概要
フェストゥムは、外宇宙からやってきた光子結晶体「ミール」から生み出される知的生命体である。大部分がケイ素(Si)で構成されており、シリコン型生命体とも称される。その黄金色の姿は、目の当たりにした者を魅入らせる美しい輝きを放つ。
個の概念をもたない群体であり、全体でひとつの存在である。人類に対して同化か消滅を迫り、宇宙のすべてを無に帰す事で最終的により高い次元へ移行させようとしている。 ミールと共有する情報や意思に従って命令を実行しているが、征服や虐殺などの悪意はなく、彼らにとってこれらの行動のすべては「祝福」である。(「フェストゥム」という名称は、ラテン語で「祝祭」を意味する)
人間の思考を読む読心能力を有するほか、空間歪曲であらゆる攻撃を無効化し、レーダー類も通用しないため、通常兵器はほとんど効果が無い。さらにダメージを受けても再生し、「コア(ペルソナ、結晶核)」と呼ばれる中核を(複数もつ場合すべてを)破壊しなければ倒す事が出来ない。
そのため人類は、核兵器などによる飽和攻撃を除けば有視界攻撃で対抗せざるを得なくなり、接近戦用兵器の開発が余儀なくされた。(→ファフナー)
人類との長きに渡る戦争の中、人間の思考と概念の数々を学び影響を受けてきたことで、「いなくなる」ことだけを目的として個を持たなかった彼らの内部にも様々な変化が生まれている。
あなたはそこにいますか?
フェストゥムが人類への問いかけに用いる言葉。この問いを発する種は基本的に「スフィンクス型」に分類される。
これに肯定を示すと、理解して取り込むために「同化」を行い、否定すれば存在を無に帰すために「殲滅」せんと攻撃を仕掛けてくるが、人類にとってはどちらもほぼ変わりない敵対行為である。(言わば、「あなたを消していいですか?」という質問 に、<はい>か<YES>でお答えください、と言われているようなもの)
彼らがこの言葉を使うのは、かつて人類の外宇宙探査機からこのメッセージを読み取ったことで地球人の存在を知ったから。遠く離れた宇宙から地球へ投げかけられたこの質問に人類が返答したことで、それまでの世界は終わり、全てが始まった。
同化
フェストゥムが他のすべての存在を理解する手段であり、より高次な宇宙への移行という目的を達成するための行動。文字通り、対象を同一化してしまう行為であり、 取り込んだ存在の情報・能力を吸収する事が出来る。
同化された人間の存在は消滅し「いなくなる」が、不完全に中枢神経等のみを同化された場合、人の姿を保ちつつも自我が失われた脳死に近い状態に陥る(「半同化」)。
また、同化によって得た情報は「ミール」に集積され管理される。地球に飛来したミールの中には、以前に彼らと接触した異星生命の情報なども蓄えられている。なお、作中では明確な描写はないが、フェストゥムの中には一定以上同化すると飽和・崩壊してしまう個体がいる。
ワーム・スフィアー現象
作中でフェストゥムの攻撃手段として多々使用される、黒色の球体を生む現象。
歪曲回転体(空間の球状のねじれ)の発生で起こり、これに触れた物質はゼロ次元へ向かって捩じ切られる。威力には使用する個体や状況でばらつきがあり、対象を完全消滅させてしまうものもあれば、捻じ曲げる、損傷を与える程度のものなど様々。撃破されたフェストゥムは、消滅時に反撃としてこれを発生することが多い。自身に発生させ移動手段とする場合もある。
ノートゥング・モデルなどのファフナーは、ストーリーとシリーズの進展に伴って対フェストゥム機構の改良が進み、この攻撃への耐性も大幅に向上した。
フェストゥムのタイプや個体によって、楔型(ワームウェッジ)、砲弾型、丸鋸状カッター等、攻撃力を強化した変型を攻撃に用いることが確認されている。
ミール
ミールとは、個の概念を持たない群体であるフェストゥムの思考中枢であり、各個体から送られる情報を集積し管理しているサーバーのようなものである。フェストゥムのコアはミールから生み出される。ミールという存在自体はフェストゥムではなく、彼らと共生関係にある。
本来、光子結晶体であるミールは、知識を無限に吸収して記憶し続けるだけの高密度情報集積体だが、稀に収集した情報に反応して行動を起こし、周囲の環境・生態系に影響を与える。また、その在り方を万物に変化させることも可能。
TVシリーズ第一期『蒼穹のファフナー』の開始時点では、地球上に3つ存在するミールのうち、2つが活動している。
