概要
フィリップ・ダグラス・"フィル"・テイラー(Philip Douglas "Phil" Taylor, 1960年8月13日 - )は、イギリスのプロダーツプレイヤーである。200を超えるプロトーナメントで優勝し、80ものメジャータイトルを獲得し、ワールド・チャンピオンシップでの16回もの優勝歴を持つことから、史上最強のダーツプレイヤーとして知られている。現在、この記録を上回るプレイヤーは存在しない。
ニックネームは、”THE POWER”。これは彼の入場曲であるSnap!の「The Power」に由来している。
長らくUnicornと契約し同社のダーツ、シャフト、フライトを使用していたが、2014年にTargetと契約し使用ダーツを変更した。
略歴
16歳の時に高校を中退しすぐに就職。ダーツを始めたのは26歳の時で、失業期間中にダーツに熱中し、プロになったのは28歳。80年代を代表する選手であるエリック・ブリストゥに師事する。彼の才能を見込んだブリストゥからの資金提供によりダーツに専念し、そこから才能を開花させ師をも上回る最強のダーツプレイヤーへと成長していくこととなる。
1988年から1993年までBritish Darts Organisation(BDC)に所属していたが、ダーツが衰退の一途を辿る状況に不満を抱いた他のトッププレイヤーたちとともにWorld Darts Council(WDC)を結成する。WDCは後にProfessional Darts Corporation(PDC)と名を変え、それ以降テイラーはPDCの第一人者として現在に至るまで活躍を続けている。
THE POWER
その名の通り彼はダーツ界にて最強の存在である。年齢を重ねたことにより以前ほど成績が安定しなくなったと言われることもあるが、それでも50歳を超えて今なお世界トップクラスのプレイヤーとして活躍している。PDCオーダー・オブ・メリットは2014年6月現在2位であり、彼の上に立つのはマイケル・ヴァン・ガーヴェンのみである。
ダーツの中でも最も難易度の高いものの1つである9ダート・フィニッシュ、すなわち501のパーフェクト・ゲーム(理論上最少の9投で終えたゲーム)をテレビ中継された試合中に9回達成している(インターネット中継のみのチャンピオンシップ・リーグ・ダーツを含めると11回)。
また、2010年のプレミア・リーグ・ダーツ決勝では1ゲームで2回の9ダーツを達成する快挙を達成した。
彼が喜ぶ姿は非常にかわいい。
その他
2012年のPDCワールド・チャンピオンシップにて、ニコニコ生放送に出演したこともある日本人プロプレイヤー、村松治樹と対戦している。同舞台でテイラーが日本人と対戦するのは初めて。
結果はテイラーが危なげなく勝利するも、村松も数レッグを取るなどその実力の高さを見せた。その後別の大会の会場で再会したようだが、村松曰く「きっとまだ顔を覚えられていない」。
関連動画
関連項目
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