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フォーエバーヤング
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曖昧さ回避
  1. 楽曲名。ロッド・スチュワート、ボブ・ディラン[Champagne]BLACKPINKAK-69UVERworld竹原ピストルスチャダラパーからのライムスターなど多数の楽曲がある。
  2. フォーエヴァー・ヤング 時を越えた告白 - 1992年アメリカ映画
  3. 日本競走馬本項で記述。

フォーエバーヤング (Forever Young) とは、2021年生まれ日本競走馬鹿毛
競馬ファンからの愛称エバヤン

な勝ち
2023年: 全日本2歳優駿 (Jpn)、JBC2歳優駿 (Jpn)
2024年: 東京大賞典 (GⅠ)、ジャパンダートクラシック (Jpn)、UAEダービー (首G2)、サウジダービー (沙G3)
2025年: サウジカップ (沙G1)、ブリーダーズカップ・クラシック米GⅠ日本テレビ盃JpnII

受賞歴
JRA賞特別賞 (2024年)

NARグランプリダートグレード競走特別賞(2024年

概要

かつて「凱旋門賞以上の無理ゲー」とも言われた米国競馬最高峰ブリーダーズカップ・クラシック日本調教として初めて制覇した、日本競馬史上最高獲得賞金のレコードホルダー。

リアルスティール*フォエヴァダーリング、Congratsコングラッツという血統。
2015年クラシック世代で、クラシック三冠では2着、4着、2着と善戦マンに終わったが、4歳でドバイターフを制して血統を明した良血。全ラヴズオンリーユーがいる。2019年に社台SS種牡馬入りし、初年度産駒からレーベンスティールを輩出するなどしているが、2024年からは日高ブリーダーズ・スタリオンステーションに移動することになった。フォーエバーヤングは2年産駒
アメリカで、GⅡサンタイネスSの勝ちノーザンファーム輸入され、フォーエバーヤングは第4。3代*ローミンレイチェルゼンノロブロイである。
コングラッツアメリカA.P. Indy産駒。自身は2005年GⅡサンパスカルHを勝利し、同年のドバイワールドカップ5着の実績がある程度だが、種牡馬としてGⅠを3勝したTurbulent Descentなどを送り出している。

2021年2月24日ノーザンファームで誕生。2022年セレクトセール1歳の部で、4000万円からスタートし、サイバーエージェント代表・藤田晋に税別9800万円で落札された。(下記動画126:00あたりから)
ちなみに誕生日サイバーエージェント子会社Cygamesゲームアプリウマ娘 プリティーダービー』のリリースである。

名意味は「曲名より」。同名の楽曲は数多くあるが、藤田オーナーく由来となっているのは自身が原案を務めたドラマ「会社は学校じゃねぇんだよ」の主題歌である、AK-69の「Forever Young feat. UVERworldexit」とのこと[1]

なお、この名は2代目であり、初代は*ハンセルヤングオトヒメ*ラッキーブリンの2002年生まれの鹿毛であり、水沢競馬場で1戦0勝、総獲得賞金2万8000円であった。

戦歴: "大地が彼のキャンバスとなる"

2歳 (2023年) 伝説へとアテンド

と同じ東・矢作芳人厩舎に入厩。デビュー2023年10月14日京都ダート1800mの新馬戦となった。上には矢作師の子である坂井瑠星を迎え、4.2倍の2番人気に支持される。
レーススローペースの流れを4番手の好位で進めると、直線では前の間を割ってあっという間に抜け出して4馬身差で圧勝デビュー坂井騎手は「キックバック混み、抜け出すところまで新馬戦としてはいろいろ勉強しながら。その中で勝てたのはよかったです」とのコメント

続いて門別へ向かい、JBC2歳優駿 (Jpn) へ。単勝2.2倍の1番人気に支持されたが、内の23番からスタートで出負けして後方からのレースになってしまう。坂井騎手も「ちょっと焦った」というが、落ち着いて末脚を信じて3コーナーから進出を開始。直線では大外から一気に前をみ込み、先行抜け出でり込みを図った2番人気サンライズジパングを並ぶ間もなくかわして、1馬身半差で勝利。2連勝で重賞制覇を飾った。リアルスティール産駒はこれがダート重賞勝利