- 超古代ミール
太古に地球へ飛来したミール。人類を類人猿からホモ・サピエンスへと進化させた要因となり、現在も地球人の染色体と一体化して遺伝している。この存在がフェストゥムの人類に対する読心を可能にしている。瀬戸内海ミール発見をきっかけにした推測からこの学説が起こり、後に実証された。なおこれまで作中でその存在に触れられたことはなく、設定上のみ存在している。 -
瀬戸内海ミール (≒竜宮島のミール)
2085年に日本・瀬戸内海の海底クレーターで発見されたミール。かつて超古代ミールによって地球に引き寄せられたもので、分割され日本で長らく管理・研究されていた。[しかしその後の北極ミールの来襲に反応し、誤った理解のまま生命を守ろうとしたことで、結果的に日本人の受胎能力を奪い、新国連に滅ぼされるきっかけを作ってしまう。] -
北極ミール
2114年に北極へ落下したミール。前述の通り、人類が図らずも呼び寄せてしまった存在。地球上で人間と敵対関係にある全てのフェストゥムはこのミールに属し、全人類を同化することを目的としている。地球の衛星軌道上と月に、自らの分身である小ミールを配置して全地球規模のネットワークを形成している。これによって人類は高々度飛行が不可能になり、長距離戦略兵器の有用性も失った状態にある。新国連人類軍での通称は〈ポラリス〉。
- 2133年、竜宮島で研究中だったミールの暴走(※前述)を誘発した侵攻時の戦闘で、マスター型フェストゥムによって[真壁紅音]を同化した。フェストゥムを本質的に理解した最初の人間である彼女の存在は、10年余りの時をかけてフェストゥム内部で共鳴しながら影響を与え続け、「命」(≒存在)と「発展」(≒時間)の概念を学ばせた。それはやがて、ミールと拮抗する独立共鳴核「ミョルニア」の形成に至る。
- TVシリーズ第一期の時点では、潜入諜報やプロパガンダなど「情報」を理解した戦略的な行動を見せているほか、「憎しみ」の感情を獲得したことで、効率的な人類殲滅へと加速する。[さらに最終局面で「痛み」を学習したことから「(存在する)喜びと苦しみ」を学び、「いなくなること(=死)への恐怖」を知った。]
- 北極での決戦(アルヴィスの「第一次蒼穹作戦」及び人類軍の「ヘブンズドア作戦」)において、[マークザイン・マークジーベンによって破壊されたことで、残されたフェストゥムたちに「個体であること」を与えた。]以後、北極ミールのかけら、地球に降下した小ミールは世界各地に散り、独立したミールとなってコロニーを形成。それぞれが別の目的を持って行動する群れとなっている。劇場版に登場する来主操が属するミールもその一つ。
北極ミール〈ポラリス〉の欠片たち
「EXODUS」本編開始時点(2151年)に至るまで、人類とフェストゥムとの戦いは複雑に激化しながら続いている。それぞれのミールに連なる群れは人間への敵対に限らない独自の道を選択しており、 フェストゥムやミールと交信・対話する能力を突然変異的に獲得した新人類「エスペラント」の出現もあって、単純な対立図式でなくなりつつある。(※以下は暫定的に大別したまとめ)
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敵対派のミール
人類軍の無差別なコロニー掃討戦を受けたこともあり、人類に憎しみを抱いて戦い続けている群れ。依然として大部分を占めていると思われるが、その内情は様々。同化せずに殺戮を繰り広げる群れもあれば、エスペラントを通じた対話で敵意無きことを示せば衝突を回避できるケースもある。だが北極圏に近いほど憎しみが強く、争いの避けられない群れが多くなる傾向がある様子。 -
共生派のミール
様々な理由により、竜宮島ミールのように人類との共生、ないし争いを避ける道を選択した存在たち。これらの成長した欠片たちの中には、土着し植物と似通った生態に変化しているものも見られる。 - 空母ボレアリオスのミール
劇場版「HAE」に登場。来主操が所属するミール。人類軍の航空母艦を同化しており、アルヴィスを模倣した防衛機構や擬装能力を有する。生命を理解する途中で人類軍による核攻撃を受け、痛みと苦しみの恐怖が拡大するのを止めるため、竜宮島へ使者を送るが……。[その拡大を止める方法は、竜宮島や無関係な他の群れを取り込み、人類軍や攻撃的なフェストゥムなどを武力で排除しようと言う物。だが第二次蒼穹作戦における日野美羽(を介した竜宮島ミール)との対話を経て、新しく「誕生」することを受け入れ去っていった。]
