フラミンゴとは、フラミンゴ目フラミンゴ科フラミンゴ属の鳥類。羽毛が赤くて片足で立つ変な鳥として有名。
概要
藻や微生物を食料とする鳥で、非常に規模の大きい群れで生活する。アフリカを題材にしたアニメや映画などで、よく見かけたという人が多いのではないだろうか。疑問点を探すと実に多く出てくる謎な鳥であるが、現代においては概ねそれらは解消されている。
まず羽毛が赤いのは、彼等が食べている水草やプランクトンの栄養による影響である。よって生まれた当初の羽毛は白く、赤くなるかどうかはその後の食生活に左右される。つまり、ザリガニにサバだけを与えていると体が青くなるように、フラミンゴも羽毛を赤くする栄養分のものを与えなければ元の白に戻る。
よって、動物園では客に見せる際の見栄えの都合で、この栄養分を餌に混ぜて意図的に赤くしていることが大半であり、野生化ではやや白っぽいフラミンゴを普通に見ることが出来る。
次に片足で立つのは、フラミンゴの体温調節機能の低さが関係している。フラミンゴは水辺で餌を獲る生き物なのにも関わらず、体温維持がとても下手なのである。つまり、他の鳥のように両足をずっと付けて餌を取っていると体温が下がって死んでしまう。
そこでフラミンゴは、片足を羽毛の中に隠して温め、交互に入れ替えていくことで体が冷えすぎないようにする技術を身につける、それが片足立ちである。よって常に片足立ちをして、歩行もケンケン歩きしているわけではなく、地上では普通に二本足で歩く。眠る時も片足立ちなのは、足が外気に晒されないようにするためである。
「なら座ればいいじゃないか」と思うかもしれないが、外敵が現れた際にその長い足ではすぐに立つということが難しく、立っていた方がすぐに逃走体勢に入れるためである。
よってフラミンゴの足は生命線であるのだが、見ての通りか弱い。言うまでもなく、この足が折れると生きていけなくなってしまう。
動物園でも骨折してしまい、生命の危機に陥る個体が出てくることがある。我が国でもその事例は多く見られるが、そこで佐世保市にある石岳動植物園において、国内初の義足取り付けが行われ、延命処置に成功している。
ちなみにフラミンゴは足が長過ぎるせいで座れないのではと思う人もいるかもしれないが、逆関節ロボットのように足を折り曲げて座ることが出来る。地面に卵を産むための巣を作り、ここで座って卵の抱卵なども行う。雛にはフラミンゴミルクと呼ばれる
なお、飼育下のフラミンゴは片足で立たないことがある。理由は動物園に外敵が来ることがまずなく、くわえて飼育環境の温度調整がしっかりしているためである。
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