(株)フジ・リテイリングとは、愛媛県松山市宮西一丁目2番1号に本社を構える総合小売業者。
概要
「フジ」の名で有名なスーパーマーケットを運営する企業。
1967年に愛媛県宇和島市で第1号店を開いた。
四国4県(愛媛県・高知県・徳島県・香川県)を中心に、広島県・山口県にも店舗を構えている。
元々広島の衣類問屋『十和』、現在の宝石店『4℃』を経営するヨンドシーホールディングスが当時スーパーなんておしゃれなものがなかった愛媛に出店したのが始まり。フジ・ヨンドシーホールディングスは互いが株の持合をしている持分法適用会社であったが、2018年11月にフジがヨンドシーホールディングスの株式全てを手放したことにより関連会社でなくなった。ちなみに4℃の店はフジにテナントとしてまったく出店していない。謎。
2018年10月、大手スーパーマーケット企業の「イオン」と資本提携・業務提携を結んだ。これにより2019年1月、イオンがフジの株式の約13%を取得。同年11月にはWAONを導入するなどイオン化傾向が強くなっていく。
2021年9月、イオングループ傘下のスーパーマーケット運営業者のひとつである「マックスバリュ西日本」との経営統合を発表。そして2022年3月、マックスバリュ西日本はフジの100%出資完全子会社となり、同時に旧フジは持株会社となったうえでイオンが約51%の株式を保有する筆頭株主となり、フジの小売部門は新生のフジ・リテイリング(フジ100%出資完全子会社)が運営することとなった。
また、グループ内でのサービス業者を取りまとめるグループ「フジカンパニーズ」を形成しており、様々な企業のフランチャイズ(TSUTAYAやツルハホールディングス、オリックスレンタカー等)にも加盟している。
子会社の「フジモータース」がフォード車のディーラーを営んでいたが、フォードの日本撤退に伴いマツダディーラーに鞍替えしている。
神奈川県にある富士シティオ株式会社のスーパーマーケット「フジ」はこことは全くの無関係。沿革・資本関係・人事交流等一切無関係の別会社なので注意。
業態
- フジ
創業当初からある、最もベーシックな業態。後述パルティフジがフジに業態変換したためフジグランよりでかいフジなんてわけがわからない店舗が出現している。 - フジグラン
中規模~大規模クラスの総合ショッピングセンター……、のはずであるが、前述のとおり下手なフジより小さいフジグランが出現している。 - パルティフジ
『フジのないフジ』。フジの看板を掲げてはいるが敷地内テナントとしてフジが出店していない特異な店舗形態。元々は『グランより小さいがフジより大きい店舗』という定義であったが、現在はスーパー部分であるヴェスタがあるパルティはフジ○○店に店名変更。フジが撤収した店舗のみがパルティを名乗る。 - エフマルシェ
生鮮食料品専門で、地産地消を主眼としている。 - フジZY(※読みは『ぜっとわい』)
ZYとは絶対安いの略。取扱商品を大幅に絞り込んだうえで運営コストを削ったディスカウントストア。
現在はすべて一般のフジへ業態変更、もしくは閉店している。 - ザ・カジュアル
衣料品専門。殆どはフジグランやパルティフジ内の店舗となっているが、ごく僅かに単独店舗も存在する。 - ピュアークック
2012年に経営難に陥ったスーパーふじおか(本社:広島県廿日市市)をフジグループの子会社「フジマート」が買収。フジグループに入った後も店舗ブランドは存続。 - スーパーABC
2014年に経営難に陥った株式会社エービーシー(本社:愛媛県松山市)をフジグループの子会社「フジマート四国」が買収。フジグループに入った後も店舗ブランドは存続。 - フジトラベルサービス
旅行代理店。 - フィッタ・フィッタナビ
フィットネスクラブ・スポーツセンター。ナビは女性専用サーキットトレーニングセンター。
特徴的な店舗
以下は風変わりといっていいのかわからないが特徴ある店舗である。
- フジグラン松山
JR松山駅の近くにある。フジ本社の隣にある事実上の本店。四階層ぶち抜きの吹き抜けの入口ホールを見上げるとスーパーではなくデパートに来たのではないかと錯覚すら覚える。 - パルティフジ衣山
パルティらしくフジがいないフジ。洋服店・ゲーセン・映画館・ネットカフェがそろっており地元の学生や若者が単に『衣山に行く』といえばここに行く事である。 - パルティフジ西条玉津
愛媛県西条市にあるフジ。フジグラン西条→パルティフジ西条玉津→フジ西条玉津→パルティフジ西条玉津と四回も店舗名が変わった。なおメインテナントはMEGAドン・キホーテ。 - エミフルMASAKI
愛媛県松前町にある旗艦店。四国最大級のショッピングセンター。 - フジグラン神辺
広島県福山市にあるフジグラン店。別館として風呂屋がある。[1]
ポイントカード
ポイントカードは2種類存在する。
- エフカ
子会社のフジカードサービスが発行。フジグループ全店で使用可能。
ポイントカードは中学生以上であれば誰でも発行可能。 - 楽天ポイントカード
2016年11月から加盟。ただしパルティフジ全店使用不可。 - dポイントカード
2020年11月から加盟。
テーマソング
- ハッピーショッピング
作詞:伊藤アキラ 作曲:馬飼野康二 歌:山本潤子、林田典
1976年から使われている曲。店内放送として毎時0分に時報の後流れる。 - 夢見ようトゥモロー
作詞・作曲:上久保純 歌:(不明)
1982年から使われている曲。店内放送として毎時30分に流れる。
どちらも店内で録音された動画がニコニコにアップされている一方、フジのようつべ公式に高音質のものがアップされている。
フジグループ店舗一覧
関連動画
テーマソング『ハッピーショッピング』。左は山本潤子の歌う旧版、右は林田典が歌うリニューアル版。
関連項目
外部リンク
脚注
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