フォーマットとは、以下のような意味を持つ。
この記事では2と3について扱う。
2の概要
トレーディングカードゲームでは、同じルールでなければ戦うことができない。さらに、歴史あるTCGでは、カードの強さに大きな隔たりが発生してしまう。これを調整するのがフォーマットというものである。それぞれのTCGごとに、フォーマットの概念が異なるので、それを各見出しで見ていくことにする。
マジック:ザ・ギャザリングの場合
マジック:ザ・ギャザリングにおいては、通常の構築トーナメントにおいては以下のものが規定されている。
- スタンダード:最近5-8の通常カードセットに属するカードだけ利用可能
- パイオニア:ラヴニカへの回帰以降の通常カードセットに属するカードだけ利用可能
- モダン:第8版以降の通常カードセット及び特にモダンで使用可能と定義された特殊カードセットに属するカードだけ利用可能
- レガシー:ごく一部の例外を除くすべてのカードセットに属するカードが利用可能
- ヴィンテージ:ごく一部の例外を除くすべてのカードセットに属するカードが利用可能。レガシーとの違いはどんなパワーカードであっても1枚は使用可能なことである。このフォーマットの禁止カードは「法的に問題がある」か「物理的操作を伴う」か「ドラフトで使うためである」か「サブゲームを始める」のどれかしかあり得ない
さらに、それぞれについて、以下のようなパターンが存在する。
- 2人対戦
- 双頭巨人戦
カジュアルフォーマットはさらに増える。さらにMagic Online専用のフォーマットもある。
ヴァイスシュヴァルツの場合
ヴァイスシュヴァルツの場合、以下のようなフォーマット(デッキ構築ルール)が存在する。
- スタンダード構築:すべてのカードが利用可能
- サイド限定構築:特定のサイドに属するカードを利用可能。以下の3種類にさらに細分化される
- ネオスタンダード構築:各プレイヤーごとにタイトルを選び、そのタイトルに属するカードが利用可能
- タイトル限定構築:そのタイトルに属するカードが利用可能
デュエルマスターズの場合
デュエルマスターズの場合、以下のようなフォーマット(レギュレーション)が存在する。
- アドバンス(旧 殿堂レギュレーション):すべてのカードが利用可能
- ブロック構築レギュレーション:特定のブロックに属するカードが利用可能
- オリジナル:超次元ゾーン、超GR、禁断等、メインデッキ以外または、最初からプレイするカードが使用不可。
ChaosTCGの場合
ChaosTCGの場合、以下のようなフォーマット(デッキ構築ルール)が存在する。
- スタンダード構築:すべてのカードが利用可能
- ネオスタンダード構築:各プレイヤーごとにOS(作品のセット)を選び、そのOSに属するカードが利用可能(一部例外がある)
- タイトル限定構築:特定の作品に属するカードが利用可能
プレシャスメモリーズの場合
プレシャスメモリーズの場合、以下のようなフォーマット(レギュレーション)が存在する。
- シングルレギュレーション:各プレイヤーごとに作品を選び、その作品に属するカードが利用可能
- Mix-Two limited:各プレイヤーごとに2作品を選び、その2作品に属するカードが利用可能。ただし、各作品から最低25枚以上使う必要がある
- ミックスレギュレーション:すべてのカードが利用可能。ただし、1ターンに同名カードを2枚以上プレイできない
カードファイト!!ヴァンガードの場合
カードファイト!!ヴァンガードの場合、以下のようなフォーマット(レギュレーション)が存在する。
- クランファイト:各プレイヤーがクランを選び、そのクランに属するカードが利用可能
- エクストリームファイト:すべてのカードが利用可能
- Gレギュレーション:各プレイヤーがクランを選び、そのクランに属するカードのうち、国家アイコンがついているカードが利用可能(一部例外あり)
ポケモンカードゲームの場合
ポケモンカードゲームの場合、以下のようなフォーマット(レギュレーション)が存在する。
- スタンダード:2019年12月現在は、「サン&ムーン」シリーズのうち、2017年11月発売の「ソルガレオGX ルナアーラGX」以降の商品(B)、2018年11月発売の「炎のブースターGX」「水のシャワーズGX」「雷のサンダースGX」以降の商品(C)、及び「ソード&シールド」シリーズ(D)が使用可能。簡単にいえば、3年にわたって出てきた「サン&ムーン」シリーズのうち、最初の1年分が使用不可能になっている状況である。なお、期間内に発売された商品であっても、A(2017年10月以前発売のもの)が混じっているので注意。
- エクストラ:2019年12月現在は、「ソード&シールド」シリーズ、「サン&ムーン」シリーズ、「XY」「XY BREAK」シリーズ、「BW」シリーズが使用可能(BWレギュレーションとも)
- 殿堂:2019年12月現在は、「DP」以降のすべてのシリーズが使用可能(DP)。パワーカードについては殿堂ポイントでも制限が加えられていて、殿堂ポイント合計が4以下になるように組む必要がある
さらに、対戦形式として、以下の2形式が規定されていたが、今はハーフは使われていないようである。少なくとも2018年時点では廃止になっていた模様。
Shadowverseの場合
デジタルTCGであるShadowverseの場合、ナーフなどによりバランス調整をしてきたが、あまりにも増えてきたため、ローテーションというフォーマットと、アンリミテッドというフォーマットの2つに分かれた。ローテーションというのは、最新5つのカードパックと、ベーシックと呼ばれる基本的なカードを用いて遊ぶもの、アンリミテッドはすべてのカードを用いて遊ぶものである。アンリミテッドでは一部カードが制限カード(1枚までデッキに入れられる)、禁止カード(デッキに入れられない)に指定されることがあるようである。
3の概要
生の記憶媒体には管理領域がないため、このままではファイルを読み書きすることができない。そのため、読み書きできるようにするために、フォーマットをすることで管理領域を含んだ状態にする。
フォーマットをするのは、生の記憶媒体だけではなく、別のデバイスで読み書き可能にするためにも行うが、フォーマットするとフォーマットした領域のデータはすべて消去されるので、事前にバックアップを行うこと。
関連動画
関連項目
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