フランク(Frank、Franc, Franck)とは、
- ヨーロッパの男性名および姓。3 に由来する名フランシスコ(Francisco, 英語: Francis フランシス など)、あるいは地名等(フランクフルトなど)を経て間接的に 1 に由来する姓名の短縮形・愛称形に由来する。
- 「(話しにくい事も包み隠さず、しばしば露骨過ぎるほどに態度が)率直な」という意味の英語。 3 に由来する franc が後期ラテン語では「自由な」という意味になり、それが仏語を介して流入したもの。
- フランク人 - 古代の西ヨーロッパ(現在のフランス、オランダ、ドイツ北部一帯あたり)に定住していたゲルマン民族の、ローマ側からの総称(特定部族を指すのではなく、同様の言語を話す集団全体を指していたらしい)。名称は彼らが愛用した投げ槍(ゲルマン祖語: *frankōn, *frakkōn)に由来し[1]、勇猛果敢で知られる。
- フランク王国 - 中世西ヨーロッパの大国(481~887)。ゲルマン民族の大移動の際、ローマ化が進んでいたサリー族が 3 の諸族を統一し、徐々に浸食していた西ローマ帝国の滅亡と共に成立。カール大帝(シャルルマーニュ)の下で最大版図となるが、死後の遺産分与によって国は3つに分裂。後のフランス・イタリア・ドイツの礎となる。また、サリー族の部族法とローマ法に基いたサリカ法典は、近世まで欧州の歴史に多大な影響を与えてきた。詳細は「フランク王国」の記事を参照。
- キリスト教勢力(主に西中欧のカトリック)への、東欧以東(主にイスラム教勢力)からの伝統的呼称。4 に由来。
- 英語で frankfurter (ソーセージのフランクフルト)の略。
人名
架空のキャラクター
関連項目
脚注
- *投げ斧(フランキスカ)に由来するという俗説が広く流布されているが、francisca 自体が「フランク人の(斧)」という意味なので、論理的に破綻している(フランク人は斧に由来 → 斧はフランク人に由来 → フランク人h(ry)。
なお、フランキスカと同じ斧はゲルマン諸族の間で広く使われており、たまたまローマ人が近所のフランク人を見てラテン語でこう名付けた、というだけのことである。
-
ページ番号: 491551
-
-
リビジョン番号: 2412716
-