というわけでダート2歳王者決定戦、川崎全日本2歳優駿 (JpnⅠ) へ。兵庫ジュニアグランプリを勝ってきたイーグルノワール人気を分け合ったが、2.1倍の1番人気に支持される。
今回は大外から積極的に押していき先行策。2番手につけてレースを進めると、3コーナー前でもう逃げをかわして先頭へ。2番人気イーグルノワールと轡を並べての進出となったが、直線であっさり振り落とすとあとは全な独走態勢。終わって見れば7馬身の圧勝で3連勝、ダート2歳王者にいた。
7馬身差は交流重賞となってからでは最大着差記録坂井騎手は「ここまで離すとは思っていなかったですし、最高の気分です」、矢作師も「自信はありましたけど、小回りと1600メートルは向いていないと思っていたので、こんなに強いのかと驚いています」と営もびっくりの圧勝ぶりだった。藤田晋オーナーは嬉しいGⅠ級初制覇。リアルスティール産駒GⅠ級初勝利となった。
後に発表されたレーティングでは113と、それまで同レース最高レートだった2017年勝ちルヴァンスレーヴの111を更新した。

3歳 (2024年) 捨てろ負け惜しみ過去の栄光

海外遠征に定評のある矢作厩舎ということもあり、2024年から始まる3歳ダート三冠海外路線のどちらを選ぶかが注されたが、年明けに営は「招待が来れば」と、三冠ではなくサウジダービーUAEダービーケンタッキーダービー海外ダービー転戦ローテを進むことを表明。事に招待を受け、サウジダービー (G3) に向かうことになった。

レース本番は海外ブックメーカーでも1番人気に支持されて迎えたが、レーススタートで出遅れ、まず序盤の位置取りで坂井騎手の手がグイグイ動く。前傾ラップハイペース展開の中、キックバックを避けるために3コーナーから4コーナーにかけても大外を回されて手応えも悪く、前潰れで3番手まで上がってきたものの直線に入って前を行くBook’Em DannoとBentornatoに突き放される。どう見ても良くてこのまま3着……という展開だったのだが、なんとそこからさらにぐんぐん脚を伸ばし、残り200mでBentornatoをかわすと、り込みを図るBook’Em Dannoを猛追。最後にアタマ差捕らえきったところがゴールだった。
勝ちタイムは従来のレコード1.8近くも更新する1:36.17。およそ弱点を全部露呈したようなグダグダレースぶりだったが、それでも勝ちきるという「着差以上に強い内容」とかなんかもうそういうレベルではない意味不明な勝ち方で、藤田オーナー海外重賞勝利を贈った。ちなみにこの年のサウジダービーの日はフォーエバーヤング自身の誕生日でもあり、この勝利バースデーVでもあった[2]

続いてケンタッキーダービーへの出走ポイントを取りにUAEダービー(G2)へ。大外11番となったが、日本のみならず各種海外ブックメーカーでも単勝1倍台という圧倒的支持を受けた。
レーススタート若干出負け気味も、外を活かして押して前に出て行き5番手を確保。キックバックを避けてそのままなりに外の好位につけた。4コーナーから進出を開始し前をめに捕まえにかかると、直線ではアルゼンチンAuto Bahnとの一騎打ちとなったが、残り300m過ぎでかわすと、そのまま々と振り切り、3着以下を大きく突き放してゴールを駆け抜けた。
前評判通りの勝できっちり出走ポイント100を獲得し、ケンタッキーダービー出走権を事に確定。

このままアメリカに渡り、いよいよ本番ケンタッキーダービーGⅠに挑戦することになった。米国勢はフロリダダービーを13馬身差で圧勝したフィアースネスが最大のライバルとして立ちはだかる他、日本からは伏龍Sを制したテーオーパスワードが合流。敗で中東2かダービーを制した事を評価され、JRAオッズではフィアースネスに次ぐ2番人気、現地でも3番人気に推される。
そして本番。スタートで少しもたついて出遅れてしまい15番手付近(20頭立てである点に注意)になってしまう。外を回して直線を向き、Sierra Leoneと併せで上がっていく。最後はMystik Danと3頭並んでゴールを駆け抜け、結果はMystik Dan1着、Sierra Leoneハナ差2着、フォーエバーヤングはそこからさらにハナ差の3着に終わった。そして彼とテーオーパスワード(5着)は日本として初めてケンタッキーダービー掲示板内に入賞したとなった[3]

