フランス文学とは、一般的にはフランス語で書かれた文学作品の総称である。
概要
フランスでは中世から文学が発達してきた。フランス文学は、古くから世界文学の一角を支える大きなジャンルとして、洗練された完成度を誇る。
自然主義、象徴主義など各時代においてさまざまな新しい文学理念を創造し、実践してきた功績は大きい。これらの多様な文学活動は世界の文学に影響を与え続けてきた。
他の国の文学と比較した際の特徴は、内容が社会的であること、常に文学を刷新していこうとする独創性が顕著であることなどがいえる。フランスは近代において世界でも最高水準の国威や文化を誇ってきた国家だが、フランス文学にはその時々の時代性や風俗、社会に蔓延する雰囲気などがよく現れている。
日本の近現代の文学とフランス文学との関係は特筆に価するほど深いもので、日本の代表的な作家のうち、多くがフランス文学に大きな影響を受けてきた。
長い年月のもと培われてきたフランス文学は、実に多様な分野にわたって作品がある。戯曲や詩、短編小説、長編小説、実験的作品、思想書など。
代表的な著作家
代表的な著作家を羅列してみる。
※ニコニコ大百科に記事のある人物や作品は太字で記載する。
- ミシェル・ド・モンテーニュ(1533年 - 1592年) - 代表作「エセー」
- モリエール(1622年 - 1673年) - 代表作「町人貴族」
- ジャン=ジャック・ルソー(1712年 - 1778年) - 代表作「社会契約について」
- マルキ・ド・サド(1740年 - 1814年) - 代表作「悪徳の栄え」
- スタンダール(1783年 - 1842年) - 代表作「赤と黒」「恋愛論」
- オノレ・ド・バルザック(1799年 - 1850年) - 代表作「人間喜劇」
- ヴィクトル・ユゴー(1802年 - 1885年) - 代表作「エルナニ」「ノートルダム・ド・パリ」「レ・ミゼラブル」
- ボードレール(1821年 - 1867年) - 代表作「悪の華」
- フローベール(1821年 - 1880年) - 代表作「ボヴァリー夫人」
- エミール・ゾラ(1840年 - 1902年) - 代表作「居酒屋」「ナナ」
- マラルメ(1842年 - 1898年) - 代表作「エロディアード」
- ヴェルレーヌ(1844年 - 1896年) - 代表作「土星びとの歌」「艶なる宴」
- ギ・ド・モーパッサン(1850年 - 1893年) - 代表作「女の一生」「脂肪の塊」
- アルチュール・ランボー(1854年 - 1891年) - 代表作「地獄の季節」
- ロマン=ロラン(1866年 - 1944年) - 代表作「ジャン・クリストフ」
- アンドレ・ジッド(1869年 - 1951年) - 代表作「背徳者」「狭き門」
- マルセル・プルースト(1871年 - 1922年) - 代表作「失われた時を求めて」
- ジャン・コクトー(1889年 - 1963年) - 代表作「ポトマック」「恐るべき子供たち」
- アンドレ・ブルトン(1896年 - 1966年) - 代表作「シュルレアリスム宣言」「ナジャ」
- ジョルジュ・バタイユ(1897年 - 1962年) - 代表作「眼球譚」
- アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ(1900年 - 1944年) - 代表作「夜間飛行」「星の王子さま」
- ジャン=ポール・サルトル(1905年 - 1980年) - 代表作「存在と無」「嘔吐」
- アルベール・カミュ(1913年 - 1960年) - 代表作「異邦人」「シーシュポスの神話」
- ロラン・バルト(1915年 - 1980年) - 代表作「作者の死」
- フランソワーズ・サガン(1935年 - 2004年) - 代表作「悲しみよこんにちは」
関連商品
関連項目
- 3
- 0pt
- ページ番号: 751610
- リビジョン番号: 2693937
- 編集内容についての説明/コメント:
「代表的な著作家」で、サン・テグジュペリをアントワーヌ・ド・サン=テグジュペリに変更し、「星の王子さま」を太字化しました。