フレンドリーファイア(Friendly Fire)とは、
本項では1について取り扱う。
概要
友軍・味方への攻撃を指す用語。
重大な事故・トラブルであり、良い意味ではない。労働災害より深刻である。
名称こそ「フレンドリー」だが、援護など友好的な良い意味で使われることはまずない。
- 原因
- 攻撃の種類や攻撃対象(人間・兵器・物資・施設)、過失か故意は問わない
- 友軍間における無用なトラブル、国際問題の原因となりうる
- 大威力の兵器の場合、さらに広範囲に甚大な被害が出てしまう
- 互いに敵と認識してしまい、どちらかが全滅するまで戦闘を続行してしまう(ベトナム戦争など)
- 発砲・発射によって知られていなかった味方の存在が敵に露呈してしまう副次的な欠点もある
略称はFFで、頻繁に行う者をFFerと呼ぶこともある。ゲームではまず喧嘩の原因となる。
一定数の誤射・味方への殺傷でルームから自動で強制退室させられるパターンもある。
「誤射」もほぼ同じ意味だが「フレンドリーファイア」のほうが
実際の戦場・戦争映画・戦争報道での聞き取り、海外との会話・オンラインゲームでも通用する
…といった汎用性がある。
フィクション・実際の戦闘でも
夜間や視界不良、疑心暗鬼を用いて敵同士で同士討ちさせる事を狙った戦術もある。
対策
- 事前計画・事後的な連絡等によって、味方の行動や位置方向を相互に把握する。
- 機材や偵察・監視によって常に広く情報収取し、近づいてくる対象・所属を正確に判断する。
- 戦闘・監視・警戒人員を定期的に交代させ、個々の疲労・緊張状態を限界まで酷使しない。
- 明確に判断できる目印。
- 味方間で通じる合言葉や暗号といった特定の符丁。
- 敵味方が不明瞭な対象には不用意に攻撃を行わない。
- 咄嗟に敵味方を判断する訓練を反復して行う。
- 警戒中・戦闘中においては互いの射撃方向に注意する。
- 味方が射線・射角に入らないよう注意する。
- 相互に意思疎通ができている場合を除き、不用意に味方の射線を横切らない。
- 砲撃・爆撃においては正確な座標を伝える。
航空機などにおいてはIFF(敵味方識別装置)を搭載しており、レーダー上の表示や射撃前の応答によって誤射を予防するものもある。ただし装置自体が大型だったり、室内や近距離の咄嗟の判断には向かないなど個人携帯には向いていない。
昔の戦争では隠密性皆無な服装だったり、目立つ旗を背負っていたりしているのは敵味方を明瞭にする意味もある。(入り乱れて刀剣で斬り合う接近戦が多かったため)
相手が敵であれば大丈夫か?
対象が敵であれば本項の「フレンドリーファイア」の定義から外れるが…
- 睨みあった国境・領空・領海上において先に手を出すなど内戦・戦争の引き金になった場合は友軍誤射と同様に悲惨な結末になりやすい。
- また戦争法・国際法上は投降した敵や捕虜に対して危害を加えるのは重大な犯罪行為となる
…など、定義から外れたのでOKではなく、結構問題になってしまったりする。
類語
似たような言葉として
「味方だ!」などは単純に「Friendly!」(フレンドリー!)と叫ばれる。
関連動画
関連コミュニティ
関連項目
脚注
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