その他のミール
タイプ分類
蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT
- スフィンクス型?(タイプ不明種)
TVシリーズ一期以降に確認されるタイプと大きく形状が異なる。L計画に参加したパイロット達に幾度と無く襲いかかった。初期のフェストゥム解析においては、海中の結晶物と不規則に同化した塊と化すために、海底にはフェストゥムが存在しないという定説が生まれていた。EXODUSに登場したほぼ同型の種の呼称からおそらくスフィンクス型ではなくウーシア型の可能性が高い。 - 飛行型(タイプ不明種)
オープニングで戦闘機と空戦を行なっていた小型フェストゥム。L計画終了直前のLボート上空で大量に旋回している姿も見られた。(EXODUS登場の新型種から、これも「シーモータル型」と推測される)
蒼穹のファフナー
- スフィンクス型
- コアギュラ型
攻撃行動を一切行わず、ただひたすら同化行動を行おうとする個体。攻撃を受けることで初めて反撃を行う。ROLラストで海中への適応が確認された。ソロモンが敵と認識しないため、対処が困難で厄介な敵とされる。本編では第9話に初登場し、マークフィアーに海中で同化を迫りパイロットを半同化した。 - アルヘノテルス型
群れをなして行動するフェストゥムであり、自らの身体からグレンデル型(後述)を多数生み出して戦闘を行う。大きなダメージを受けてもグレンデル型と再融合することで再生が可能。第8話・人工島での戦闘で初出。 - グレンデル型
自動車よりやや大きい程度のサイズの小型下級フェストゥム。ペルソナ(コア)を持たない個体であり、火器の扱いに慣れた人間ならば撃破が可能。人工島やモルドバ基地では溝口恭介がライフルで倒していた。初登場は第8話。 - プレアデス型
非常に高い戦闘力を持つ個体である上に、本体は不可視化(ソロモンにも無反応)して隠れたまま、小型の群れを生み出して自爆させる戦術を用いる。第16話で[人類軍占領下の]竜宮島に来襲。全戦力を結集させてなお圧倒する力を見せつけるが、[帰還した真壁一騎のマークザインによって一撃で]倒された。 -
スカラベ型
周囲を手当たり次第に同化して巨大化し、最終的に根を張るタイプの個体。 - リヴァイアサン型
第一次蒼穹作戦にて海中で確認された、巨大な鯨のような姿のフェストゥム。水中活動に特化し、花弁状に開く巨大な口で対象を丸呑みにする。存在自体はL計画と同時期に発見されており、その後急激に数が増したと思われる。 - マスター型
同化した人間の姿を装い、会話も可能な上級フェストゥム。人間の集団に潜伏したり他の個体を指揮するなど、上位ノード的存在の希少種。同化した人間の記憶情報を有しているが、人格自体を保っているわけではない。フェストゥムに個の概念は無いため個体名が必要になることは本来ないが、一定の分岐を重ねた個体に便宜的な識別のため設定される模様。作中ではイドゥンとミョルニアの二体が登場するが一度も呼称されることはない。戦闘時はスフィンクス型から発展した形態に変化し、極めて高い戦闘能力を有する。 - スレイブ型
人間を同化しないフェストゥムで、コアギュラ型やマスター型から派生した個体。最後に同化したひとりの人格を保ったまま、その意志に従う。他のフェストゥムからは下級とみなされ同化の標的になる。戦闘時はマスター型同様の形態に変化する。作中では[春日井甲洋が]この存在へと至った。 - コア型
人間とフェストゥムの独立融合個体であり、世界に極少数しか存在しない。ほぼ人間と変わらない外見だが、虹彩のかたちが異なるなど特徴もある。フェストゥムとしての[皆城乙姫]はこのタイプに分類される。 - ファフナー・マークニヒト
イドゥンによって、搭乗した[狩谷由紀恵]ごと起動試験中に同化されたもの。最新型ファフナーとしての性能に加え、ワームスフィアーや同化などフェストゥムとしての能力を行使する。第23話で竜宮島に襲来し、[防衛にあたったファフナー部隊を壊滅させ、アルヴィス全体に]甚大な被害を与えた。第一次蒼穹作戦においてもイドゥンが操り、竜宮島のファフナー部隊と激戦を繰り広げるが、[総士の企図によって「痛み」を理解するに至り、]北極決戦の命運をわける変化をフェストゥム側にもたらした。
