ビーストウォーズⅡ 超生命体トランスフォーマー(ビーストウォーズセカンド チョウセイメイタイトランスフォーマー)とは、1998年に放送されたTVアニメーション作品である。ロボットアニメ「トランスフォーマー」シリーズの作品であり、前番組「ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー」に続いてテレビ東京系列で制作、放映された番組、およびそれを原作とするマンガ作品。アニメーション制作は葦プロダクション。
かつては、ニコニコチャンネルのフルアニMAXにて公式配信されていた。
このフルアニMAXの閉鎖後、後述のDVDBOXか放送当時のVHSでしか見る手段がなかったが、2019年7月12日から一度目の、2020年6月9日から二度目のYoutubeのタカラトミーチャンネルで公式配信が開始された。とはいえ、現在は終了しており、依然同様視聴難易度は高い(ネオやカーロボに比べればまだましなほうだけど)。
OPテーマソングはCyber Nation Networkの「GET MY FUTURE」(前期OP)と「SUPER VOYAGER」(後期OP)、EDテーマソングは米屋純の歌う「夢のいる場所」。
概要
前作「ビーストウォーズ」同様、トランスフォーマーたちの2大勢力「サイバトロン」と「デストロン」によって繰り広げられる戦いを描いたストーリー。いつもの抗争によって銀河の辺境の惑星ガイアに墜落降り立った両軍団。サイバトロンは環境適合のため現住生物を、デストロンは古代遺跡群から兵器をスキャンし、惑星ガイア上で「アンゴルモアエネルギー」をめぐり、トランスフォーマー達が激突する!
前作とはうって変わって、3DCGアニメでなく、当時の日本アニメの大半と同様のセルアニメーション作画が行われている。ビーストウォーズⅡは、ビーストウォーズシリーズの玩具ヒットと、ビーストウォーズ直接の続編「ビーストウォーズメタルス」までのつなぎに玩具宣伝番組が必要だったために、急遽制作された作品である。(カナダのスタジオ主導で制作・欧米で放映されるビーストウォーズ及びビーストウォーズメタルスの展開スケジュール上の隙間を埋めるため、日本主導のアニメ作品が必要であった)
独立した作品としても成り立つよう、前作ビーストウォーズからの直接のつながりは少ないものの、前作サイバトロン司令官のコンボイ(いわゆるゴリラのイボンコ)が劇場版でゲスト出演したり、第1話冒頭でどうみてもチータス校長先生な画像がでてきたりと、ファンサービスは随所に見られる。しかし、当時としては珍しいフル3DCGアニメであったビーストウォーズの後番組がセルアニメのこの作品であったため、ビーストウォーズからひき続き視聴したファンにとっては賛否両論な作品でもあったりする。
全43話の本編と、映画ビーストウォーズスペシャルにおける上映作品の一つ「ライオコンボイ危機一髪!」が存在し、それらの内容はセルビデオとして販売・レンタルされたものの、DVD他のメディア化はされていなかった……はずであった。(これは続編のビーストウォーズネオも同様である)
なんと、2011年10月20日に本作品のDVDボックスの発売が決定されちゃいました。ニコニコ直販・ニコニコ市場でも購入が可能!