当初はそのまま二冠プリークネスステークスに継戦する予定だったらしいが、結局この1戦で帰夏休みを挟み、3歳ブリーダーズカップ・クラシック標に定め、そのステップとして3歳ダート三冠終戦ジャパンダートクラシックJpnⅠ)から始動することになった。
東京ダービーを圧勝したラムジェットレパードSを快勝してきたミッキーファイト、芝ダート二刀流サンライズジパングら中央勢に、地方勢からもサントノーレフジユージーンが参戦するメンバーとなる中、本番はBCということでメイチの仕上げではないこと、11番で出遅れが怖いことなどが若干不安視されたものの、1.7倍の1番人気に支持される。
レーススタート若干躓いたものの出遅れることなく、逃げるカシマエスパーダを2番手で追走する好位を確保。外からサンライズジパングにがっつりマークされ、ラムジェットが後ろから捲り気味に進出してきたが、気にすることなくレースを進めたフォーエバーヤングは、直線でカシマエスパーダを捕まえて抜け出すと、追い込んできたミッキーファイトの猛追を全く寄せ付けず、1と1/4馬身差という着差以上の勝。横綱相撲でその実力を示し、新設ダート三冠の一に名を刻むとともに、本番のBCクラシックへと弾みを付けた。
なお勝ちタイムJDD時代含め良馬場では最速の2分41に変わって時計の掛かる馬場になった大井競馬場でも破格のタイム叩き出している。そして翌日には同じリアルスティール産駒のチカッパ東京盃を制し、今後の世代交代にも弾みをつける結果となった。

BCクラシックGⅠでは前売り2番人気。1番人気オブライエン厩舎悲願のBC制覇がかかる英ダービーCity Of Troy。他にもその「City Of Troyに5馬身差で勝つ」宣言を出したトラヴァーステークスFierceness、因縁のSierra Leoneら、KYダービー組との再戦に。
が、順抽選ではよりによって11番を引いてしまう。序盤から飛ばして好位を確保するのが定石のアメリカ競馬における最内は、上手くスタートダッシュを決めないと群に揉まれたまま終わる難しい発力より持続力、後方一気より王道先行が得意のエバヤンとしては「最悪」(矢作師・談)である。
レース本番ではスタートから果敢に走るが、1コーナー時点でFiercenessを交わせず厳しい展開に。最終直線で外に持ち出すロスもあり、Sierra Leoneから2と3/4馬身差の3着に終わった。とはいえ、このレースでも史上最速クラスハイペースの中で先行しても垂れることなく最後まで伸び続けた辺りは、確かな成長を示していたと言えよう。

後は暮れの大井ダート大一番・東京大賞典GⅠへ。この年のJRA勢は彼を含めたBC出走3頭がったため、出走に必要な賞金ボーダーラインが2億円をえるという状況に。そんな中で海外経験豊富クラウンプライドJBCクラシックを勝ちGⅠとなったウィルソンテソーロ、今年は相手に戦いを挑んできたグランブリッジJDC以来の再戦となるラムジェットら精鋭との対決となったが、内前走JDCでの時計BCクラシックでの走りを評価され、単勝1.3倍の断然人気に支持される。

迎えた本番。矢作師がアメリカで鍛えたというスタートを決めるとクラウンプライドに先頭を譲り二番手追走。途中4コーナーカーブ付近で手応えが怪しくなるが、坂井の手綱で乗り切ると直線で抜き去り先頭へ。その後上がり366の末脚でラムジェットを置いていき、ウィルソンテソーロの追撃も難なく振り切り、GI勝利を飾った。
3歳東京大賞典勝利オメガパフューム2018年以来6年ぶりであり、3着に同期ラムジェットが入った事により同レースでは初めて3歳が複数頭馬券内に入った。そして馬主藤田氏はこれが初のGI勝利に。
レース坂井騎手く「前回がすごく良かったので、まだ本調子とはいかず8割くらいかなというイメージでした」との事で、遠征帰後の検疫により緩んだ部分がありながらも古を一蹴しての勝利となった。
なお、この日は名の由来となった楽曲の作者であるAK-69大井競馬場に来場しており、藤田オーナーと並んで口取り式に臨んでいたところが確認されているexit

この年度のJRA賞では海外レースの好成績を評価され、特別賞を受賞。最優秀3歳に関しては年間通してJRAレース未出走という事もありダノンデサイルに明け渡したが、全体256票のうち4割強の109票を獲得した[4]

4歳 (2025年) さぁ、至ってやろうぜ!

