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フェリックス・ヘルナンデス(Felix Hernandez、1986年4月8日-)とは、ベネズエラ出身の元メジャーリーガー(投手)である。
概要
OB | |
---|---|
フェリックス・ヘルナンデス Felix Hernandez |
|
基本情報 | |
国籍 | ベネズエラ |
出身地 | カラボボ州 |
生年月日 | 1986年4月8日 |
身長 体重 |
191cm 107kg |
選手情報 | |
投球・打撃 | 右投右打 |
守備位置 | 投手 |
プロ入り | 2002年 |
経歴 | |
選手歴 | |
国際大会 | |
代表チーム | ベネズエラ |
WBC | 2009年、2017年 |
メジャーリーガーテンプレート |
プロ入り前から14歳に145km/hを記録し、シアトル・マリナーズ、ニューヨーク・ヤンキース、ヒューストン・アストロズ、アトランタ・ブレーブスから注目を浴びる存在となる。
マリナーズ時代
2002年7月にマリナーズと契約。きっかけは同じベネズエラ出身でマリナーズで活躍していたエース、フレディ・ガルシアだった。
2005年に19歳の若さでメジャーデビューを果たし、8月9日のミネソタ・ツインズ戦で初勝利。10代での先発勝利はマリナーズでは1984年のドワイト・グッデン以来の快挙だった。この年は4勝4敗、防御率2.67。
2006年は開幕から先発ローテーション入りしたが、首脳陣の方針により、200イニング以上は投げさせてもらえず、12勝14敗と負け越した。
2007年にはジョージ・マッケンジー城島健司との相性が良くなった。この年は14勝7敗と勝ち越し。
2008年からはスライダーを解禁。6月23日のニューヨーク・メッツ戦で、ヨハン・サンタナから、マリナーズの投手史上初の満塁ホームランを放った。
2009年にはワールドベースボールクラシック、ベネズエラ代表に選出。シーズンではオールスター初出場を果たし、さらに19勝で自身初、球団史上初のタイトルとなる最多勝を獲得。史上5人目となるルイス・アパリシオ賞も獲得した。しかしこの年は城島との相性が悪く、城島はヘルナンデスが登板する試合には欠場していた。
2010年には球団記録となる防御率2.27で最優秀防御率のタイトルを獲得し、サイ・ヤング賞も受賞。
2011年は前年より安定感に欠け、14勝14敗、防御率3.47に終わる。
2012年9月15日のタンパベイ・レイズ戦でマリナーズ史上初の完全試合を達成。
2013年にマリナーズと7年契約を結んだが、この影響で第3回WBCは欠場することになった。
2014年は16試合連続7イニング以上2失点以下を記録するなど好調を維持し、防御率2.14で最優秀防御率のタイトルを獲得。
2015年5月10日のオークランド・アスレチックス戦で通算2000奪三振を達成。
2016年は8年連続の二桁勝利を記録したが、防御率が3.82に悪化した。
2017年は第4回WBCベネズエラ代表に選出された。シーズンでは右肩の故障もあり、16試合の登板に留まった。
2018年は29試合に登板したが、8勝14敗と10年ぶりに負け越した。
2019年は5月11日のボストン・レッドソックス戦で通算2500奪三振を達成。しかし右広背筋の負傷で故障者リスト入りし、そのリハビリが長引いたため15試合の登板で1勝8敗に終わり、オフにFAとなった。
2020年はアトランタ・ブレーブスとマイナー契約を結んでいたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、この年は出場しないことを表明した。
オリオールズ傘下時代
2021年2月にボルチモア・オリオールズとマイナー契約を結んだが、3月に契約を解除された。
引退後
時期は不明だが現役を引退。2023年からはベースボール・ユナイテッドの共同オーナーとなり、8月3日にはドバイ・ウルブズのGMとなった。
特徴
変化球はスライダー、カーブ、シンカー、チェンジアップを投げる。中でもスライダーは威力が高いが、怪我を恐れた首脳陣によって、2008年までは投げれなかった。
城島健司に対しては衝突することが多かったが、2007年は関係が良くなる。しかし2009年は城島とバッテリーを組むと打ちこまれるようになったため、城島以外の捕手と組んでいた。
成績
年度別投手成績
年度 Year |
球団 Team |
登板 G |
先発 GS |