マンガ版『ビーストウォーズⅡ』
アニメ版を原作とするコミックボンボン掲載のコミカライズ作品。作者は今木商事。単行本二巻が刊行されている。
ストーリーそのものはアニメ版に準拠しているものの、読者層に合わせてかギャグ成分が強めな漫画になっている。タスマニアキッドが可愛くディフォルメされる、少ないページ数の都合からか後半登場キャラや合体戦士が出落ち要員化する、アパッチの過去やビッグホーンとスクーバとスキウレの恋の鞘当てなど、マンガ版独自の面白さを打ち出している。
終盤のガルバトロンとメガストームの兄弟愛も人気が高い。反面他のデストロンが空気かませになっているが
玩具でみるビーストウォーズⅡ
上記のとおり、限られたスケジュール(と予算)で構成された作品だったため、発売されたトランスフォーマー玩具(トイ)も、従来のトランスフォーマートイを、仕様一部仕様変更して展開するという手法が取られた。サイバトロン側はビーストウォーズシリーズのアニメ未登場キャラクタートイ(欧米のみ発売)が、また初期のデストロン側は「トランスフォーマーG2」ならびに「マシーンウォーズ」という旧玩具シリーズからの流用によってラインナップされた。
物語中盤からはインセクトロンという第三勢力として、サイケな色の虫軍団が大量に市場に出回ることになった。本来海外ならデストロン(プレダコンズ)である虫たちをビーストウォーズⅡで正義の勢力側に設定したのは、よりにもよって蚊のビッグモスをリーダーにしていることからも分かるように、正義の味方にすることで購買意欲をなんとか上げさせたいという売り上げ的な意味でも、動物対メカという構図を作る意味でも、スポンサーや番組側の配慮が見えるものとなっている。
流用や仕様変更玩具が多く占めるラインナップであるが、さすがに両軍団のトップである「ライオコンボイ」と「ガルバトロン」は完全新規設計の玩具が発売された。日本色を出す意味でもライオンVSドラゴンというモチーフの組み合せは人気を博し、セールスも好調であった。
他にも「ダイバー」は「ナイアガラベース」という完全新規の基地玩具と抱き合わせで発売された。前作で発売された「火山の対決」の火山と同系統の玩具だが、水を入れて電動ポンプで流すことが出来るギミックの他に、中が指令室になっていたり砲座が付いており他のトイを組み合わせて遊べるという、プレイバリューが高い商品だった(ポンプの音が少しうるさいのが難点だが…)。
そして年末商戦には「タコタンク(イカードが付属)」を完全新規玩具として発売したが、これは逆輸入された海外でも好調な売り上げを記録した。
他にも、自動変形シリーズが「オートローラーズ」として登場したり、トリプルダクス(海外のみ発売のビースト戦士「トリプレイダカス」仕様変更)、後半以降はゴッドネプチューン(超神マスターフォースの「キングポセイドン」の仕様変更)、マグナボス(海外発売の同名トイ仕様変更)など合体戦士が充実したりと、日本未発売トイや過去の傑作トイが大量にラインナップされており、玩具展開で見ると非常に充実した作品となっている。ロブクロウ(キングポセイドン→ゴッドネプチューンで1体だけハブラレルヤ)は犠牲になったけど気にするな!
なお、物語後半にデストロンの初期メンバーがパワーアップするのだが、ギガストームとダージガン以外の三人は元はサイバトロン側の玩具だったりする。
主な登場人(?)物(人物評はアニメ版に準拠)
サイバトロン
歴代の中で比較的穏健派。ビーストなのに組体操ロボに合体できたりする(本編参照)
- ライオコンボイ(CV:郷田ほづみ)
白いライオンに変身する、サイバトロン宇宙警備隊コンボイ部隊指令官。惑星ガイアへの着陸後の窮地を、現地の白いライオンに救われたため、その姿をスキャンした。
個性豊かなメンバーをまとめあげ、ガルバトロン率いるデストロン軍団に立ち向かう。
近接格闘用の「ライオクロー」、遠距離用「ライオミサイル」、大技「ライオタイフーン」等、遠近問わず単騎での戦闘能力も非常に高い。真面目な性格だがユーモアを解するおちゃめな一面も。
歴代司令官の中でもかなり温和平和主義。問題児なジョイントロンも笑って許せるほど寛容。ガルバトロンとは最後まで話し合いで解決しようとしていた。子持ちでむせて涙も流せるTF。 - タスマニアキッド(CV:石塚堅)
