フラフープとは、プラスティックでできた輪っか状の遊具である。
近年では、ダイエットやパフォーマンスなどでも用いられている。
概要
フラフープが日本で流行ったのは、昭和33年(西暦1958年)であった。当時の価格は、大人用は270円、子供用は200円だったが爆発的な人気となった。しかし、フラフープに熱中するあまりに自動車と接触して死亡する子供がでたり、あまりの熱狂ぶりになんの科学的根拠がないにも関わらず「フラフープは有害」と唱える人々が出てきたりして、フラフープの熱狂は同年終わってしまった。
日本でフラフープが流行ったのが上記の年代のため、フラフープは近代の遊具と思っている人も多いかもしれないが、実はフラフープの歴史は古い。
はっきりした発祥はわかっていないが、関連性があると思われるものの起源をたどると、約3000年前の古代エジプトや古代ギリシャにまでさかのぼる。もちろん、当時プラスティックが存在したわけがないので、エジプトではブドウの蔦を輪っか状に編んだものを地面にころがし、ギリシャではダイエットのために「輪っか状のなにか」が使われていたという記録が残っている。
「フラフープ」という名前、更にそれを登録商標としたのは、アメリカはカリフォルニアの男性二人であった。彼らは、オーストラリアを旅行したときに子供たちがフープ状のもので遊んでいるのを見て「フラフープ」を売り出し、1957年に登録商標した。しかし、上記したように「フープ状のもの」は、昔からあったために、彼らが特許を取ることは叶わなかった。だが、登録商標できたのが功を奏し、二人が立ち上げた会社「Wham-O社」は、2年間で1億本ものフラフープを売り上げた。
このように爆発的にはやったフラフープだが、2000年以降にはフラフープを使ったパフォーマーが現れたり、またダイエット効果があるとしてまた日の目を見てきている。更にサーカスの演目においてもフラフープは定番のものになっている。
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