蒼穹のファフナー HEAVEN AND EARTH
- スフィンクス型
- スカラベ型
- エウロス型
人類軍の核攻撃による再開戦の影響で生まれた新型種。金色でなく赤色の姿をしている。巡航ミサイルや銃火器など、人類の兵器と極めて酷似した武装を形成し、戦術をも理解・模倣した戦闘を行う。非常に攻撃的で、戦闘力は極めて高い。また、他種を(強制的に)指揮下に置き攻撃させることもできる。 - 来主操
少年の姿をとるスフィンクス型フェストゥム。体は人間のレプリカであり染色体をもたない。北極ミール消滅後、ミール不在のまま個であることを望み、「空が綺麗だ」という感情を初めて理解した。操が属するミールは人類軍の核攻撃によってもたらされた痛みに怯え、新しく生まれることを拒絶しているため、そのミールに代わり人類と交渉を行うために生み出されたのが彼である。「来主操」という名は、保護していた総士の知識を使ってフェストゥムとしての名称を変換したもの。 - ファフナー・マークニヒト
かつてフェストゥムに奪われ人類に敵対したファフナーであり、[第1次蒼穹作戦後からクロッシングを維持していた総士と一騎によって、マークザインの内に封印されていた。操の属するミールの接触で解放され、人のかたちをした彼が搭乗することで再びフェストゥム側の戦力となった。]TVシリーズ第一期に登場した機体から劇的に変化を遂げ、暗紫色の体躯に緑の結晶が追加された禍々しく生物的なデザインとなっている。
蒼穹のファフナー EXODUS
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スフィンクス型
- スフィンクスA型種
従来同様のタイプだが、(アザゼル型配下の個体は特に)「あなたはそこにいますか?」の問いかけが、半ば恐怖を与えるための手段へと変化している模様。 - スフィンクスB型種
第2話で竜宮島に襲来した、これまで報告のみ確認されていたタイプ。過去の同型他種と比べて人型に近く、頑強な肢体の凶悪な容姿をもつ。腕の爪型触手を駆使するほか、ワームスフィアーやワームウェッジに加えプレアデス型のような不可視化能力も有し、さらに同等の能力のまま複数体に分裂するなど、戦闘に特化した個体。後に島のファフナーに対抗するべくそれぞれ独自の能力を持たされた個体も登場した。 - スフィンクスC型種
引き続き登場する、他タイプよりも大型の種。 - スフィンクスD型種
従来の直線放射型ワームスフィアだけでなく、第5話ではスカラベ型との連携によって、多重強化されたヴェルシールドを貫通する砲撃を行った。
- スフィンクスA型種
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アザゼル型
全長数百メートル級の超大型フェストゥム。北極ミールの欠片から生まれた存在で、全6体が確認されている。その在り方はフェストゥムの形をとったミールそのものとも形容されている。アザゼル型同士でスタンスが違い、仲もよくないらしい。また陥れ甚振った人間の苦しむ様を見て嘲笑するなど、悪意が前面に出ている個体が多い。- アザゼル型A〈ウォーカー〉
竜宮島が遭遇した巨大人型個体。当初はペルセウス中隊とエメリーを追ってきたようだが、彼女らが派遣部隊と共に島を離れた後も追跡し続け、群れを使って侵攻を仕掛けている。他のアザゼル型に比べて群れの個体の性質を多彩に調整し、戦略的に運用するのが特徴。織姫曰く、その巨体は"影"に過ぎず本体は別に存在するというが…[その正体は、コアごと海水に変化して海そのものと同化したミールであり、そもそもフェストゥムの姿をしていない。ウォーカー(歩く者)とは名ばかりの存在である。]
群れで特徴的に見られるタイプは、スフィンクスB型、ウーシア型など。 - アザゼル型B〈ロードランナー〉
第1話冒頭のハワイ・ポリアフ輸送基地防衛戦において姿を見せた、巨大な半人半馬のような姿の個体。人類軍の核攻撃を受けてなお健在のまま、いずこかへ去っていった。
後に、フェストゥムの大群を率いてシュリーナガルを襲撃。世界樹を破壊しミールのコアを捕食しようと目論んだが、救援に現れたマークザイン及びマークニヒトと交戦となる。強力なワームウェッジや莫大なエネルギーの熱と炎を操り、2機と激闘を繰り広げた。[だが連携に追い詰められ、破壊される寸前にコア部分を転移。しかし逃げた先でアビエイターに襲われ、同化されてしまう。]