タスマニアデビルに変身する若き戦士。役職は陽動員。本当はもっとカッコイイ動物をスキャンしたかったがトラブルによりこの姿に。
その後もやんちゃや独断専行でトラブルメーカーになるが、少しづつ一人前の戦士に成長してゆく。ビーストモードでも何故か基本二足歩行のため、四足から変形するバンクシーンと若干の齟齬がある。 - アパッチ(CV:小高三良)
マンドリルに変身するサイバトロン宇宙警備隊コンボイ部隊の副指令。指令官コンボイとは訓練生時代からの長い付き合いであり、コンボイ部隊ではナンバーツーのため先輩風を吹かせたがるが、上官としての威厳がコンボイに比べイマイチ足りないのか空回り気味なおっちゃん。怒ると怖い。
砲撃モードへの三番目の隠し変態変身機能がある。(ケツから顔って・・・) - ビッグホーン(CV:岩崎征実)
バイソンに変身する突撃員。赤いサイバトロン伝統の猪突猛進で攻撃的な性格で、敵にとにかく突き進み力任せに戦局を打開しようとするタカ派。石頭で頑固な牛。
尻尾を引くと目からビームもとい口からミサイルが発射される。ミサイルはビースト・ロボット両モードで使用可能だが、思わぬ場面で尻尾が引っ張られてミサイルが飛んでいくことも……。
「~じゃ!」「~じゃい!」が口癖。 - ダイバー(CV:中野健治)
ガマガエルに変身するコンボイ部隊の防衛隊員。関西弁で喋るのんびりやだが、戦局を冷静に見極められる部隊員でもある。得意な泳法は平泳ぎ。
滝壺を改造したナイアガラベースが彼の棲家。むしろ玩具的にはナイアガラベースが本体。
攻撃能力は低めだがシャボンシールドを利用した防御戦に長ける。カエルをスキャンしただけあって水中も平気だが淡水だけではなく何故か海水でも平気なようだ。 - スクーバ(CV:岸祐二)
イカに変身する水中工作員でゲソ。口数はすくないが実は情報収集に長けた有能な諜報員なんじゃなイカ。武器はカッター状のブーメラン『スルメラン』でゲソ。
中盤でいとこがトンデモない巨大兵器を持ってくるでゲソ。そのいとこは同じくイカに変身するイカードでゲソ。
あと達筆でゲソ。ダイバー同様、淡水でも海水でも平気で活動できるでゲソ。
中盤前述のイカードによって届けられた、自分専用のサポートメカ『タコタンク』に乗って活躍するんじゃなイカ。アルテミスのお気に入りでゲソ。 - ライオジュニア(CV:小林由美子)
仔ライオンに変身する若き野生闘士。ライオコンボイのエネルゴンマトリクスが惑星ガイアのアンゴルモアエネルギーと結びついた結果生まれたトランスフォーマー。名前についてはタスマニアキッドが冗談半分に命名したが、本人もまんざらではない様子。
コンボイのマトリクスの影響で、ライオンの姿と正義の心を継承しているが、まだ0歳児なので未熟な部分が目立つ少年である。当初はライオコンボイを親と慕い、「ぱぱ!」「ママ!」と呼んでライオコンボイを困惑させるが、和解後はサイバトロン部隊の指揮官と部下という立場をわきまえ接するようになる。
ジュニアを核として、お目付け役のサントン、スカイワープと合体し、強力な合体戦士『マグナボス』となる。 - サントン(CV:原川浩明)
ゾウに変身する医学博士。アンゴルモアエネルギーの影響で生まれた、特別なトランスフォーマーであるライオジュニアのお目付け役(保護・監察役)として、スカイワープとともにサイバトロン本部から惑星ガイアに乗り込んできた。性格は温厚で語尾は「~だゾウ」。マグナボスへの合体では両腕と両脚、腰部分を担当。蚊でない方の某ビッグモス程ではないにせよ、合体後のボディの割合を多く占めるゾウのため、七割ゾウ等と一部で呼ばれる。 - スカイワープ(岩尾万太郎)
ワシに変身する音速教官。サントン同様ライオジュニアのお目付け役として本部から特命派遣されたサイバトロン戦士。性格は陽気でサントンに対するツッコミ役。サントンと共にライオジュニアを「若」と呼んで付き従う。
マグナボスへの合体では胸部及び頭部を担当。なお、はるか昔にいたデストロン航空兵とは関係がないようだ。
デストロン