上半期: 灼熱!アラビアのラブコール(?)と死闘

4歳は再び中東へ向かい、サウジカップG1から始動。彼を含む東京大賞典上位ウィルソンテソーロラムジェットウシュバテソーロらと共に遠征へ。米国勢やLaurel Riverら有力が回避する中、前走G1ジェベルハッタをレコード勝した香港最強Romantic Warrior人気を分け合い1番人気に推される。
アメリカ競馬で好走したサウジダービーが帰ってくるという期待からか、なんと発走数十分前にはRacing TVで特別アニメPVが流れるという好待遇であった。まるで死んだような扱いの「伝説の名馬リアルスティール」だの「右回りチャーチルダウンズ競馬場」だの「富士山が見えが散る大井競馬場」だの、ツッコミどころ満載だが妙に感動できる内容。これで負けたらどうなってたんだろう……。

前走同様にスタートを決めたフォーエバーヤングは先行策、中は三番手の好位で直線を進む。4コーナーRomantic Warriorに抜け出しを許すもただ1頭食らい付き、最終直線は全にマッチレースの様相。直線での叩き合いが続く中、外に持ち出したフォーエバーヤングはラスト1F129の脚が炸裂。残り25m辺りでRomantic Warriorを差し切り、クビ差先頭でゴールを駆け抜けた。タイム1分4909コースレコード。なお3着は追い込んだウシュバテソーロであったが、2着のRomantic Warriorとの間には10馬身半もの差が付いていた、まさに上位2頭の壮絶な一騎打ちであった。

この勝利でフォーエバーヤングと坂井騎手藤田オーナー共に海外G1競走初制覇。1着賞金約15億7000万円サウジドリームを掴み取り、獲得賞金は一気に21.9億円に爆上げ。日本の歴代獲得賞金ランキングイクイノックスに次ぐ3位に浮上した。更に今年から設定された「ブリーダーズカップ・クラシック優先出走権」もゲットリベンジに向けて最高の一歩を踏み出した。
そしてこの歴史的なマッチレース世界からも高評価を受け、後日発表されたタイムフォームのレーティング131+。芝とダートの違いはあれど、一昨年のドバイシーマクラシックを制した時点のイクイノックスと同じ数値を叩き出している。(この131+は正式な数値ではなく、例えるならこれくらいの数値は付けてもいいよね?と、外部の機関が述べたのもであったりする)

後日3月13日IFHA's Longines が発表した2025年レーティング第1版では、フォーエバーヤングは128と案内している。この128サウジカップが終了した時点のもので、今後の活躍次第でこれから先さらに上昇していく可性が大いにある形となった。IFHA's Longines (Xアカウント)exit
なおこの数値、2001年ジャパンカップダート伝説的な走りを見せたクロフネ125を3ポンド上回っているどころか、祖父ディープインパクトが所持している127よりも高い。あくまで暫定値だが、この時点で歴代日本最強ダートホースの座にも大きく近づいたと言えるだろう。

この後は予定通りドバイへ転戦し、ドバイワールドカップG1す。当初ドバイ一本に絞って連覇を狙っていたLaurel Riverは状態が整わず回避という事で、ブックメーカーの前売りオッズは断然の一番人気しかしながら戦のアルマクトゥームチレンジを圧勝した地元Imprial Emperorや、サウジでの辱を期す日本勢、米国勢が勝ち逃げさせまいと逆襲を狙っている。BCクラシックに向けて、本土で待ち受ける米国の強達に挑戦状を叩きつける事が出来るか。だが、流石に疲れが残っていたか、あまり伸びることが出来ず3着に沈んだ(それでも日本最先着だし、勝ちHit Showから2.03馬身差なので、そこまで負けてはいない。4着のWalk of Starsには2.45馬身差を付けているので、そこまでボロ負けでもない)。

さすがにこの負けとRomantic Warriorドバイターフの2着敗退[5]走もあり、レーティングは1下方修正され127に変更になった。

下半期: 「またいつか」ではなく

は全休し初戦はBCクラシックを見据えて日本テレビ盃JpnIIに出走。同レースにはキングズソードライトウォーリアも出走したが当然のように単勝1.1倍、複勝元返しの圧倒的1番人気に推される。レースではスタート後にキックバックをまともに受ける場面もあったがライトウォーリア、僚レヴォントゥレットより後ろの3番手集団に位置取り、3コーナーから進出開始。直線で先頭に立つとを入れられながら力強く伸び2着に2馬身半差つけて快勝。レヴォントゥレットも後続の追撃を振り切り2着を確保し、矢作厩舎のワンツーとなった。フォーエバーヤングはこの勝利によりGⅠGⅡGⅢ重賞競走、及びJpnⅠ・JpnJpnグレー重賞競走の全格付けを勝利。意外にも日本競馬史上初の記録である。

