ピカチュウ枠とは、毎世代登場するピカチュウに似ているポケモンの通称である。
概要
偽ピカチュウ、電気袋組、偽ピカチュウ枠などとも呼ばれる。第9世代時点で該当するのは下記の表にある13種類。
所謂かわいいマスコットポジションで、グッズも他のポケモンより多めに出ており過去には「HOPPE DAISHŪGO」と称してこの枠のポケモン達にフォーカスをあてたグッズも販売された。アニメでの出番も優遇されていることが多い。ただし、公式的にはこのポジションのポケモンが存在すると明言したことはなく、この用語もあくまでプレイヤーが勝手に名付けただけなので要注意。一応、外伝作の『ポケモンピクロス』で当時の第6世代までいたプラスル、マイナン、パチリス、エモンガ、デデンネをゲットすると「エレキュート」と名付けられたメダルが貰えるのでこれが現時点で唯一の公式用語となるが、ここでは便宜上「ピカチュウ枠」で統一する。
また、全種類共通ではないが、以下のような傾向がある。どれも元となったピカチュウに倣ってることが多い。所々に例外があるようにこれらの特徴はあくまで傾向であり、これからも世代が進むごとに当てはまらないポケモンが増える可能性がある。
・目が黒くて丸い(アローラライチュウを除く)。
・進化しない(ピカチュウ系列、パモ系列を除く)
・モチーフがげっ歯類(プラスル、マイナン、トゲデマルを除く)。
・名前が全世界共通(エモンガ、パモ、パモットを除く)。
・技「ほっぺすりすり」を覚える(モルペコを除く)。
また、第2世代のマリル系列、第7世代のミミッキュも見た目がピカチュウに似ているが上記の2つの特徴に当てはまらないため、この枠に入れて語られることは極めて少ない。
ピカチュウ枠一覧
世代別
第一・第二世代
名前 | ピチュー | ピカチュウ | ライチュウ | |
---|---|---|---|---|
通常 | アローラのすがた | |||
すがた | ||||
タイプ | / | |||
特性 | せいでんき ひらいしん |
サーフテール | ||
専用技 | ボルテッカー | - | ||
関連アイテム | - | でんきだま ピカチュウZ サトピカZ |
- | アロライZ |
この枠の由来となったポケモン達。この内ピチューは第2世代の金・銀、アローラライチュウは第7世代のサン・ムーンで追加された。
分類上のモチーフは鼠だが、生みの親であるにしだあつこは最初から鼠を意識してデザインしたわけではなく、頬の電気袋と尻尾はリスを参考にしたと発言している。
アニメではオスのピカチュウが主要キャラの相棒ポケモンとして活躍しており、露出が非常に多い。そのため、進化前後のピチュー、ライチュウは出番が少し控えめ。
第三世代
名前 | プラスル | マイナン |
---|---|---|
すがた | ||
タイプ | ||
特性 | プラス ひらいしん |
マイナス ちくでん |
専用技 | - | |
関連アイテム | - |
ルビー・サファイアで初登場。同世代で追加されたダブルバトルに合わせて、進化系統を除くと唯一この世代だけ2種類追加されている。
モチーフは耳、尻尾の形状から考えるとおそらく兎。体色もそれぞれルビサファのカラーリングに合わせており、片方のバージョンで出現率が高くもう片方は逆に低いという特徴がある。
アニメでは2004年公開の映画『裂空の訪問者 デオキシス』にて野生の個体が登場する他、モブトレーナーが所持するポケモンとして登場することが時々ある。
第四世代
名前 | パチリス |
---|---|
すがた | |
タイプ | |
特性 | にげあし ものひろい ちくでん |
専用技 | - |
関連アイテム | - |
ダイヤモンド・パールで初登場。モチーフは名前のとおりリス。図鑑説明でピカチュウ達と近縁種であると明言されている唯一のポケモンである。
アニメではダイヤモンド&パール編レギュラーのヒカリがゲットして手持ちにしている。この世代から第6世代のデデンネまでアニメレギュラーヒロインの手持ちになることが恒例となっていた。
第五世代
名前 | エモンガ |
---|---|
すがた | |
タイプ | / |
特性 | せいでんき でんきエンジン |
専用技 | - |
関連アイテム | - |
ブラック・ホワイトで初登場。モチーフはモモンガ。ピカチュウ枠初の複合タイプでこの世代以降は全てでんきタイプに何らかのタイプが付随している。英語名は"Emolga"で日本語と微妙に発音が異なる。
アニメではベストウィッシュ編レギュラーのアイリスがゲットして手持ちにしている。性別はメス。
第六世代
名前 | デデンネ |
---|---|
すがた | |
タイプ | / |
特性 | ほおぶくろ ものひろい プラス |
専用技 | - |
関連アイテム | - |
X・Yで初登場。モチーフはおそらくヤマネ。複合タイプは同じく同世代で初登場のフェアリー。
アニメではXY編レギュラーのユリーカといつも一緒にいる(年齢設定上、彼女はポケモンをゲットできないため兄であるシトロンにゲットしてもらっている)。性別はオス。
第七世代
名前 | トゲデマル |
---|---|
すがた | |
タイプ | / |
特性 | てつのトゲ ひらいしん がんじょう |
専用技 | びりびりちくちく |
関連アイテム | - |
サン・ムーンで初登場。モチーフはおそらくハリネズミ。複合タイプは鋼。ピカチュウ系列以来の専用技を持っており、この世代以降のポケモンは何らかの専用技を覚えている。
アニメではサン&ムーン編レギュラーであるマーマネの手持ちポケモンとして登場。性別はメス。
第八世代
名前 | モルペコ | |
---|---|---|
まんぷくもよう | はらぺこもよう | |
すがた | ||
タイプ | / | |
特性 | はらぺこスイッチ | |
専用技 | オーラぐるま | |
関連アイテム | - |
ソード・シールドで初登場。モチーフはおそらくモルモット及びクロハラハムスター。複合タイプは悪でピカチュウ枠唯一のフォルムチェンジするポケモンである。
アニメでは2019年無印版でロケット団にゲットされた個体と、ゲーム同様マリィと一緒にいる個体が登場。前者は設定同様まんぷく状態時は比較的おとなしいものの、はらぺこ状態になると狂暴になりロケット団一行が持っていた食料を食い荒らすこともあった。後者の個体は対照的に穏やかな性格で、はらぺこになっても暴れることがないほどである。
第九世代
名前 | パモ | パモット | パーモット |
---|---|---|---|
すがた | |||
タイプ | / | ||
特性 | せいでんき しぜんかいふく てつのこぶし |
ちくでん しぜんかいふく てつのこぶし |
|
専用技 | - | でんこうそうげき | |
関連アイテム | - |
スカーレット・バイオレットで初登場。モチーフはおそらくマーモット。ピカチュウ系列を除けば初めての進化する種族である。複合タイプは格闘。パモとパモットの英語名はそれぞれ"Pawmi"、"Pawmo"で日本語と読み方が異なる。
アニメではパモが移動手段である飛行船「ブレイブアサギ号」に棲み付く野生の個体、パモットがゲームと同様にネモの手持ちポケモンとして登場する。
関連動画
関連静画
関連項目
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