ファルコム音楽フリー宣言とは、日本ファルコム株式会社のすべての楽曲を自由にご利用していただくことを目的とした宣言です。
当社は今まで、34年以上にわたり多数のゲームミュージックを制作販売し、そのサウンドの多様性、完成度の高さなどから世代を超えた多くのユーザーに支持されてきました。当社が販売している楽曲は4,944曲(2019年1月31日現在)となり、現在も曲数は増え続けています。
これらの楽曲をゲームミュージックファンだけにとどまらず、今まで以上に多くの人々へ届けたい、という想いを形にするべく、この度、世界初の試みとして「ファルコム音楽フリー宣言」を実施します。
概要
この宣言は、ファルコムの提示する楽曲利用規約に従う限り、ファルコム以外の第三者がファルコムの楽曲を自分の制作物に使用することができるというものである。
2009年6月5日に宣言され、世界初の試みとして話題になった。
詳細は、公式サイトの「ファルコム音楽フリー宣言」のページを見てほしい。
利用規約の定めに従い楽曲を利用する場合においては、手続き不要で音楽使用料の支払いは発生しない。
日本ファルコム株式会社は、著作権管理団体に楽曲の管理を委託していないので、原則として著作権管理団体への申請や支払いは必要ない。
利用例
こんな時に楽曲を利用することができる。
- ピアノの演奏会でファルコムの楽曲を演奏したい
- バンドのライブで演奏したい
- 結婚式のBGMに使いたい
- 文化祭の演劇で使いたい
- ラジオ番組のBGMに使いたい
- テレビCMの曲として使いたい
- イベントやプレゼンのBGMとして使いたい、など
ニコニコ動画における利用範囲
単純にCD、ゲーム、MIDIの音楽をまとめただけの作業用BGM以外ならば、ニコニコ動画においては利用規約違反になることはまずないと思われる。
ただし、公式の有料配信では別途使用契約が必要となる。
楽曲利用規約には2種類の利用範囲が規定されているが、ニコニコ動画における利用範囲は「楽曲の一部を利用して制作物を制作すること。又、その制作物を無償で配布又はインターネット上等で公開すること。」が該当すると思われる。
ここで特に重要なのは、利用範囲が「制作物を制作する」という点に限定されていることである。
楽曲利用規約第5条2項にも書かれているとおり、「インターネット等で楽曲を無加工の状態で公開する行為。」は単なる違法アップロードと同等であり、利用規約違反であるため注意してもらいたい。
特筆すべき項目として、ゲームへの利用を禁止していることも注意が必要である。
第4条4項では、「有償又は無償を問わず、ゲームコンテンツに利用する行為。」については禁止行為とされている。
日本ファルコムはゲーム開発会社であるため、ゲームへの利用には許可しないという姿勢を取っている。
そのため、ゲーム制作物へのフリー素材としては使用できない。
また、第1条には利用できる曲が「販売した全ての曲」となっており、ゲームのBGMを抽出して利用することは利用範囲として微妙なところである。
利用したい場合は、素直にファルコム通販でCDを買ってください。お願いします。
(注2)CD、ゲーム、MIDIなどを録音、抽出してまとめた作業用BGM
動画作成の際の注意点
音楽を利用する際、コピーライトの表記をどこかに入れる必要があります。
動画に入れなくてはならないという制限はないので、作者コメントに1行表記するのがよいでしょう。
コピーライトはファルコム音楽フリー宣言のページの下部に書かれているので各自確認してください。
楽曲名/アルバム名/Copyright© Nihon Falcom Corporation
例:FEENA/イースI&IIクロニクルズ オリジナルサウンドトラック/Copyright© Nihon Falcom Corporation
また、利用した人にはアンケートに答えることが推奨されます。
ファルコムの今後の参考になったり、もしかしたら公式サイトで紹介されるかもしれません。
不利益は特にないはずです。
関連動画
関連商品
関連コミュニティ
ファルコム音楽フリー宣言に関するニコニコミュニティを紹介してください。
関連項目
関連リンク
- ファルコム音楽フリー宣言公式サイト
- ファルコムレーベルCD総合カタログ
- 【トレビアン】日本ファルコム『音楽フリー宣言』の真相 「JASRACに登録しなかったのは機動力の確保!」 -トレビアンニュース-
- 「作ったものは使って」ファルコム音楽フリー宣言にかける思い -ASCII.jp-
- 日本ファルコム、自社管理楽曲について使用料フリー宣言 -Impress Watch-
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