フォード・テルスターとは、日本フォードが1982年から2001年まで販売していた中型車である。
概要
フォードがアジア・オセアニア地域で販売していたセダンで、マツダの中型車「カペラ」や「クロノス」をベースに開発されていた。
歴史
初代(1982年~1987年)
1982年発売。
当時新規設立されたマツダの販売店「オートラマ」専売車であった。
エンジンは1600cc/1800cc/2000ccの3種類を搭載。
ボディタイプは4ドアセダンと5ドアリフトバックのTX5が用意されていた。
1983年にはエンジンラインアップを拡充、TX5に2000ccターボ、セダンに2000ccディーゼルが追加された。
2代目[1987年~1991年(ワゴンは1990年~1997年)]
1987年発売。
エンジンは1800cc(キャブ仕様/EGI仕様の2種あり)/2000ccDOHC/2000ccP.W.Sディーゼルの4種類を設定。
また、4WSや4WDモデルも追加されており、歴代モデルの中でもグレードラインアップが一番多いモデルであった。
1988年には一部改良を実施。
セダンに4WS、TX5に最上級グレードである「GTフランコルシャン」が追加された。
1989年にはマイナーチェンジを実施。
1800ccDOHCエンジンを追加した。
1991年にはセダンとTX5のモデルチェンジを実施し3代目へ移行、ワゴンは2代目が継続生産された。
1994年にはワゴンのフェイスリフトを実施。
当時のカペラワゴンと同じく、1994年に発売されてテルスターIIに似せたデザインとなった。
1997年にはワゴンもモデルチェンジを実施、こちらは4代目へと移行した。
3代目(1991年~1996年)
1991年発売。
このモデルのみカペラではなくクロノスをベースに開発されたため3ナンバーとなる。
ボディタイプはセダンとTX5のみ、ワゴンは2代目が継続生産されていた。
エンジンはV6 1800cc/V6 2000cc/2000ccP.W.Sディーゼルを設定。
もともとテルスター自体の知名度は低かったが、この時期はマツダが販売店を5チャンネル化し新型車を乱発していた時期である。当然ながら同クラスの車種が1社で何車種もある状態となり個々の知名度も上がらず、社内で潰しあった結果マツダを経営危機に導いた。
この車も例外ではなく、さらに知名度が下がった上に欧州フォードの中型車「モンデオ」の取り扱いが日本国内で開始された時期であるため、販売面では惨敗した。
1994年には実質的な次世代モデルとなるテルスターIIが登場したが、3代目も1996年ごろまで併売されていた。
テルスターII(1994年~1997年)
1994年発売。
販売面で苦戦していたテルスターの5ナンバーモデルとして登場、テルスターと併売されるためこちらの名称は「テルスターII」とされた。
テルスターでは外装デザインが大きく変更されていたが、このモデルではエンブレム程度の違いであった。
内装では、兄弟モデルとなるカペラがテルスターと同じインパネを採用していたのに対し、テルスターIIではクロノスと同じデザインのインパネが採用されるなどの差別化が図られていた(若干ではあるがデザインが違う)
エンジンは1800cc/2000ccの2種類を設定。
4代目(1997年~2001年)
1997年発売。
テルスターIIの後継モデルであるが、3ナンバーの販売が終了したため名称が単にテルスターとされている。
ボディタイプは4ドアセダンと5ドアワゴンのみ、先代のテルスターまで用意されていたTX5は廃止された。
2001年には販売を終了。
このモデルはカペラで言うところの前期モデルのみで、後期モデル相当のものは販売されなかった。
関連動画
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関連項目
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