群れで特徴的に見られるタイプは、デルフィネ型、ディアブロ型など。 - アザゼル型C〈アビエイター〉
ロードランナーを同化して喰らい、シュリーナガル難民の行軍を追跡している個体。人型に近いが球状の胸部上に眼があり、大きな背負い物と長い尾を持つ。戦術や戦略を理解していると思われ、衛星軌道上の存在や内通者と連携して人類を追い詰める。戦闘能力も高く、大気中に雲状のフィールドを発生させて強力な雷撃[に加えてロードランナーごと取り込んだ炎熱操作能力]を扱う。
群れで特徴的に見られるタイプは、スフィンクスA型、シーモータル型など。 - アザゼル型D〈ベイグラント〉
宇宙に存在する人工衛星型の個体。他のアザゼル型と交信し、その行動を誘導していた。[その正体は人類軍のヘブンズドア作戦の成果であり、世界唯一の宇宙ステーションでもある。人類軍の衛星通信や他のフェストゥムの誘導に利用されている。分割された瀬戸内海ミールを管理していた三つのアルヴィス、その三番目である「アトランティス」のコアを用いて制御されているが、そのコアは裏では自分の島の住民を皆殺しにし、今もなお自身を利用し続ける新国連への憎しみを募らせており…] - アザゼル型E〈フローター〉
人類軍の策略で難民と竜宮島の合流地点に襲来したアザゼル型の一体。巨大な蕾を中心に昆虫の足のような物が何本も生えたリングが取り巻いており、他のアザゼル型と違い人型の要素は全くなく、全体的なイメージは完全にUFO。[その正体は美羽達の呼びかけに応じて救援に駆けつけたボレアリオスミールであり、フェストゥムの様な姿は空母ボレオアリオスごと擬態した物。群れで特徴的に見られるのもエウロス型。] - アザゼル型F〈クローラー〉
フローターより先行して合流地点に現れた個体。長い手足と羽根を持った人型だが、遠目には蚊の様にも見える形状をしていてなんとなく雑魚っぽい印象を与える。周囲に強力な冷気をまき散らす事で海を凍結させ、群れのフェストゥム達が十全に同化能力を発揮できるフィールドを作り出す能力を持つ。尚、人類軍に誘導される前は北極圏を行動範囲にしていた様子。
- アザゼル型A〈ウォーカー〉
- シーモータル型
- デルフィネ型
第1話(完全版)のハワイ防衛戦でモーガン隊の陸戦ファフナーと戦闘になった個体。ミミズと蛇の中間のような形態をとり、地中潜行能力をもつ。鋭利な尾で串刺しにする攻撃を繰り出してくる。後のシュリーナガルの戦いでは、[日野美羽]を狙い本隊に先駆けて襲撃するが……。 - ディアブロ型
第1話(完全版)で人類軍ファフナーを同化し、乗っ取って使役していた個体。同士討ちを狙うなど、人類をより効果的に殺す事を目的に生まれたタイプ。どことなくファフナーを思わせる頭部と胴体に細長い手足を持ち、右腕がブレードになっている。丸鋸状の変型ワームスフィアを繰り出すほか、同化能力を差し引いても人類軍ファフナーでは歯が立たないほど戦闘能力が高く、パイロットたちから"悪魔"と呼ばれている。
第9話に登場した際には、コックピットとパイロットだけを同化してシステムや識別信号を活かしたまま使役しており、倒したファフナーのコックピットを抉り出し、素材として分身の幼体を作り出して使うようになっていた。 -
スカラベ型
- ウーシア型
第7話でウォーカーによって竜宮島に差し向けられた飛行型。ワームスフィアの中からシーモータル型をばらまく能力を持つ。恐らく海中での行動はできないと思われる。 - アルヘノテルス型
従来同様に小型種(グレンデル型)を生み出して使役するタイプ。第18話から登場した個体群は、特殊なグレンデル型を使うほか、陣形を組むことで防壁を強化する戦術を見せた。 - グレンデル型
引き続き登場する、4足を持つ小型種。地上制圧に動員され、かろうじて人間にも倒せる能力やサイズ。また第18話では、体長数mmの亜種が登場。 - リヴァイアサン型
引き続き登場する、水中活動に特化した種。巨大なクジラに近い姿をとる。第18話では、アルヴィスを丸ごと同化するために、過去に例のない全長60kmに及ぶ超大型個体が出現した。 - グレゴリ型
幽霊のように現れては消える特殊なフェストゥム。ミールに寄生する存在で、同化された人間の思念が彷徨う姿であり、害は及ぼさないとされる。
関連項目
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- 0pt