歴代一仲良しなデストロン。派閥は分かれているがチームワークは良い。バンクシーンなどサイバトロンより作画に恵まれている。ちなみに初期メンバーは「コンバットロン」とも呼ばれる。
- ガルバトロン(CV:小村哲生)
ドラゴンとドリル戦車にトランスフォームするデストロン軍団破壊大帝。デストロン軍団のトップに君臨しているが、序盤はドラゴンのパワーを持て余し、余り直接作戦行動をとらず戦場に出てこない。メガストームの兄ちゃんでもあり、歯ぎしりしながら喋れる特技有り。ビーダマン。ピンク大帝。オイルで酔っ払うと暴走する。
スタースクリーム含むデストロンの部下ほぼ全てから人望がある。部下の中には処刑寸前のところを助けられた者さえいる。 - メガストーム(CV:松山鷹志)
巨大戦車にトランスフォームするデストロン軍団破壊公爵。ガルバトロンの弟でありナンバートゥー。兄を慕いつつも、その座を虎視眈々と狙ってはいるが、短気で頭の回転が追いついていないアホの子。「だぞ!」「兄ちゃん」が口癖。初代メガトロンに顔が似てるのは玩具の仕様。戦車モードでの砲撃は強力だが、チャージに時間がかかる。
物語中盤、スタースクリームの奸計によって、悪のアンゴルモアエネルギーに沈められたが、まさかの強化を遂げ破壊大公ギガストームとしてパワーアップする。
人型形態を失った代わりに、恐竜・要塞型の巨大トランスフォーマーとして破壊の限りを尽くす。単純なパワーだけならドラゴンモードのガルバトロンも凌ぐほど。ただし、知能面はさらに悪化している。
メガストームの基玩具は当時日本では発売されなかったG2版「メガトロン」。サウンドギミックが削除されてしまっている。
また、ギガストームの基玩具は今作中最も古い商品である「スクランブルシティ発動篇」より、デストロン側のマストアイテム「ダイナザウラー」である。一部パーツが削除されているものの、歩行ギミックは健在。 - スタースクリーム(CV:高橋広樹)
戦闘機にトランスフォームするおなじみ航空参謀。知力とスピードはトップクラス。歴代の中で唯一大帝を裏切らなかったスタースクリームであり唯一忠実な部下がいるスタースクリームでもある。BBを相方として常にコンビで行動している。
基本的にガルバトロンには忠実だが、初代メガトロン顔のメガストームは軽んじて度々反抗するあたりやはりスタースクリームである。ギガストームの意趣返しによって彼同様、アンゴルモアエネルギー溜りに沈んだが、やはり悪の力で進化し、参謀総長ヘルスクリームとなる。サイボーグ・サメモードの衝角『ゲイルダガー』で敵を切り裂く。パワーアップ前後どちらもオカマ口調で喋るがノンケ(公式設定)。アルテミスのお気に入り。
パワーアップ前の基玩具はG2でも傑作とされている「スモークスクリーン&ドレッドウィング」で、こちらはスモークスクリーンのリカラーである。ヘルスクリームの基はサイバーシャークというサイバトロン。 - BB(CV:渡辺健)
爆撃機にトランスフォームする無口な空爆兵。自分からはほとんど発言せず、相方であるスタースクリームや主君ガルバトロンの指示に「ラジャー」とだけ答えるか一言単語を言うくらいである。
戦闘力は高く、ランチャーから雨あられとミサイルを撒き散らし、スタースクリームとの機体合体攻撃「フォーメーションスクリーム」を持つ。スタースクリームに絶対の忠誠を誓っている。というのも、サイバトロンに捕まっていた時にスタースクリームに助けられたからとされる。彼の無口で片言なところは捕まっていた際にサイバトロンから調教等を受けて支障をきたしたらしい。
スタースクリームと同時にパワーアップし、サイボーグ・イヌのTF護衛隊長マックスビーとなる。メカビーストモードでも空中移動ができ、ロボットモードでの両腕武器の火力も強力である。カタコトなのは変わらず。なお、サイズは大幅にダウンしている。
ちなみにこちらはパワーアップ前は前述のドレッドウィング、パワーアップ後はハウリンガー(アニメ登場予定があったがタイガトロンに差し替えられた)が基玩具。 - スラスト(CV:実近順治)