同厩のアメリカステージスウィッチインラヴと共に米国へ渡り、フォーエバーヤングはついに前年と同じ決戦の地、デルマー競馬場に帰ってきた。昨年と同じく現地のカメラ嬌を振りまきつつ、迎えた現地時間11月1日ブリーダーズカップ・クラシック当日。1番人気になるとされていた3歳2冠Sovereigntyが熱発で回避したこともあり、オッズでは前年の上位3頭であるSierra LeoneFiercenessと共に4歳三強の一として上位人気ブックメーカーによっては1番人気に推される。なおこのライバル2頭はこのレースラストランとすることが決まっており、フォーエバーヤングにとってはこれが最後のリベンジの機会でもあった。
レースが始まると五分のスタートから前へ出てラビットを外から見る二番手に付ける。最内から出たFiercenessを内に閉じ込めながら追走すると外からMindframeが並びかけ、二頭は向正面でくもなりでラビットを置いていき始める。4コーナー坂井瑠星の仕掛けに応えて力強く加速しだすと並走していたMindframeをあっという間に置き去りにしフォーエバーヤングは四先頭で直線に入った。後ろからは外に切り替えたFierceness、後方待機して大外から突っ込んできたSierra Leoneが迫り前年と同じ三強による争いになったがフォーエバーヤングは衰えることのない末脚で走り続け、CELEBRATE, JAPAN!!おめでとう日本!!の現地実況と共に先頭のままゴール通過ダート世界最高峰ブリーダーズカップ・クラシック勝利し、世界一ダートホースとなった。勝ちタイム2分019質が全く違うとはいえ、スマートファルコン2010年東京大賞典で出した日本調教によるダート2000mの日本レコードタイム(2分04)を上回っている。

祖父サンデーサイレンス1989年にこのレース勝利してから36年。祖国種牡馬として評価されず日本に渡り、そこから産まれた無敗の三冠馬種牡馬として大活躍し、その血が世界レースを席巻する一端を担ったから産まれたフォーエバーヤングは、ついにその系の力をアメリカに見せつけたのである。
ダートの本場アメリカで一番のレースを勝ったことは日本競馬にとって前にも後にもないほどの偉業であり、フォーエバーヤングは文字通り永遠にその名を刻まれる存在になった。

レース後のインタビュー矢作師は「調子パーフェクト。これで負けたら『どうしたらいいんだろう』という程の状態。」、「への示は『を信じて乗ってこい』とそれだけ。自分はちょっといと思ったが彼のほうがを信じていた。」、「直線の短いアメリカで勝つためにコーナーで少し置かれる点の修正に力を入れ、4コーナートップスピードに乗れるような調教をした。」、
上・坂井瑠星騎手は「ラビットが思ったよりも飛ばさなかったので当初のイメージであったFiercenessを見る位置より横につけて閉じ込める方がいいと感じた。」、「追い切りでもコーナーで仕掛けることを想定して動かしてきた。」と語った。
つまり調教師の的確な訓練と騎手の臨機応変な状況判断が噛み合った上でフォーエバーヤング自身がそれらに完璧に応えたレースであったということであり、日本で繋がれた血統から日本牧場で生まれ育ち日本の厩舎で鍛えられ日本人騎手を背に日本レースでの勝負付けもした上で世界に出て戦ったこの結果はフォーエバーヤングと彼を支え導くチーム日本競馬日本産の代表・先駆者として挑み、世界最高峰の舞台勝利したと言い切れる大きな意味を持っている。

また、フォーエバーヤングはこの勝利により総獲得賞金が29億9350万4970円になり、円立ての内賞金ランキングトップに躍り出た。また、ドル立ての世界賞金ランキングでもRomantic Warrior(2860万ドル)、Golden Sixty(2146万ドル)、ジェンティルドンナ(1969万ドル)に次ぐ4位(1945万ドル)まで上昇し、テイエムオペラオー(1702万ドル)がついにトップ10から陥落することとなった(とはいえ彼が引退したのは2001年なわけで、四半世紀も前に活躍したがまだいたのが異常事態なわけだが)。

後は年内を休養に回し、5歳は前回同様サウジカップG1から始動。その後は前年同様にUAEへ転戦し、辱を果たすべくドバイワールドカップG1す。矢作師によれば芝を一度使いたいという事で、2026年の締めくくりとして有馬記念を狙う方向のようだ。2025年米国の頂点を極め、来年は再び挑戦者として新たな世代を相手にドバイの頂点をす。

