フランチェスカ・ルッキーニ(Francesca Lucchini)とは、「ストライクウィッチーズ」シリーズの登場人物である。
概要
ロマーニャ公国空軍所属のウィッチで、連合軍第501統合戦闘航空団<ストライクウィッチーズ>のメンバー。愛称は「フランカ」あるいは「ガッティーノ」。モデルはイタリア王立空軍のフランコ・ルッキーニ。
隊内最年少。戦闘センスは天才的だが、幼さゆえ精神的な未熟さを抱え、時にはホームシックに罹ることがある。自由な雰囲気と、母親的存在であるシャーロット・E・イェーガーとの出会いによって501JFWで頭角を現した。思うがままに振る舞っているようにも見えるが、「ネウロイをやっつけなければロマーニャがなくなってしまう。ウィッチとしてみんなの家と友達を守る」という純粋な想いから戦いに赴く。
パーソナルデータ
- 姓名:フランチェスカ・ルッキーニ
- 出身: ロマーニャ公国
- 階級:少尉
- 原隊:ロマーニャ公国空軍第4航空団第10航空群第90飛行隊 飛行隊長(名目上)
- 所属:連合軍第501統合戦闘航空団<ストライクウィッチーズ>
- 使い魔:黒豹のオンブラ
- 原隊:第4航空団第10航空群第90飛行隊では名目上、飛行隊長の地位を与えられている。
- 搭乗機:ファロット G55Sは『SW2』以降のものだが、同機種はG55を現地調達したエンジンに換装して改造した例が少なくないため、ルッキーニ機も機体そのものは『SW』当時のG55にそのまま搭乗している可能性が指摘されている。
- 使用武器
- 固有魔法「光熱攻撃」:魔力を熱エネルギーに変換し前面に展開、接触させることで対象を破壊する攻撃魔法。視覚的には大小の防御シールドが重なり合って回転しているように見える。
- 強い魔法力と旺盛な敢闘精神を持ち、高い視力により射撃を得意とする。本人曰く「十発十中」。
- 訓練嫌いで招集などにもあまり応じないが実力は確か。個人戦闘力はかなりのものだが、軍人としての協調性に著しく欠けるところが難点で、戦果の割に昇進の話が来ていない。上記したマリア公女からの褒賞のときでさえ昇進という話はまったく出なかった。
- 明るく楽天的な性格で好奇心旺盛。ただし幽霊やお化けは苦手。他人の胸に目がない。
- 年齢相応に子供らしい性格で、物事について思ったことをはっきり言うタイプ。
- 悪戯者かつ大雑把な性格のため、彼女が原因で事態が悪化することが度々あり、それをちゃんと報告せずに隠してしまうことからミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ隊長からしばしばお叱りを受けている。
- 姐御肌のシャーロット・E・イェーガーが保護者役として面倒を見ており、ルッキーニも懐いている。
- 昼寝が大好きで、ハンガーや基地の屋根、周辺の樹上などに“寝床”を作ってそこに寝ている事が多い。“営巣”などとも言われる。
- パスタが好きだが料理はさっぱりできなかった。『SW』と『SW2』の間でのアフリカ放浪中にリベリオン軍のレーションに飽きがきた結果、パスタは茹でられるようになったとか。
経歴
- ロマーニャ公国の首都ローマの出身。家族に外国航路の船長をしている父と母エミリアーナがいる。幼いころ、家族で東地中海のデロス島に旅行し、島の遺跡に遺された人類の遺産に大変な感銘を受けたという。
- 10歳にしてウィッチとしての強力な素質を評価され、トスカーナのグロッセート基地で少尉候補生としてウィッチ教育を受ける。少尉任官後は地中海方面に配置された。当時の搭乗機はアエロナウティカ・マキネッテ MC202 フォルゴーレ。
- 戦闘での猪突猛進ぶりとまだ幼く情緒不安定な点から隊内では問題児扱いだったところ、当時声価を確立しつつあった501JFWへロマーニャからもウィッチを派遣することとなり、厄介払いのようなかたちでブリタニアに派遣される。あわせてファロット G55へ機種転換となった。
- 501JFW配属後も素行の悪さは続いたが、ミーナ隊長の主導する自由な雰囲気となによりシャーリーの存在によって問題行動も落ち着き、最年少ながら部隊の立派な一員としてエースへの道を踏み出す。
- 1944年夏、『SW』でのガリア解放・501JFW解散後は原隊復帰せず、シャーリーとともにローマの実家へ。しかし家族は母親の実家のあるシチリア島に疎開していたため、ルッキーニも後を追った。
- その後もシャーリーともどもサルデーニャ島、北アフリカと放浪。アフリカのカールスラント軍基地でG55をS型相当に改造(カールスラント製DB605DCMエンジンに換装)したという話もある。中途、ハンナ・ユスティーナ・マルセイユほか<ストームウィッチーズ>の面々とも出会ったついでにおケイさんの地雷を踏んだ(『キミとつながる空』)。
- 1945年春、ヴェネツィア上空にネウロイの巣が発生したとの報に接し、シャーリーと共に急ぎヴェネツィアに向かった……が、アドリア海沿岸でバイクが故障し路銀も尽き、やむなく地中海方面総司令部に連絡だけ入れて補給待ち状態となる。
- そんなとき、扶桑皇国の援一号作戦により坂本美緒と宮藤芳佳が来援。彼女たちからの連絡とヴェネツィア艦隊からの救援要請を受けて駆けつけ、501JFW再結成に参加する(『SW2』2話)。
- 『SW2』5話ではローマへ買い出し中、偶然お忍び中のロマーニャ公国第一公女マリア・ピア・ディ・ロマーニャと出会い、お互い立場を知らぬまま親しくなる。ローマ上空へのネウロイ(X-15)侵入を受け、シャーリー、芳佳とともに急遽出撃し、生まれ育ったローマを護った。
- 『SW2』12話でのヴェネツィア解放と501JFW再解散の後は、またもシャーリーと二人でシチリア島に疎開中の母エミリアーナのもとに居候する。
- シチリア島滞在中、デロス島へのネウロイ出現を受けて召集され、<ストームウィッチーズ>のマルセイユとライーサ・ペットゲンとともに、エルンスト・ロンメル元帥とエディタ・ノイマン大佐の指揮下でネウロイ破壊作戦に参加。洞窟に隠れるネウロイをデロス島ごと破壊する策に断固反対して周囲の心を動かし、遺跡を傷つけることなくネウロイの破壊に成功する。
- 同年7月には、マリア公女のヴェネツィア訪問に際し護衛を務め旧交を温めた。
- ヴェネツィアでは504JFW<アルダーウィッチーズ>赤ズボン隊の面々と共闘し、飛来した新型ネウロイをシャーリーと共同撃破。さらにガリア方面での芳佳の危機に駆けつける(『SW劇場版』)。
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関連項目
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