フラグクラッシャーとは、フラグ(該当項目参照)を無視する行動を取る、もしくは取らされる事が多い存在である。
概要
様々なフラグを無視する、あるいは無視し続ける存在に与えられる称号のひとつである。主に、死亡フラグや恋愛フラグをへし折る者達につけられることが多い。
死亡フラグクラッシャー
死亡フラグをクラッシュするパターンとして、まず挙げられるのがギャグ系作品の登場人物、もしくはネタキャラである場合。ありがちなフラグ発生→回収(死亡)したと思ったらまた似たようなパターンでフラグが成立…といった流れが一連の漫才と化してしまい、結果として死亡フラグクラッシャーと化している場合が多い。
シリアス系作品の場合は、項目『生存フラグ』にもあるが「話の流れ上、その場で退場(死亡)させられない」場合や、「作者がキャラクターを気に入ってしまっている」場合に適用される事が多め。最近では「運命を自ら切り開く」というメタな部分ギリギリでの演出によりフラグクラッシャーとなるキャラもいるようである。
ただし、これらはリタイヤさせるとまずい主人公には適用されない。主人公が死亡フラグを立てた場合、確実に死ぬケースが多いからである。
恋愛フラグクラッシャー
キャラクターが自分に向けられた恋愛フラグをクラッシュする場合、大まかに見て以下の五通りのパターンになる。
1.自らに向けられる好意に関して単に鈍感なケース(恋愛展開あり)
腐れ縁の幼馴染みや周囲の異性からの好意を、日常的、些細な事とみなし、恋愛感情が向けられている事に気付かずにスルーしてしまうパターン。ギャグ系ストーリーであればフラグクラッシュされた異性から強力な逆襲を食らう事もしばしば。 しかし、シリアス系ストーリーになると事態は一変。自分、もしくは自らに好意を向ける異性の死亡フラグやNTR等、永遠の別れに直結する場合も…。
趣味や目標、使命等に没頭している、達観したキャラクターが陥りやすい。また、ファンタジー系の物語等で(外見は似通っていても)周囲の異性と余りに年齢が違う場合にも発生する事があり、逆に幼過ぎる場合には恋愛感情そのものを知らないというケースも。更には色恋沙汰に興味も関心もなさ過ぎて無頓着、もしくは目標等の邪魔になると言い寄ってくる異性を振り払うというなんとも羨ま…いや、けしからん猛者も存在する。
あまりにも異性に言い寄り過ぎて、相手に引かれてしまうパターン。場の空気を読めずにクラッシュするケースが多い。例え相手が自らに好意を抱いていたとしても、冷める時は一瞬である。また、高嶺の花を求める余りに身近な異性からの好意に気が付かないケースもある為、パターン1と密接に関係している場合もある。
4.自己評価が過小気味なケース
自分が異性に好かれる可能性を最初からゼロと信じ込んでおり、どんな露骨なアプローチも「自分の勘違い」または「何か裏がある」と解釈してしまうパターン。内向的なキャラクターが陥りやすい。2との複合型として、自分は結ばれた相手を必ず不幸にしてしまうと信じ込んで拒絶するパターンもある。
5.実は同性愛者でした
そもそも異性に興味がなく、フラグ以前の問題。無論、自らに好意を向ける相手が同性の場合は別である。亜種としてロリコンや異種族好き等も。
フラグ未満の場合
ここで勘違いしてはならないのが“フラグ未満”の場合である。
ギャルゲー、エロゲーのように登場異性キャラの殆どを攻略出来る(=恋愛関係に至る事が可能な)状態ならまだしも、ラノベや小説、アニメ等でも最早『異性に囲まれている環境』がありふれている為、仲良く会話を交わした、(モノローグで)異性キャラクターの魅力を語った、たまたま二人きりになった…等のシチュエーションを即フラグだと勘違いしやすいきらいがある。
冷静に見れば単に仲の良い異性と会話、行動しただけなのだが、恋愛フラグばかりを期待しがちな視聴者が勝手に原作像を歪めてしまっているケースもある。注意しよう。
二次創作における恋愛フラグクラッシャー
恋愛フラグクラッシャーは一級フラグ建築士を兼ねる場合も多い。
恋愛ADVゲームの主人公がその最たる例であろう。それゆえ二次創作において、そのキャラに対して異性のファンや様々なカプ厨が多く、特定の異性キャラとフラグを立ててしまうと荒らしや論争といった揉め事が起こりそうな場合、或いはストーリーに支障が生じる場合等、トラブルを避ける為に大人の事情で恋愛フラグクラッシャーにされる事がある。
同時に、朴念仁のキワミである恋愛フラグクラッシャーに対して、なんとかしてライバルよりも先に自分とのフラグを立てようと躍起になるキャラクター達の醜い争い健気な奮闘ぶりを描きたい場合にも多く用いられる。恋愛ADVやシリーズ作品の登場キャラクターを一堂に会させたり、夢の対決をさせたりと効用は様々。
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関連項目
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