ファイエルとは
以下は1について記述。
概要
ドイツ語のFeuerは、元々「火」を意味する単語であり、そこから「火災」や「火器」などへと意味が広がり、軍事用語としては「砲火」を意味するとともに、発射の号令にも用いられている。このFeuerは英語のfireと同語源であり、用法も概ね共通している。
Feuerは、現代ドイツ語では [fɔʏər] と発音される。この発音をカタカナにするのは容易ではないが、「フォイアー」と書くことが多い。一方、現在ではオペラなどでしか用いられない伝統的な舞台ドイツ語では、語尾の-erをしっかりと巻き舌で「エル」とするので、概ね「フォイエル」みたいな発音になる。いずれにせよ、ドイツ語で母音 eu の連続は /ɔʏ/ すなわち「オイ」と読むのが通常である。
と、それとは全く関係ないが某ガイエは自著において「ファイエル」という掛け声を使っている。
が、ドイツ語と関係有るかもしれないし他人の空似かもしれない「銀河帝国公用語」であるので特に問題はない。
ちなみに、外国語の発音をカタカナ表記で正確に表わすのは難しく、「絶対的な正解」はないと考えられる。しかし、幾らなんでも「ファイエル」はちょっとアレじゃないかと一部で言われているが、「銀河帝国公用語」なんだってば。
Feuerの概ね適当な使い方、ちょっとアレな使い方
以下に概ね適当なものと、そうでないものを比較のために例示する。ドイツの軍人風という点では両者は共通しているが、ドイツ軍人に対する執念の違いが大きく表れているので、注意して読んで欲しい。尚、これを読んで何らかの作品を想像するかもしれないが、記事主が適当に書いた文なので、あまり気にしないで欲しい。
適当な使い方
「大尉、連中は勝った気ですぜ」
ちょっとアレ
「青二才に、用兵のなんたるかを教えてやるとしよう。ファイエル!」
ファイエルでも良いじゃん…
もちろん、これは瑣末な話である。某ガイエが勘違いしたとしても、作品自体のおもしろさが損なわれるわけではない。だいたいそれは「銀河帝国公用語」なのである。1500年も未来の話だぞチクショー。
ただ考えて欲しい。例えば、シリアスな小説において「犯人は、ルノー・メガーヌに乗っていました」と書くべきところを、「犯人は、ルノー・メガネに乗っていました」と書いたのでは、全体の文章が良かったとしても後者はやはり気になる。
あるいは、君が大規模テロで頑張った人を描いた映画を見たとして、本来なら「救急救命士だ」と訳すところを「看護師だ」と訳されていたらどうだろうか。あるいは災害パニック映画で、「巡査部長」が「軍曹」と訳されていたら。「ビニー・シュトゥルマン巡査」が「ビニー・シュトゥルマン警官」だったら。「アッシェンバッハ高級中隊指揮官(又は親衛隊大尉)」が「アッシェンバッハ大佐」となっていたら。
そこだけが妙に気になるだろう。奥歯にチシャの葉が挟まったように。つまりそういうことなのだ。
ガイエは作曲家であり演奏家だった。作家であり翻訳家だった。故に、気になる人がいるのである。翻訳とは違うけど。銀河帝国公用語だけど。
ファイエルという発音は、実際の発音を正確に表わしていた
その前提にたって検証を行った人々もいた。彼らの意見を纏めるとこうである。
- 地球政府がブラックフラッグフォースによって壊滅させられた後、もしかしたらそれ以前から、ドイツという地球の一文化は廃れていた
- 銀河連邦を経てゴールデンバウム朝が樹立する頃には、ドイツ語の正確な発音も忘れ去られていた
- ルドルフ・フォン・ゴールデンバウムが、ドイツ文化を国家規模で無理矢理復活させたので、人々はドイツ語に不慣れだった。おまけにルドルフ本人もよく分からなかった。
- 「Feuerってどう発音するんだろうか。フェ…じゃないな、フォ…ファ…ファイエル?」
- ファイエルが正しい発音として定着する
これは一説に過ぎず、歴史的検証を十分に経たとは、現時点では十分に言えない。
尚、同様の事は21世紀の日本でもあった。例えば「既出」は本来は「きしゅつ」と読むが、一部では故意に「がいしゅつ」と読むことが流行し、さらにTBSの安東弘樹アナウンサーが放送で「がいしゅつ」と読んでしまったことがある。言語は常に変動しているので、Feuerを「ファイエル」と発音することは、既出を「がいしゅつ」と読むのと同程度に起こりうることなのかもしれない。
まあ銀河帝国公用語とドイツ語に関係があるって明確な記述はないんだけどね。
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