。
概要
コレラ菌や腸炎ビブリオなどと同じビブリオ属に分類される細菌。
主に暖かい海水に生息しているため、日本では西日本で、アメリカ合衆国ではフロリダ州などで流行することが多い。ただし今後は地球温暖化の影響で東日本やアメリカ合衆国北東部などでも流行する可能性がある。
また、何故か重い肝臓病(特に肝硬変、アルコール性肝炎)や糖尿病、エイズなどの基礎疾患を持っている人や、鉄欠乏性貧血などの治療のため鉄剤を飲んでいる人が感染すると劇症化しやすい傾向がある。これはビブリオ・バルニフィカスが鉄分を好む性質があるためと考えられている(ちなみに肝臓病や糖尿病などになると鉄分が体内に溜まりやすくなる)。
感染経路
生または加熱不十分な魚や牡蠣などを食べて感染することが多い。
また、海に入った際に皮膚や粘膜の傷口から体内に侵入することもある。
症状
食中毒として発症した場合、腹痛、下痢、嘔吐、発熱などの胃腸炎症状があらわれるが、通常は数日程度で回復し大きな問題になることはほぼ無い。
しかし肝硬変や糖尿病などがある人の場合は胃腸炎症状だけでなく敗血症や壊死性筋膜炎という重大な病気に発展することもある。壊死性筋膜炎になると手足に激しい筋肉痛や腫れ、出血、発疹が起こり、それが急速に広がっていく。大至急で治療しなければ全身の筋肉や臓器が腐り、播種性血管内凝固症候群(DIC)や多臓器不全で死亡することもある。壊死性筋膜炎になると致死率は非常に高く、70%以上である。
ちなみにビブリオ・バルニフィカス以外だと溶血性レンサ球菌も壊死性筋膜炎の原因となるため人食いバクテリアとも呼ばれる。
治療方法
胃腸炎だけなら特別な治療は必要ないが、壊死性筋膜炎を起こした場合は手術で手足を切断しなければならないこともある。
予防方法
ビブリオ・バルニフィカスは腸炎ビブリオやO157、ノロウイルスなどと同様に熱に弱い性質を持つ。そのため、魚介類は加熱してから食べると良い。特に肝硬変などがある人は夏場は魚介類を生で食べるのは避けよう。
また、怪我をしている人は海に入らないようにした方が良い。海で遊んでいる時に怪我をしないようにも注意しよう。
関連動画
関連項目
親記事
子記事
- なし
兄弟記事
- 1
- 0pt


