ファイナルハロン(FINAL FURLONG)とは、ナムコ(現バンダイナムコエンターテインメント)が1997年に発売したアーケード用競馬レースゲームである。なお競馬ゲームによくある賭ける方ではなく、自分が騎手となって馬を走らせるゲームである。
タイトルは同社発売のF1を模したレースゲーム「ファイナルラップ」が元ネタ。
概要
当時ナムコ業務用基板の主力だったシステム22を使用した競馬レースゲーム。馬を模した筐体にまたがって、体全身で馬体を前後に揺らして追う動作が求められる非常にタフなゲーム。初代ファイナルハロンでは難易度別に3種類のコースがあり、脚質の違う6頭の馬から1頭を選んでレースに出走する。脚質は「逃げ」「先行」「差し」「追込」のほか、初心者向けとして「自在」がある。ちゃんと馬名もあるが、席によって「冠名」が違うので、対人戦で同じ馬を選んでも名前が被ることはない。
通信対戦に対応しており、最大4人で対戦可能。レースは16頭立てで行われる。スパートをかけるポイントに差し掛かると「勝負ポイント」の表示が出るので仕掛けどころはわかりやすい。また、馬が「最高速だよ」などとアドバイスしてくれるのでオーバーペースなどの状況も把握しやすくなっている。ゲーム中は実況も行われるが、この実況の声の主は当時ラジオたんぱの実況アナウンサーだった山本直也アナウンサーである。
1998年に続編の「ファイナルハロン2」が登場。コースは3種類のままだが、1コースにつき3レースが設定され実質9レースが選択可能になり、距離も多彩になった。また、脚質として「大逃げ」を備えた馬が登場。サイレンススズカかな?ちょうど本格化のころだし。障害レースも登場。手綱の部分にある2個の「ムチ」ボタンを同時押しするとジャンプ。飛越タイミングが悪いとスタミナが減る。
家庭用ゲーム機への移植は行われていない。可動部分の多い筐体ゆえか残存状況も芳しくなく、今から遊ぶのはかなり困難と思われる。
関連動画
岩手競馬の菅原勲騎手(メイセイオペラなどの主戦)がファイナルハロンを遊ぶというテレビの企画。
関連リンク
関連項目
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