万物を蹴散らす力の壁よ。
今、竜の牙となりて顕現せよ!
エクシーズ召喚!
現れよ、ランク4!
《ファイアウォール・X・ドラゴン》!
ファイアウォール・X・ドラゴンとは、アニメ「遊☆戯☆王VRAINS」および遊戯王OCGに登場するカードである。
概要
遊戯王OCGでは、2019年1月12日発売のDARK NEOSTORMにて登場。
テキストは遊戯王カードWikiより引用。
ファイアウォール・X・ドラゴン
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/闇属性/サイバース族/攻2500/守2000
レベル4モンスター×2体以上
(1):X召喚したこのカードの攻撃力は、
このカードとリンク状態になっているリンクモンスターのリンクマーカーの数×500アップする。
(2):このカードのX素材を2つ取り除き、
自分の墓地のリンク4のサイバース族リンクモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターをこのカードとリンク状態となるように自分フィールドに特殊召喚する。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分はモンスターを特殊召喚できず、直接攻撃できない。
召喚条件はレベル4モンスターが2体以上となっているため、意味あるかはさておきEXモンスターゾーンに融合かシンクロのLV4モンスターを出せば、最大6体のモンスターを素材にX召喚出来る。
(1)の効果は、このカードの発表時点で公式デュエルにおいて使用可能なリンクモンスターの最大リンクマーカー数が4なので、リンクモンスター1体辺り最大2000ポイント攻撃力がアップすることになる。EXモンスターゾーンを利用して三方からリンクマーカーを伸ばせば、3体の味方リンクモンスターとリンク状態になることが可能。その場合の最大攻撃力は8500に達するが、このカード自身はリンクモンスターではないため、囲むには召喚の順番と配置に気を付けたり、リンクモンスターを墓地から蘇生させるなどの工夫を要する。ちなみに相手のリンクモンスターとリンク状態になっても攻撃力が上がるので、それを考慮すると理論値は更に上がる。問題はX召喚しないと適用されない効果であるため、(2)の効果も含めて《ヴァレルロード・S・ドラゴン》と似たような欠点を抱えている点である(一応任意のエクシーズモンスターへ、エクシーズ素材の補充が出来るサポートカードは存在する)。
(2)の効果は(1)の効果で攻撃力を上げるためにも使えるが、実質1ターンに1度しか使えない上に、そのターンは直接攻撃が出来なくなる。更にリンク4のサイバース族リンクモンスターは片手で数える程しか存在しない(しかも、内1枚は2019年から禁止カードになった)。ただし、特殊召喚出来なくなる効果は誓約効果では無いので、この効果を使う前なら別の方法で特殊召喚することは可能。
X(エクシード)・ドラゴンなので、「エクシーズ・ドラゴン」モンスターとしては扱わない。「エクシード」とは超越するや卓越するといった意味である。エクシーズモンスターであることを意識してか、頭部と翼を正面から見るとそれぞれXを模ったデザインになっている。
《ファイアウォール・ドラゴン》の進化系(?)。そもそもレベルを持たない《ファイアウォール・ドラゴン》は素材に出来ない上、2018年12月に発表された2019年1月1日からのリミットレギュレーションにおいて《ファイアウォール・ドラゴン》が遂に禁止カードに指定されてしまったので、アニメはともかくOCGでは公式ルールに従う限り、規制緩和されるまで同じEXデッキに入れることすらかなわない。
今に始まったことでは無いが、この件に対してアニメ主人公のエースとしての立場を心配されたり、OCG環境を荒らした危険な存在として愛憎入り混じった多数の反響があった。しかし、その五日後に公式から「DARK NEOSTORM」の看板カードとして、アニメでの登場に先んじて突然発表されたのがこのカードである。
この発表に対し、「投獄された瞬間に脱獄した」とか、「自力で脱出を?」とか(発表された当時はまだ檻の外だったのだが・・・)、アニメに登場する「転生炎獣(サラマングレイト)」リンクモンスターの得意技である転生リンク召喚を捩って、転生エクシーズ召喚とか言われたとかなんとか。