完投 CG |
完封 SHO |
勝利 W |
敗戦 L |
セーブ SV |
ホールド HLD |
勝率 W-L% |
投球回 IP |
与四球 BB |
奪三振 SO |
失点 R |
自責点 ER |
防御率 ERA |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2005年 | SEA | 12 | 12 | 0 | 0 | 4 | 4 | 0 | 0 | .500 | 84.1 | 23 | 77 | 26 | 25 | 2.67 |
2006年 | 31 | 31 | 2 | 1 | 12 | 14 | 0 | 0 | .462 | 191.0 | 60 | 176 | 105 | 96 | 4.52 | |
2007年 | 30 | 30 | 1 | 1 | 14 | 7 | 0 | 0 | .667 | 190.1 | 53 | 165 | 88 | 83 | 3.92 | |
2008年 | 31 | 31 | 2 | 0 | 9 | 11 | 0 | 0 | .450 | 200.2 | 80 | 175 | 85 | 77 | 3.45 | |
2009年 | 34 | 34 | 2 | 1 | 19 | 5 | 0 | 0 | .792 | 238.2 | 71 | 217 | 81 | 66 | 2.49 | |
2010年 | 34 | 34 | 6 | 1 | 13 | 12 | 0 | 0 | .520 | 249.2 | 70 | 232 | 80 | 63 | 2.27 | |
2011年 | 33 | 33 | 5 | 0 | 14 | 14 | 0 | 0 | .500 | 233.2 | 67 | 222 | 99 | 90 | 3.47 | |
2012年 | 33 | 33 | 5 | 5 | 13 | 9 | 0 | 0 | .591 | 232.0 | 56 | 223 | 84 | 79 | 3.06 | |
2013年 | 31 | 31 | 0 | 0 | 12 | 10 | 0 | 0 | .545 | 204.1 | 46 | 216 | 74 | 69 | 3.04 | |
2014年 | 34 | 34 | 0 | 0 | 15 | 6 | 0 | 0 | .714 | 236.0 | 46 | 248 | 68 | 56 | 2.14 | |
2015年 | 31 | 31 | 2 | 2 | 18 | 9 | 0 | 0 | .667 | 201.2 | 58 | 191 | 80 | 79 | 3.51 | |
2016年 | 25 | 25 | 0 | 0 | 11 | 8 | 0 | 0 | .579 | 153.1 | 65 | 122 | 76 | 65 | 3.82 | |
2017年 | 16 | 16 | 0 | 0 | 6 | 5 | 0 | 0 | .545 | 86.2 | 26 | 78 | 46 | 42 | 4.36 | |
2018年 | 29 | 28 | 0 | 0 | 8 | 14 | 0 | 0 | .364 | 155.2 | 59 | 125 | 107 | 96 | 5.55 | |
2019年 | 15 | 15 | 0 | 0 | 1 | 8 | 0 | 0 | .111 | 71.2 | 25 | 57 | 58 | 51 | 6.40 | |
MLB:15年 | 419 | 418 | 25 | 11 | 169 | 136 | 0 | 0 | .554 | 2729.2 | 805 | 2524 | 1157 | 1037 | 3.43 |
タイトル・表彰・記録
タイトル | ||
---|---|---|
最多勝 | 1回 | 2009年 |
最優秀防御率 | 2回 | 2010年、2014年 |
表彰 | ||
ピッチャー・オブ・ザ・マンス | 4回 | 2009年6月・9月、2012年8月、2014年6月 |
サイ・ヤング賞 | 1回 | 2010年 |
その他 | ||
開幕投手 | 11回 | 2007年-2018年 |
MLBオールスターゲーム選出 | 5回 | 2009年、2011年-2014年 |
完全試合 | 1回 | 2012年8月15日 |
関連動画
関連コミュニティ
関連項目
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