フライング・キッパー(Flying Kipper)とは、『きかんしゃトーマス』に登場する、鮮魚を積んだ臨時貨物列車である。
概要
ソドー島が豊漁のときに仕立てられる臨時の貨物列車。水揚げされたニシンを新鮮なうちに遠くの街まで運ぶ。このような列車を鮮魚貨物列車とよび、冷凍庫つきのトラックが普及するまでは一般的なものであった(原作『汽車のえほん』は1940年代の話)。
ミニチュア版では、無事に目的地に着くことができない「呪われた貨物列車」として視聴者から恐れられていた(見えないところでは無事に到着していると思われる)。主にヘンリーが牽引している。
エピソード
- 第19話で初登場。雪のため信号が付いておらず、しかもポイントが凍っており、待避線に入ってしまったヘンリーはそのまま貨物列車に激突し、脱線してしまう。幸いココアを飲んでいた車掌たちは無事だった。ヘンリーはその後修理工場に送られ、改良された。
- 第84話ではダックがヘンリーの後押し列車を担当したが、連結はしなかった。それが災いし、ゴードンの丘で後続車のランプが外れてしまい、列車と離れてしまう。その後スピードが落ちたヘンリーと、後続車を失っていたダックが追突してしまった。
- 第119話では高波で海辺の線路が崩れかけており、港の信号士に通行止めにするように言ったが、信号士は近道だからと言ってヘンリーを通してしまう。その後信号に気付きブレーキをかけるが、間に合わず海の中を走ってしまった。ヘンリーは口からビューと海水を吐いた。
名前
「キッパー(Kipper)」とはイギリスで一般的に食べられている燻製ニシンのこと。
実際に運んでいるのは鮮魚のニシン(Herring)と思われるが、乗務員がしゃれてつけたのだろう。
「フライング(Flying)」は「空飛ぶ」の意だが、「飛ぶように速く走る」の意でもあり、このような例はフライング・ダッチマン(さまよえるオランダ船)や、本車の元ネタであろうフライング・スコッツマン号などに散見される。
関連動画
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関連項目
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