「ファイナルファンタジブリ」とは、スクエア・ジブリがスーパファミコン向けに1994年4月に発売したゲームソフトである。略称はFFG
概要
ストーリーは炭鉱の町ナルシェから始まる。
町で鉱夫見習いとして働いているパズーはある日、空から女の子が降ってくるのを目撃する。
その女の子は名前がシータであること、魔法のこと以外、すべての記憶を失っていた。
彼 女が唯一握り締めていた「飛行石」から手がかりを得ようとすると、町が空賊の襲撃にあう。
軍に保護してもらうために町を脱出するパズーとシータ。
世界をまたにかける壮大な冒険はここから始まった。
登場人物
- シータ
帝国に囚われていた少女。帝国の支配から逃れた際、記憶を失ってしまう。「魔法」の力を持ち、究極破壊魔法「バルス」発動のためのキーアイテムである「飛行石」を所持している。序盤から多数の攻撃魔法を覚えている、貴重な魔法の使い手。飛行石を持っているキャラクターのみが習得できる「バルス」はあるイベントを達成するまで消費MPが999なので誰にも使えない。また飛行石もイベントまではシータとパズーしか装備できない。
- パズー
炭鉱の町で働く鉱夫見習い。トレジャーハンターであった父の影響を受け「いつかラピュタにたどり着くんだ」が口癖。父親譲りの技量で敵のアイテムを「ぬすむ」ことができる。前半においては高い参入率を誇り、事実上主人公に近い。また「ぬすむ」で貴重なアイテムを入手することができ、ステータスも優秀。だが、後半の再加入条件が厳しいのがネック。
- おそのさん
帝国軍の女将軍。人為的に魔法の力を注入されている。帝国のやり方について行けず、牢屋で拷問されていたところをパズーに助けられて、以後行動を共にするようになる。空賊に狙われた著名なオペラ女優と瓜二つだったために影武者としてノリノリでオペラの主演を努めたりしている。その包容力であらゆる魔法を吸収してMPに変える「魔封拳」を習得しているために、強力な魔法を使う敵との戦闘には必要不可欠なキャラクター。後半ではパン屋を営んでいたが、あるきっかけで再び世界のために立ち上がることを決意する。後半のメインキャラクター。
- トンボ
空に憧れる帝国の少年。村を出て魔道研究所で学生研究員として魔法で空をとぶ方法を研究している。後に研究の危うさに気づき、主人公たちに協力するものの、後半のパートではある村で悲しい再開をすることになる。→トンボ
- キキ
魔法使いの村に住む少女。1000年前の大戦を生き抜いた魔法使い達の末裔。代々この村は成人になるために村を出て修行するという掟があり、キキも町を出て修行することになった。ついた先の帝国でトンボと知り合う。そこで始めた配達業で魔法使いであることがバレて、帝国に研究材料として拘束されるも、トンボと主人公たちの協力で助けられて以後行動を共にする。はじめから魔法が使える数少ないキャラクターのひとりだが、この段階では誰もが魔法を習得できるようになっている。しかし「ライブラ」「ヘイスト」「スロウ」「レビテト」などの、俗に言う白魔法系魔法を習得しており、比較的低レベルで後半の最後になるまで習得が難しい「クイック」を習得するので、パーティの補助要員として役に立つ。
- ケフカ大佐
帝国の魔道士。初期の魔導注入実験の影響で精神を汚染されてしまい、残虐なことを平気で行う性格になった。世界の支配と破壊を目論んでいる。そのために魔大陸「ラピュタ」に続く鍵となる「飛行石」とシータを帝国軍を率いて追っている。強大な魔力を誇るものの、暗闇の抵抗率がないに等しいために「ブライン」でほぼ無力化することが出来る。「3ターン待ってやる」→ケフカ大佐
世界観
物語は崩壊前の前半パートと崩壊後の後半パートに分かれている。
前半は、蒸気機関や飛行船等、産業革命期レベルの文明世界を舞台に、はるか古代に滅んだ魔法と機械を融合させた魔導を武器に世界支配を目論む「帝国」とそれにあらがう国々が戦争を繰り広げている。
主人公達は、それぞれが帝国と深い因縁をもち、それぞれが目的の為に帝国と戦うという一種の群像劇であることが特徴。
後半は、ラピュタによる世界崩壊後を舞台にバラバラに散った仲間たちが再び集結して、崩壊後もたくましく生きる人々を見て世界崩壊の原因と立ち向かう。このパートでは仲間が少ない段階でもラストダンジョンに挑むことが可能だが、最低でも3パーティ必要なために、初期の段階で向かうと一人か二人でダンジョン攻略をさせられるハメになる。また後半パートでは前半パートでの行動如何によって仲間にならないキャラクターも出てくるために、後半パートで激しく後悔するプレイヤーが続出した。
関連動画
関連項目
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