フロスとは、以下のものを指す名称である。
概要
歯の隙間を清掃するのに用いる、細い糸。冒頭に記載したとおり正式には「デンタルフロス」というのだが、多くは「フロス」と略されて呼ばれる事が多い。フロスの材質は合成繊維やナイロンなどでできているものが多いが、過去には絹糸などで作られていた事もあった。
歯ブラシで歯を磨く事を「ブラッシング」と呼ぶように、フロスで歯間を清掃する事は「フロッシング」という。
ブラッシングだけでは届かない歯の隙間の歯垢や食べカスをくまなく清掃でき、虫歯や歯周病の予防効果を一層高める。というのも、ブラッシングだけでは全体の50~70%程しか歯垢の除去ができないとされ、がんばって何十分に渡り磨き続けても一片の磨き残し無く100%完璧に歯垢を取り去る事は不可能に等しいと言われている為である。
その点、フロスを使用すればそのような手間隙をかける事無く、100%にかなり近い部分まで歯垢を除去できる上に、場合によっては新たな虫歯の発見に繋がったりと歯ブラシを合わせて使用する事で大いに役に立つ。
フロスも現代では様々なタイプのものがあり、必要な長さを切り取って指に巻きつけながら使用するタイプや、棒(爪楊枝?)の先端にフロスを取り付けて歯ブラシと同じように使う形式のものなどがある。
デンタルフロスに関する一般的な疑問
- フロスを使ったら歯の隙間が余計に広がるのでは?
一般的によく見られる勘違いではあるが、そのような事があるとすれば恐らく大抵のケースは歯の隙間が清掃されたことで今まで埋まっていた隙間が元の広さに広がった、という事だろう。
そもそも、糸1本で歯を動かすとなると余程の力をかけなければ実現などできず、それこそ歯を引っこ抜くほどの気迫でも携えない限りは歯の(元々の)隙間が大きく広がる、などという事態は起こらないはずである。 - フロスを使うのなんてめんどくさい。
フロスを何日か使い続けて、その後使うのをやめると多くの人は「何事も感じなかったはずの歯の隙間が気持ち悪い」「清掃しないとスッキリしない」と考えを改めるようになることだろう。
今まで仕方なくやっていた人も、いざ使い始めてみると「使わないと気がすまない」と考えを次第に変化させていく力が、フロスには存在するのである。 - フロスが歯に挟まって取れなくなる事は無いの?
一般的に、フロスは大抵の歯間ならば滞りなく通せるものであり、フロスが歯の隙間で引っ掛かったりフロスの繊維がほつれる(或いは切れてしまう)などという事があれば、それは歯垢や食片ではなく虫歯や詰め物の影響によるものと思われるので、フロスを使用時にフロスが滞ったり引っ掛かったり、歯間に痛みを感じるようであれば早い段階で歯科へ相談に行く事を薦めさせて頂く。
(筆者の実体験としては、フロスが歯間でちぎれてしまうという見た事の無い事態が発生し歯科へ相談に行ったら「歯の奥の詰め物が外れ、虫歯が進行し始めている」という事実が判明した事がありました。)
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