ファイフェル(Pfeiffer)とは、「銀河英雄伝説」の登場人物である。
CV.梅津秀行(石黒監督版OVA)、岩崎諒太(Die Neue These)。
概要
自由惑星同盟軍少佐、第5艦隊司令官アレクサンドル・ビュコック中将付副官。石黒監督版OVAでは鋭角的な印象の青年士官、Die Neue Theseでは穏和な表情の壮年士官として描かれている。
時系列上では、宇宙暦795年の第三次ティアマト会戦でビュコックの副官・少佐として登場したのが初。以後、翌年夏の帝国領侵攻作戦までに転任したようである(帝国領侵攻時の第5艦隊司令官付副官はクレメンテ大尉)。作戦後、ビュコックが宇宙艦隊司令長官に就任すると、797年春までにその高級副官の任についた。階級はやはり少佐。
798年末、帝国軍による“神々の黄昏”作戦の発動にともなっては、迎撃準備に追われる宇宙艦隊司令部で艦隊出撃のための事務処理をしていたが、翌年初頭、折しもランテマリオ星域会戦に先立ち自由惑星同盟宇宙艦隊がハイネセンを出撃する直前、過労によってか変な名前の人物に夢の中で追いかけられた作者が謀ったかのように心臓発作を起こし、意識不明で搬送され副官の任を外されることになった。後任には、彼をしばしば補佐したスーン・スールズカリッター少佐が着任した。
人物
上司であるビュコックに比較してやや軍人的、悪く言えば過激で軍国主義に近い一面がある。
ウォルター・アイランズのような無能なトリューニヒト派政治家が国防を牛耳る事態に怒りを覚えており、帝国の侵攻を前にしてアイランズの「守護天使が勤労意欲に目覚めた」際も、それを喜ぶよりむしろそれがあまりにも遅きに失したことを腹立たしく思い、「救国軍事会議のクーデターが成功していればよかった」とさえ漏らすほどだった。
とはいえ、彼の意見はあくまで救国軍事会議であれば“神々の黄昏”作戦というコルネリアス1世の大親征以来の危機を前に国防体制を強化できていたかもしれない、という観測に基づくものであって、クーデターの成功を期待すること自体には「言ってはならないこと」と前置いてからの発言であった。
メディアミックス
本来、原作一巻相当の範囲で登場するべきビュコックの副官クレメンテ大尉の感動的な影の薄さ、あるいは時系列的に先行する外伝中でも同じく副官を務める原作記述のために、アニメのようなメディアミックスではファイフェルがクレメンテの役割を置き換えている事が多い(貴重な例外として、DNT舞台版の第三章に登場するビュコックの副官(女性)は一応クレメンテ大尉ということになっているらしい)。
このため、石黒監督版OVA、Die Neue Theseともに帝国領侵攻作戦時のビュコックの副官にはファイフェルが当てられ、クレメンテは登場しない。さらにOVAでは、原作時系列よりもさらに早く、宇宙暦794年のヴァンフリート星域会戦で第5艦隊が「迷子になった」時点でもファイフェルが副官を務めている(原作の当該部では副官じたいが登場しない)。
関連動画
関連項目
- 0
- 0pt