フォードvsフェラーリとは、2019年にアメリカで公開された、ル・マン24時間レースを描くカーレース映画である。(原題Ford v Ferrari、ヨーロッパ版はLe Mans 66)翌年2020年に日本でも公開されている。
概要
元レーサーのカーデザイナー、キャロル・シェルビーのもとに、巨大企業フォードから信じがたいオファーが届く。それはル・マン24時間レースで6連覇中の王者、フェラーリに対抗できる新たなレースカーを開発してほしいとの依頼だった。心臓の病でレース界から身を退いた苦い過去を持つシェルビーは、そのあまりに困難な任務に挑むため、型破りなドライバー、ケン・マイルズをチームに招き入れる。しかし彼らの行く手には、開発におけるメカニックなトラブルにとどまらない幾多の難題が待ち受けていた。それでもレースへの純粋な情熱を共有する男たちは、いつしか固い友情で結ばれ、フェラーリとの決戦の地、ル・マンに乗り込んでいくのだった……。
1960年代に繰り広げられたフォードとフェラーリのル・マン24時間自動車レースを巡る覇権争いと、フェラーリに勝てるマシンを作るべく奮闘するデザイナーとドライバーである二人の男のドラマを、史実に基づいて描くフィクション。
配給は20世紀FOX。監督は、ジェームズ・マンゴールド。主演はマット・デイモン、クリスチャン・ベール。CGは使わず、実車のレーシングカーを使って撮影されている。アカデミー賞では5部門にノミネートされ、編集賞と音響編集賞を受賞。臨場感あふれるレースシーンをBlu-Rayなどで視聴する際は、是非5.1chサラウンドなどの立体音響を用意したいところ。
ストーリーは、資本力を求めるイタリアのフェラーリと、若者向けにスポーツカーを販売するための訴求効果としてのレースでの勝利を求めるフォードとの間で、合併話が持ち上がるが、結局破談してしまうことからはじまる。
袖にされた形のフォードは激しく反発し、自らの手でフェラーリを打ち破るレーシングカーを開発することを決定する。そのフォードが白羽の矢を立てたのが、元レーサーでカーデザイナーのキャロル・シェルビーであった。
そのシェルビーが3年にわたる苦闘の末に1966年のル・マン24時間でのフェラーリとの決戦を迎え、いかなる結果を迎えるのか…。そして、共にマシンを作り上げてきた破天荒なドライバー、マイルズは栄光をつかめるのか…。
登場人物
- キャロル・シェルビー 演:マット・デイモン
- 元レーサーで、F1、ル・マン24時間などの豊富な経験を持つアメリカ人。フォードからレースカー「GT40」の開発を依頼される。勝利のために、敢えてマイルズと組んで開発をすすめることになる。
- ケン・マイルズ 演:クリスチャン・ベール
- 型破りなイギリス人ドライバー。すでに40代半ばだが、レーサーとしてはうだつの上がらない男。ひょんなことから知り合ったシェルビーに、フォードのレースカー開発の仕事を頼まれることになる。
- ヘンリー・フォード2世 演:トレイシー・レッツ
- フォードの会長。祖父は創業者であるヘンリー・フォード。孫ながら名前を受け継ぎ、2世と呼ばれている。父親は会社を完全に継ぐ前に亡くなったため、そういう意味でも二代目である。
関連動画
関連リンク
関連項目
- 映画
- 映画の一覧
- モータースポーツ
- フォード…史実についての解説あり、ただし映画のネタバレともなるので閲覧は注意の上で
- フェラーリ…同上
- ル・マン24時間レース
- 栄光のル・マン…同じレースを題材にした映画
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