そもそも《ファイアウォール・ドラゴン》自身アニメにおいて、いまいち主人公のカードとして映えるような効果でないためか(どちらかと言えば、使い方次第では敵向けとして映えたことだろう)非常に出番が少なく、出ても効果を有効活用される場面が少なかった。その反省か、上記の様な「攻撃力を上げまくってライバルのエースを殴り倒して勝利する」をド直球で表した効果になった。これからの活躍が期待される。
メディアミックスにおける活躍
アニメでは第82話「本能の先にあるもの」において、Playmaker(藤木遊作)vsGo鬼塚(鬼塚豪)のスピードデュエルにて初登場。
Playmakerへの執着から変わり果てた姿になってまで強さを求めた鬼塚に戦術を完璧に読み切られ、一撃も与えられぬまま追い詰められたPlaymakerは起死回生の一手として、鬼塚のスキル「アンチスキル」の効果を逆手に取る為に敢えてスキル「Neo Storm Access」を発動するも、それすらかわされ絶体絶命に陥る。しかし、「Neo Storm Access」の隠された効果[1]によりデータストームから引き当て、LV4の《ファイアウォール・ガーディアン》と《グリッド・スィーパー》の2体を素材に、《クロック・リザード》のリンク先にエクシーズ召喚された。これがVRAINSにおける初のエクシーズ召喚である。
AIとの融合を果たし、Playmakerのあらゆる戦術を見切っていたはずの鬼塚も、今まで出てこなかったエクシーズ召喚にはさすがに動揺を隠せなかった。それ以外はギャラリーも含めて特に何も言ってこなかったので、エクシーズ召喚自体は元からこの世界に存在する召喚法のようだ[2]。
召喚された後はオーバーレイ・ユニットを使い(2)の効果を発動してLINK-4《ファイアウォール・ドラゴン》を蘇生し、LINK-2《クロック・リザード》と共にリンク状態になることでX・ドラゴンの攻撃力は5500に上昇。その後、激しいカード効果の応酬の末、最終的に《クロック・リザード》を失いつつも鬼塚のエース《ダイナレスラー・キング・Tレッスル》の攻撃力を0にすることに成功し、攻撃力4500となったX・ドラゴンの攻撃によるワンショットキルで勝利した。《ファイアウォール・ドラゴン》の初登場時と同じく、無傷で優勢を維持していた相手のエースモンスターを殴り倒した上でワンショットキルを達成する大逆転劇となった。また、攻撃力を0にしたのは墓地に落ちた《ファイアウォール・ガーディアン》が、攻撃を強制された《ファイアウォール・ドラゴン》の攻撃を無効にして発動した効果であり、アニメゼアルにおける《No.39 希望皇ホープ》と《ダブル・アップ・チャンス》のコンボを彷彿とさせるものであった。
攻撃名は「ライジング・クリプト・リミット」。普段はV字型に見える様に畳まれている翼が展開し、カードイラストの様に青い光の翼を形成後、翼のシルエットに合わせる様にX型の光弾を撃ち出す演出になっている。
過去のアニメ作品と違い、2個のオーバーレイ・ユニットはX・ドラゴンの背後でそれぞれが円を描き、互いに重なりあって∞の様に見える軌道で浮遊していた。
ちなみにVRAINSのエクシーズ召喚は、デュエルディスクから発せられた電流に呼び寄せられるようにX型のオブジェクトが背後に現れ、それに素材が吸い込まれた後、デュエリストの前方に向かって4本のレーザーを照射。その接点から銀河の様な渦が生まれ、そこからエクシーズモンスターが現れるという演出になっている。エクシーズモンスターが現れるシーンは宇宙っぽい背景だった。
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関連項目
脚注
- *カードで無理やり例えるなら、(1)と(2)の効果を持ち、デュエル中いずれか一つだけ発動でき、尚且つ「(1)の効果を発動してなお、(2)の発動条件(LP100以下、新たなカードをスキルによってEXデッキに加えていない)を満たしている時、(2)の効果を発動する」といった感じだろうか。
- *エクシーズモンスター自体は、第1話で《十二獣ハマーコング》をモブデュエリストが使用していた。
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