戦闘機にトランスフォームする航空士官。黄色いほう。関西弁漫才コンビの片割れ。一人称は「ワイ」。弾道距離はコンバットロン一。スタースクリームとBBが強化された事に焦ってギガストームに泣きついた所、彼にアンゴルモアエネルギーを注入されたことにより、サイボーグ・ラプトルに変形する陸戦隊長スラストールに進化する。ビーストモードでの飛行能力は失ったものの、その代わり地上における白兵戦能力が大幅に増している。
パワーアップ前の基玩具はなんと、「マシーンウォーズ」という玩具展開で登場した「メガトロン(メガプレックス)」。顔が似てるのはそのためである。つまり今作は元メガトロンが二人いたのだ。
スラストールの基は前作の人気キャラ・ダイノボット。 - ダージ(CV:竹本英史)
戦闘機にトランスフォームする航空士官。青いほう。関西弁漫才コンビの片割れ。一人称は「ウチ」で、スラストとは微妙に喋り方が異なる(京都訛り)。スラストと一緒にヘマをやるのが彼らの仕事である。遠距離射撃が得意。
スラストールと同じくこちらもギガストームの手でアンゴルモアエネルギーを注がれてサイボーグ・ハチに変形する航空隊長ダージガンに進化した。羽根から発生させる超音波攻撃「ブラストリーダー」は強力でライオコンボイですら動けなくしてしまうが、威力がありすぎて仲間にもダメージを与えてしまうのが欠点。
ダージの基玩具はスラスト同様「マシーンウォーズ」の「サンダークラッカー(スカイワープ)」。ダージガンは前作のやられ役・ワスピーターである。 - オートローラーズ
デストロンの工作傭兵部隊。戦闘よりも要塞建設などに従事する4人チームで、ダンプカーに変形する親衛隊長オートスティンガー、武装装甲車両にトランスフォームする突撃親衛隊オートランチャー、ジェット戦闘機にトランスフォームする航空親衛隊オートジェッター、ショベルローダーにトランスフォームする陸上親衛隊オートクラッシャーで構成される。1話では、メカをスキャンした後のフォーム(姿)とは似つかない有機的なプロトフォームで初登場した。インセクトロンとは同じ傭兵として敵対した過去がある。出番少なし。セリフはもっと少ない。
ちなみにオートランチャーとオートジェッターはG2当時発売中止になった商品で、今回やっと日の目をみたものである。
インセクトロン
- ビッグモス(CV:渡辺健)
蚊に変身する独立傭兵部隊インセクトロンの昆虫指令。サイバトロンとデストロンの長き戦争に嫌気がさし、他のインセクトロンと共に戦線を離れ、宇宙の辺境惑星ガイアに流れついた一団の指揮官。個性派ぞろいのインセクトロンたちを組織化するため、インセクトロンの中でも見かけによらず最も冷静沈着で渋い。
武器はビーストモードの蚊の針を飛ばすニードルミサイルと、アリジゴクへと変形するアタックモード。同じ葦プロでも「OK、忍!」なマンモスに変形するほうではない。ガガンボ。 - マンティス(CV:高橋広樹)
カマキリに変身するインセクトロンの忍者。惑星ガイアの遺跡に隠棲していたが、サイバトロンとデストロンの抗争に巻き込まれる形で惑星ガイア上の戦いに参戦した最初のインセクトロン。
インセクトロンの中でも寡黙な武闘派であり、ディスク型の手裏剣と両腕の鎌は、ビーストモード、ロボットモードの両方で使うことが出来る。ロボモードでは円月殺法といった忍術っぽい技も使用する。 - トンボット(CV:田鍋謙一郎)
トンボに変身するインセクトロンの強行偵察員。「~ザンス」「ミーは」など、お調子者かつハイテンションな性格でカタコト英語混じりで喋る。機動力が高く、ビーストモードでは口から水の塊を吐き出すウォータージェット攻撃が可能。玩具でも水を入れて水鉄砲遊びが出来る。『蚊トンボ』コンビなのか同じ羽虫のビッグモスと行動をともにすることが多い。ガガンボ。 - シザーボーイ(CV:森訓久)
ハサミムシに変身するインセクトロンの謀略兵。ビーストモードでは尻尾に、ロボットモードでは腹部に位置するハサミで敵を攻撃する。
正義感の強い最年少のインセクトロンであり、タスマニアキッドとは最初こそ敵対したが、後に和解して親交を結んだ。 - ドリルナッツ(CV:岸祐二)
ゾウムシに変身するインセクトロンの地底工作員。マイペースな発明家であり、彼にとっては、戦闘よりも自分の開発・整備したメカがちゃんと働くかどうかのほうが重要である。
右腕にドリルが内蔵されており、それを使って攻撃するが、むしろメカの整備に威力を発揮するギミックである。 - パワーハッグ(CV:松山鷹志)
