ビル・スカルスガルド(Bill Skarsgård)とはスウェーデン出身の俳優である。
姓の正確な発音は「スカーシュゴード」だが、日本では「スカルスガルド」と表記される事が多い。
概要
1990年、スウェーデン・ストックホルムにて、8人兄弟の四男として生まれる。
父はステラン・スカルスガルド、スウェーデンでも著名な俳優。『ダンサー・イン・ザ・ダーク』『ドッグヴィル』など、ラース・フォン・トリアー監督作品の常連である。また兄のアレクサンダーとグスタフ、弟のヴァルターも俳優、妹のエイヤは元モデルという芸能一家である。
2000年に映画『White Water Fury』で、兄アレクサンダーと共に銀幕デビュー。以後国内の映画で父や兄と共演しつつ、名門校ソードラ・ラテン・ギムナジウムを卒業、本格的に俳優への道を歩む事となる。
2010年に公開された『シンプル・シモン』では主役のシモンを好演。アスペルガー症候群を抱えるSF好きの青年が、恋人に振られた兄を元気づけようと「完璧な恋人」を探す、ハートフル・コメディだった。2013年のNetflixオリジナルドラマ『ヘムロック・グローヴ』では、辺鄙な田舎町に住む名家の息子にして吸血鬼(ウピール)の青年、ローマンを演じている。
2016年に『ダイバージェントFINAL』でハリウッドデビュー。主人公達に手を貸す謎の組織に所属する青年を演じる。その後『アトミック・ブロンド』『デッドプール2』などに出演。『デッドプール2』ではヒーローチーム「X-フォース」に応募・採用されたミュータント、ツァイトガイストとして登場するが早々に退場している。まあこれデップーの映画だし……
知名度を一気に高めたのは2017年の映画『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』である。本作でスカルスガルドは恐怖の道化師・ペニーワイズを熱演し、高く評価される事となった。
2019年の続編にも引き続き登場し、不気味な存在感をアピール。意図的に斜視ができるよう訓練するなど、人の形をした怪物を見事に体現している。
トリビア
『IT』撮影時、監督の意向によってスカルスガルドと子供達は「撮影外の接触」を禁じられていた。子供がペニーワイズを怖がるリアリティを重視しての方針だったが、スカルスガルドは子供達のトラウマにならないようにこっそり気を使い、撮影直後に声をかけて案じるなどケアに回っている。
2018年には女優のアリダ・モーバーグとの間に長女を授かり、一児の父となっている。
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