フィリックス(Felix the Cat)とは、 黒猫をモチーフにしたアメリカの漫画、アニメーションのキャラクターである。
概要
こいつ↓
このフィリックスガム(丸川製菓)は昭和49年に販売を開始した古くから愛されるガムである。
日本における一定世代のフィリックス像は、ほぼこのガムに集約していると言えよう。
発売当初は、無許可のパチモンであったため、抗議を受け「エフエックスガム」として販売していた時期があった。
現在は正式に契約を結んでいるため、本物として販売されている。
アニメーションでは、黄色い魔法の鞄を持っており、ドラえもんさながらの不思議な道具を出す。
なにその「のらくろ」?
「のらくろ」は田河水泡が「フィリックス」と「ボストン・テリア」と言う犬種を元に作られた日本のキャラクターである。
つまり、「フィリックス」は「のらくろの元ネタ」以外の何者でもない。
だが、日本では世代によっては「のらくろ」と間違えられることが多々ある。
経歴
元はオットー・メスマーが描き出し、パット・サリバンがプロデュースして1919年に世へ送り出された、カートゥーンのキャラクターである。
それは、ミッキーマウスよりも歴史は古く、その人気はニューヨーク・ヤンキースのチームマスコットや、リンドバーグの大西洋横断にマスコットとして同乗するほどであった。初期の短編はなんと約150もの作品が生み出されている。
あのウォルト・ディズニーも、当時はまだ著作権に無関心だったことから、平気でフィリックスに似たキャラクターを作品に登場させ、パット・サリバンに大目玉を食らっている(その結果生まれたのがしあわせウサギのオズワルドである)。
しかしパット・サリバンの急死により、版権について揉めに揉めてしまい、偽物アニメや無版権グッズが発売されるなど世紀末の様相を呈した。その間にウォルト・ディズニーのミッキーマウスが台頭したことでフィリックスの人気はガタ落ちしてしまった。
こうしてフィリックスは、キャラデザを担当したメスマーによって新聞の隅で密かに活躍を続けるというところにまで追い詰められた。
そのままなら歴史の闇に消えていくところだが、メスマーのアシスタントはフィリックスをリデザインし、フィリックスを取り巻く脇役を生み出すなどして、徹底的にイメージチェンジを行った。これが今も知られるフィリックスの形となっている。
公式サイトにも載っている魔法のカバンもこの頃から誕生した。この大改装が功を奏し、フィリックスは再び人気者として返り咲くことになった。
ちなみに1919年のデビュー作では、惚れた女が大量の連れ子を持っていると知り、最後には困り果てたあげくガスを吸って自殺するというブラックなオチになっている。
以降、主に欧米や日本ではフィリックスを使用した上のガムやグッズや販促のプロモーションなどにより、
キャラクター自体の認知度は高いと言える。
日本においては、日本上陸50周年(2009年)を期に東北新社がキャラクター商品権を取得し、
同社子会社であるCSチャンネル局「ファミリー劇場」のマスコットキャラクターとなり、同局のアイキャッチに登場する。
公式ホームページでも「今月のイチオシ」をお知らせるする役として活躍中。
ニコニコ動画においては、衛星アニメ劇場やフランスの愛すべき馬鹿などの動画でひっそりとしている。
しかし、子供にはトラウマになりそうな活動をしている。
関連動画
主な出演
関連リンク
- フィリックス・ザ・キャッ
ト(公式サイト)
- フィリックス・ザ・キャット
(ファミリー劇場での番組案内)
関連項目
- 3
- 0pt