ダンゴムシに変身するインセクトロンの柔術家。ビッグホーンに似たパワータイプのトランスフォーマーであり、ロボットモードでは投げ技を多用する格闘戦士。
ビーストモードでは本物のダンゴムシよろしく、丸まって防御姿勢を取ることが出来、この状態で回転し突進することも可能だが、一旦勢いがつくと自分では止まれないという欠点がある。
語尾に九州弁のような「ごわす」を多用する。
ジョイントロン
- DJ(CV:内藤玲)
セミに変身する音波工作員。DJを含む歌って踊れるジョイントロン3人組はサイバトロンの小部隊員である。彼らは本来は惑星トリアスの防衛部隊として派遣される予定だったが、宇宙船が航海中にオシャカになり、惑星ガイアに墜落した。
ジョイントロンはそろって間違ったメキシカン的に陽気かつハイテンションでキチガイな性格で、「三位一体」の掛け声とともに合体し、合体巨人『トリプルダクス』となる。DJはトリプルダクスの胴体部分担当でセリフも多いが特に三人組のリーダーというわけではない。語尾に「ミー」がつき、飛びあがる時に体内のオイルをお漏らしするクセがある。主武装は翅に隠された『七年剣』による二刀流。
後に発売された「テレもちゃ」シリーズでは唯一ハブられてしまい、トリプルダクスへの合体はできなかった。 - モーターアーム(CV:石川大介)
カブトムシに変身する力士。トリプルダクスの腕部分を担当する。語尾に「アーム」がつく。接近戦専門のパワーファイターで、角部分の武器『マグマホーン』はビーストモードのみならず、トリプルダクスの左手武器にもなる。ジョイントロンの中では(比較的)普通に会話ができるほう。 - ギムレット(CV:前田剛)
アメリカザリガニロブスターに変身する極地工作員。ハチャメチャなジョイントロンの中でも特にセリフが支離滅裂で、ほかの2人のセリフに合わせてアミーゴ!ムチャス!を連呼する。トリプルダクスの下半身、腰と足部分を担当する。
ちなみに『熱血三兄弟』を自称する彼らはDJが長男、モーターアームが次男、ギムレットが三男という設定がある。DJやモーターアームのように空は飛べないがロブスターだけあって水中でも自由に行動できる。薄情。
なお、後に「テレもちゃ」シリーズが発売された際はデストロン側として登場した。
シーコンズ
- ハーフシェル(CV:西松和彦)
亀に変身する宇宙海賊シーコンズの海賊頭領。光子帆船型の海賊船を駆り、価値の高いエネルギーを求めて宇宙を荒らしまわる船長でもある。乱暴者だが配下に対しては人情家であり、彼らからの信頼は厚い。
ビーストモードでは、両肩の二連砲シェルキャノンが主兵装の他、体を回転させてのシェルカッター攻撃も可能。
ハーフシェルを胴体として、配下のシーコンズ4体と合体し巨大ロボット「ゴッドネプチューン」になる。合体すると巨大な剣「海神剣」を振り回す。
なお、配下たちは合体時以外ほとんどロボットモードにならないが、ハーフシェルはロボモードで登場する回もそこそこある。なんか顔がコンボイに似てる。 - シーラゴン(CV:宮沢正)
シーラカンスに変身するシーコンズ海賊参謀。ハーフシェルからは長老と呼ばれており、彼よりも高齢であることが伺える。長年で蓄えた宇宙各地のお宝の知識は豊富なようだが、かなり耄碌してきており他のメンバーにたたき起こされるまで眠りこけていることも。『メシはまだかのう?』
アニメではゴットネプチューンの左腕担当である(玩具ならばハーフシェル以外の4体は四肢の各部位に自由に組み換えできるが、アニメはバンク作画をつかう都合上、合体部位が固定されてしまう)。 - シーファントム(CV:一ノ渡宏昭)
鮫に変身するシーコンズ海賊奇襲兵。シーコンズの鉄砲玉であり、真っ先に敵に突っ込んでいく尖兵。背中のヒレをブレードにして攻撃する。口が軽く血気盛んな性格。ゴットネプチューンの右腕担当。 - テラマンダー(CV:上別府仁資)
エイに変身するシーコンズ海賊雷撃兵。シーコンズのなかでは最年少。シーファントムとは対照的に落ち着いたのんびり屋。シーコンズの中でも唯一飛行能力を持つ。ゴッドネプチューンの右脚担当。 - 元祖イカ娘スキュウレ(CV:松本美和)
