フィーチャリング(featuring)とは、英語の動詞「feature」の現在分詞形である。
概要
まず本題に入る前に英単語「feature」の辞書的な意味を確認する。『ジーニアス英和辞典』第5版では「feature」は以下のように記載されている。
「feature」. 南出康世. 『ジーニアス英和辞典』第5版. 大修館書店, 2014, p. 777. より一部引用
【名詞】
【動詞】【他動詞】
- 〈人・会社などが〉…を呼び物にする;…を特集する
英単語「feature」は、主に名詞に「特徴」「特集記事」「顔の造形」、動詞に「呼び物にする」という意味がある。
ここでは動詞の意味の1つ「特定の人物や事柄などを際立たせる」の用法について触れる。
ただし、既に他サイトで詳細な解説記事が掲載されていることから当該ページをページ下部の関連リンクとして示すこととし、特に「ニコニコ内ではどのように使われているか」について詳細に述べる。
ニコニコと「フィーチャリング」
一般的に音楽業界などで「フィーチャリング」はあるミュージシャンが別のミュージシャンを(ゲストとして呼び)主役に据えた作品を制作した際の表記として用いられ、ニコニコ内でも同様の目的で使用されている。Aを作曲者、Bを歌い手とすると「A feat. B」「(作品名) feat. B」という形で目にすることが多い。
特にボカロ曲では必ず「ボカロPが(お願いして)歌声音声合成ソフトウェアのキャラクターを主役に据えて歌わせる」という関係性が成り立つため、フィーチャリングを用いた楽曲表記と親和性が高く、ニコニコ内外問わず数多くの作品に用いられている。
ニコニコ内では、フィーチャリング類似単語キーワード検索[1]の合計ヒット数は動画・生放送・静画・マイリスト合わせて約13万件に上る(2022年2月24日現在)。
同様にニコニコ内ではカタカナ表記「フィーチャリング」や正式英語表記「featuring」よりも「feat.」や「ft.」といった省略英語表記が使用例のほとんどを占める。[2]
ニコニコ動画内では上記フィーチャリング類似単語検索総数(2022/02/24現在)の中の70%を音楽ジャンル全般を含む「音楽・サウンド」が占め、次点11%を「ゲーム」が占めている。
ニコニコでの主な使用例
同表記が使用された現存する最古の動画(全体/タグ:VOCALOID)
関連リンク
- たらぐちはくや.(2022)「feat.の意味は意外と奥深い?コラボやWITHとの違いをわかりやすく解説」.カラオケうたてん
- ShareWis Press(2014)「誤用してない?歌手名でよく見るfeat.(フィーチャリング)の意味」
関連項目
脚注
- *「フィーチャリング OR featuring OR feat OR ft.」でのキーワード検索。無関係のURL中からのヒットを除くため「F/」表記は除き、ドットを除く省略形も見られるため「feat.」ではなく「feat」を入れた。
- *「feat OR ft.」での検索ヒット総数(動画・静画・生放送・マイリスト)を「フィーチャリング OR featuring OR feat OR ft.」での検索ヒット総数(同上)で除した割合(百分率)は96%を超える(2022/02/24現在)。
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