フライトシム、フライトシミュレータとは、飛行機の操縦を疑似体験するソフトウェアである。
フライトシューティングとの違い
フライトシューティングは挙動や操作系を簡略化して手軽に楽しめるようにしているが、フライトシムは、あくまで実機の操作や飛行特性を再現する事に重みを置いている。
ミサイル100発積めたり、残り燃料という概念がなかったりするアレとか、ボタン一つで背後を取れるコレは決してフライトシムではないが、時々混同する人がいるらしい。もし見かけたら生暖かく教えつつ、「もっと操作とか飛行特性がリアルなゲームがあるよ」と言って勧誘してもいいかもしれない。
ええ、そのくらいフライトシューティングに客取られてますorz
ゲーム雑誌や航空専門誌の間でもジャンルの定義づけにブレが生じており、前世紀末のINGやファミ通のように、ナムコの主張を無視してエスコンをフライトシムと表記したり、SEGAと友好的な航空専門誌『航空ファン』のように、名指しこそしなかったが、タイトーのエナジーエアフォースシリーズは『PC版が出てないからシューティングゲーム』だとする記事が紙面に掲載されたこともある。
概要
概ね、以下の3つに分類される。
1:実際の訓練用のシミュレータ
実機乗りやその候補生が訓練のために使用する。
上限はあるが、『飛行時間』や実機のライセンスを取得する際に『訓練時間』としてカウントできる。
2:民間機シミュレーションゲーム(PCゲーム)
民間機をシミュレーションするもの。他の機体や地上施設を攻撃することはできないし、自分も攻撃を受ける事は無い。(アドオンによっては弾が出たり爆弾を落とすエフェクトが付いた軍用機もあるが、実際の当たり判定が無い)
大型旅客機~セスナ等の単発レシプロ機等、さまざまな機体、ルートを楽しむ事ができるため、実際のエアライン見たいにダイヤどおり飛んだり、オンラインで管制をやったり、色々な楽しみ方が出来るが、「実際の運航の再現」を重視するユーザーが多いと思われる。
主な民間機シム
- Microsoft Flight Simulatorシリーズ (~FS2004、FSX):民間機シムでは最もメジャーなシリーズ
- X-Plane
- FlightGear:オープンソースでクロスプラットフォームでフリーのフライトシミュレーター
- Fly!
- Prepar3D
3:戦闘シミュレーションゲーム(PCゲーム)
軍用機に乗って、対空戦闘や対地攻撃を行うことが目的のシム。いわゆるコンバットフライトシム。分類を志向別におおざっぱに言うと、ジェット機を操りつつレーダーやミサイルなど電子装備を操る現代戦シム(フライトシムをやるような飛行機の動きにこだわる人は当然その手の物の操作にもこだわる)。純粋に飛行機を操ることに集中して戦闘したい人にWWIIシム。パワーも無く速度も遅いが小回りの効く複葉機での、独特の戦闘やロマンに魅せられた人向けのWWIシムなどがある。
主なWWⅠシム
- Rise of Flight (タグとしては、Rise_of_Flightや、RoFが有効)
主なWWⅡシム
主な現代戦シム
- Lock On:Modarn Air Combat (略称のLOMACがタグとして有効。有料パッチ・バージョンアップ版にFlaming Cliff、Flaming Cliff2がある)
- DCSシリーズ (DCS:BS、DCS:A-10C等 現在はDCS_Worldに統一)
- Falconシリーズ(~Falcon4.0 - Falcon4.0AF。公式・非公式問わず多数のパッチがあるので適用可否に注意)
- FreeFalcon (Falcon4.0のソースコードが流出したので、それを元に有志により開発されている。)
- F-22ADF
- JANE'S F/A-18
- エナジーエアフォースシリーズ(Energy AirForce/AimStrike!/OverG)
それ以外のシム
- YS FLIGHT SIMULATOR : PC向け(Windows、MacOSX、Linux)の国産フリーフライトシム。武装なども扱えるが、そちらの面ではシムというよりシューティング的。
- エアロダンシングシリーズ(初期は自衛隊機での曲技シムだったが、後に戦闘が追加された)
- トップランディング : 民間機の着陸を行うアーケードゲーム。
- JetでGo! : 民間機シム。アーケードからPC・PSに移植された。電車でGo!の飛行機版、といったら分かりやすいだろう。
- Orbiter : スペースフライトシミュレータ。宇宙ヤバイ。
関連項目
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- ページ番号: 4190129
- リビジョン番号: 2410230
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