余談

血統表

リアルスティール
2012 鹿毛
ディープインパクト
2002 鹿毛
*サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
*ウインドインハーヘア Alzao
Burghclere
*ラヴオンリーミー
2006 鹿毛
Storm Cat Storm Bird
Terlingua
Monevassia Mr. Prospector
Miesque
*フォエヴァダーリン
2012 栃栗毛
FNo.2-b
Congrats
2000 鹿毛
A.P. Indy Seattle Slew
Weekend Surprise
Praise Mr. Prospector
Wild Applause
Darling My Darling
1997 鹿毛
Deputy Minister Vice Regent
Mint Copy
*ローミンレイチェル *マイニング
One Smart Lady

クロス:Mr. Prospector 4×5×5(15.63%)、Northern Dancer 5×5×5(9.38%)、Secretariat 5×5(6.25%)

関連動画

関連静画

関連リンク

関連項目

脚注

  1. *藤田晋オーナーの2024年2月23日のXポストexitより。
  2. *余談だが、後にBook'Em Dannoは2025年フォアゴーSなどGⅠを2勝、Bentornato2025年BCスプリントを制覇するなど、2着・3着の2頭も活躍を収めている。
  3. *過去日本の成績は2019年マスターフェンサー2023年デルマソトガケの6着が最高だった。
  4. *JRAニュース2024年度JRA賞競走馬部門 記者投票集計結果exit』より。
  5. *勝ちソウルラッシュと0.6ミリ差ときわめて接戦ではあるが、前走日経新春杯で11着に沈んだ5着のメイショウタバルに2.75馬身ほどしか差がない。どちらもサウジカップ闘でおつりがなかったとは思うが……。
  6. *日刊ゲンダイ競馬部X(Twitter)の2024年10月3日の投稿exitより。
  7. *スポーツ報知UMATOKU 2024年10月19日の記事『【BCクラシック】フォーエバーヤングとデルマソトガケが豪華併せ馬 国内最終追い切りexit』より。
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1629 ななしのよっしん
2025/11/08(土) 15:23:13 ID: pk7P8KtmgF
米国サウジファンの熱狂っぷり見てたら確実にアイドルだよねぇ 
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1630 ななしのよっしん
2025/11/08(土) 17:13:55 ID: 0Wol+G4DZy
「滅相もございません、あっしは中央獲得賞金720万の普通ヤング
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1631 ななしのよっしん
2025/11/08(土) 18:59:18 ID: YETC60OVK4
ヒーロー列伝作って欲しいけど現時点だと東京大賞典カウントされるか微妙っぽい? 来年のサウジドバイ勝って制作確定してくれ〜
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1632 ななしのよっしん
2025/11/08(土) 19:15:41 ID: rW+ENWMWp7
ヒーロー列伝は確定だろうけど100番にしたいんちゃうか?あまりに特別過ぎるから特別な番号与えたいやろ
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1633 ななしのよっしん
2025/11/08(土) 19:29:30 ID: ao6ppTQ6TY
>>1632
10 シンザン
20 メジロラモーヌ
40 ナリタブライアン
60 ディープインパクト
70 アパパネ

こうして見ると確かにキリ番は「特別な」を充てたがってる意志みたいなものを感じるな
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1634 ななしのよっしん
2025/11/08(土) 20:27:59 ID: pk7P8KtmgF
そもそもBCクラシックなんて世界最高レースを勝ったフォーエバーヤングヒーロー列伝にしないと何がヒーローなんだになるからとっくに当確でしょ
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1635 ななしのよっしん
2025/11/08(土) 20:34:10 ID: 0EIppDrQ3T
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1636 ななしのよっしん
2025/11/08(土) 21:05:43 ID: ao6ppTQ6TY
>>1635
ドトウはオペラオーより製作が1年遅い
キリ番にあと1頭、という状況なら待ったかもしれないけどそこまでは待てなかったんでしょ
オルフェなんてあと8頭も都合よく用意できる訳がないし

オグリ平成三強シリーズ28~30であって、ポスターで順に並べたときにオグリセンターに来るようになってる
三強で固められた88~90も似たような形
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1637 ななしのよっしん
2025/11/08(土) 22:17:39 ID: pk7P8KtmgF
ベンルナートは来年はエバヤンと同様にサウジドバイの連戦かぁ BC同様2頭って勝てると良いな
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1638 ななしのよっしん
2025/11/09(日) 07:22:40 ID: 0Wol+G4DZy
この1週間フォーエバーヤングのことばかり考えてたから幸せだった
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