イカに変身するシーコンズ海賊諜略兵でゲソ。シーコンズの紅一点でありこのアニメの第2のイカでもあるゲソ。テンションの上がり下がりが激しく、普段は乙女チックだが怒るとすぐに烈女の本性を現すでゲソ。スクーバに対してはイカ同士関心がある模様でゲソ。ゴッドネプチューンの左脚担当でゲソ。
なお、ビーストではクモ女に継ぐ2体目の女性トランスフォーマーとなるゲソ。え、エアラザー? 知らんでゲソ。
- ロブクロウ(余談)
そんなやつはいない。エビにトランスフォームする旧シーコンズの一体。「トランスフォーマー 超神マスターフォース」に登場するシーコンズは、キングポセイドン(旧ゴッドネプチューン)胴体のタートラー(旧ハーフシェル)以外わらわらと湧いてくる多数のモンスター扱いであり、ロブクロウもその中の一種類でしかない。ロブクロウ含めシーコンズの5体は、キングポセイドンの四肢になるほか、余剰の1体がターゲットマスターと呼ばれる銃へと変形する合体戦士であった。
ビーストウォーズⅡで彼らがゴットネプチューンとして再登場するにあたり、ロブクロウと同型のトランスフォーマーは再設定されず、メンバーから削除されてしまった。海外版でもピラナコン(海外版キングポセイドン)にはロブクロウ(英名ノーティレイター)が入っておらず、幸薄いトランスフォーマーである。がんばれロブ苦労。2008年の限定版ピラナコンには入れたじゃないか。
月のガイア監視員
- アルテミス(CV;樋口智恵子)
サイバトロンとデストロンの戦いを見守る少女型アンドロイド。二万年ほど前にガイア人が惑星ガイアを去る前に残した、アンゴルモアエネルギー監視プログラムの端末。基本的にどのトランスフォーマーに対しても中立だが、スクーバとスタースクリーム(ヘルスクリーム)に一目惚れしており、「様」付けして解説では贔屓することも。解説要員その1。ボケ担当。
バリアの影響で、トランスフォーマー達には見えない(しかし、続編の『ネオ』の最終回では普通におり、本作のトランスフォーマー達や『ネオ』のトランスフォーマー達にも見えている模様(何故普通にいるのかは不明だが、本作の最終回でネメシスの爆発と同時に月にあるドームが破壊された影響により、バリアが解除された可能性がある)。
「なお、声の人はビーストウォーズシリーズの後番組である『トランスフォーマー カーロボット』で、サイバトロンのオペレートプログラムであるアイちゃんを演じているのよ。声も私にそっくりだし、私とアイちゃんの共演は『トランスフォーマー ビジュアルワークス』(本)とトランスフォーマーシリーズのすべての曲が収録の『トランスフォーマー ソング・マスターピース』(の裏面)を見てね♡」(by アルテミス) - ムーン(CV:竹内順子)
アルテミスと一緒にトランスフォーマー達の戦いを監視するウサギロボ。アルテミス同様、月の監視プログラムのために用意されたロボットである。サイバトロンやデストロン同様、変形機能を持つが、めったに使用しない。解説要員その2。ツッコミ役。アルテミスと同じくバリアでトランスフォーマー達には見えないが(同じく続編の『ネオ』の最終回では普通にいる)、ライオジュニアだけは彼の存在を見えている。
「なお、声の人は続編の『ネオ』で、ビッグコンボイ部隊のブレイクを演じているムーン。熱血なサイバトロン戦士だし、ライオジュニアと友達になれそうだムーン♪」(by ムーン)!
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関連項目
- ビーストウォーズネオ(後番組で、本作の続編)
- ビーストウォーズ、ビーストウォーズメタルス、ビーストウォーズリターンズ(時代的に前日談と言える作品。ちなみに無印は本作の前番組で、メタルスは次々番組である)
- トランスフォーマー
- トランスフォーマーの関連項目の一覧
- アニメ
- 人型機動兵器
- ニコニコ動画で配信中のアニメ作品一覧
- アニメ作品一覧
- 20代ホイホイ
- イカ
- とある科学の超打蜂砲(ダージガン)
- サビボッコ
- 7割ゾウ
- SUPER VOYAGER
- Cyber Nation Network
- 6
- 0pt