ファイナルファンタジーXとは、プレイステーション2用ソフトとしてスクウェア(現・スクウェア・エニックス)が発売したRPGである。 略称はFF10、FFXである。
概要
日本国内では2001年7月19日に発売。後にFFシリーズで初めて物語上での続編となる作品『ファイナルファンタジーX-2』が作られ、2003年3月13日に発売された。
国内の販売本数は265万本(内インターナショナル版が30万本)で、全世界累計販売本数は800万本。
この作品はこれまでのFFシリーズとはさまざまな点が異なっていたり、特徴的なシステムの導入などがある。例を挙げると、
- FF4からずっと継続されていたATBではなく、CTB(カウントタイムバトル)が導入された。
- レベルによる成長ではなく、「スフィア盤」によりキャラクターを筋道通り、もしくは自分好みに成長させる。
- 武器に攻撃力などの概念が無い。
- 召喚獣を通常のキャラクターと同じようにコマンド入力して操作できるようになっている。
- 東洋風の世界観
- キャラクターボイスの導入
- フィールドマップの廃止
- BGMにナンバリング作品で初めて植松伸夫以外の作曲家が参加
などである。
キャラクターボイスを採用しておりながら、主人公の名前は変えられるため、ボイスのないキャラクターを除きゲーム内で“ティーダ”と呼ばれることはない。
上記の独自仕様により、よく「一本道ゲー」と批判されるが、その過程で展開するドラマの数々、飛空挺入手後のやりこみ性の高さなどがそれを大きく払拭している。
特に最強武器・防具にのみデフォルトで実装されているアビリティ「限界突破」は、従来の作品で最強の値であった9999を超えるダメージ・HPを叩きだし[1]、当時のプレイヤーに大きな衝撃を与えた。
2014年には続編であるX-2と併せてHDリマスター化され、PS3およびPSvitaにて販売された(PSvita版のみXとX-2それぞれ個別での販売)。リマスターに際し、全グラフィックのリファイン・リメイクとBGMのアレンジ版が収録されているほか、X-2のその後を描いたボイスドラマが収録されている。詳しくは後述。
2016年にはPC版がSteamで配信され、2019年にはNintendo Switch版とXbox One版が発売される。
ストーリー
機械仕掛けの大都市ザナルカンドで「ブリッツボール」と呼ばれるスポーツチーム「ザナルカンド・エイブス」のエースとして活躍するティーダは、試合中に突然現れた謎の怪物『シン』によって、異世界であるスピラへと飛ばされてしまう。そこでは自分の生きてきた世界とはまるで違う所であり、人々は強大なる力を持つ不滅の魔物である『シン』に怯えながら生活していた。その上、ザナルカンドは1000年前に滅ぼされたという話を聞く。
南の孤島ビサイドに流れ着いたティーダは、その村で『シン』を倒すための修行の旅に出るという召喚士ユウナと出会い、彼女やそのガード達と共に島を出発することになった。
主なキャラクター
ティーダ(Tidus)…主人公。ザナルカンドからスピラに飛ばされてしまった。「ブリッツボール」という球技の選手。⇒ティーダ(FF10)
- アーロン(Auron)…ティーダと同じザナルカンドに住んでいる謎の男。⇒アーロン(ファイナルファンタジーX)
- キマリ(Khimari)…「ロンゾ族」の青年。頭のツノが折れている。敵の技を覚え使いこなす。
FFX-3……?
HDリマスター版の特典コンテンツのひとつとして、ユウナ視点で語られる完全新作のボイスドラマが収録されているが、この内容があまりにもアレでプレイヤーの間で物議を醸した。
これについては、同時期に発売された小説、「ファイナルファンタジーX-2.5 永遠の代償」のページを参照。
ピコカキコ
『ザナルカンドにて』

『戦闘曲』

『祈りの歌』

関連動画
関連商品
関連項目
- ファイナルファンタジーX-2
- ファイナルファンタジーX-2.5 永遠の代償
- ファイナルファンタジーの関連項目一覧
- えぼたま
- ユウナレスカ
- Otherworld
- 極北の民
- ザナルカンドにて
- いつか終わる夢
- 襲撃(FFX)
- シーモアバトル
- 素敵だね
- アルベド語
- 泣くぞ すぐ泣くぞ 絶対泣くぞ ほら泣くぞ
- 『シン』はジェクトだ
- 世界一ピュアなキス
- キマリは通さない
- 死んで楽になるか生きて悲しみと戦うか
- いなくなってしまった人たちのこと 時々でいいから……思い出してください
- ワッカがリュックをにらんでるときの顔
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脚注
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