ピーマンとは、トウガラシの一種である。
概要
トウガラシの一種であるが、カプサイシンはほとんど含まれず辛くない。ビタミンCが非常に豊富で生食を好む人もいる。緑・赤・黄と見た目もバリエーションがあり、しばしば同じトウガラシの一種であるパプリカと混同されることがあるが前者は辛味があり後者はそれがなく甘味がある。
一般家庭で普及している緑色のピーマンは苦味があり香りは独特な青臭さがあるため、子供が嫌いな食材の常連。「クレヨンしんちゃん」でもしんのすけの苦手な食べ物としても知られている。しかし子供の頃は苦手でも大人になって好きになったという人も多く、そもそも苦味が好きな子供は多くはないので、別に強制する必要はないといわれている。
そんな風潮の中でも生産農家らは彼らにもっと好きになってもらおうと、苦味を抑えたピーマンを開発、生産するようになった。この効果もありピーマン嫌いの子供はだいぶ減ったらしい。ちなみに緑色のピーマンは生後20日前後で収穫されるものを指し、追熟すると赤いピーマンとなる。こちらは生後50日後に収穫され、甘みが増して栄養素も緑色より高い。だが保存期間の短さや手間のかかる食材でもあるため、流通するのは緑色が大半を占めている。
油との相性がよく、炒めることで苦味や青臭さが消え、肉類と合わせることで味わいが深くなる。バーベキュー、鉄板焼やステーキの付け合せに用いられたり、中華料理の青椒肉絲に用いたりしている。
国内の産地では宮崎県が有名。第二次世界大戦後の野菜不足を救った存在としても知られており、当時の食糧統制で野菜の流通が制限される中、開花から2週間で実をつけ、1つの苗で多い時には100個以上収穫できるピーマンが爆発的に普及した。この背景もあり、「関東大震災のトマト、第二次世界大戦のピーマン」という格言があるほどの貢献者とされている。
ピーマンを使った主な料理
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関連項目
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