ブタゴリラとは、マンガ『キテレツ大百科』(藤子・F・不二雄)の登場人物(のあだ名)である。アニメ版の声は大竹宏/龍田直樹。
曖昧さ回避
概要
父の代で十三代続く老舗八百屋「八百八」(やおはち)のせがれで、F先生作品におけるデカいガキ大将(いわゆる「ジャイアン」)ポジションであるが、ケンカの強さはそこそこ。アニメ版では放映の長期化により各キャラクターの精神的成長が促されることになり、ブタゴリラも段々と当初の暴力性がなりをひそめて「やや粗暴なトラブルメイカー気質ながらも基本は気のいいムードメイカー兼コメディリリーフ」的なポジション(だいたい劇場版ジャイアンポジ)になる。それと同期して取り巻きのトンガリこと尖浩二も性格とポジションを大きく改め、またもう一人の取り巻きであるコンチこと近藤(声:上村典子/佐藤智恵)は元々薄い影をさらにフェードアウトさせていくことになった。
彼が主役として活躍するエピソードは多く、新潟に引っ越した幼馴染・タイコこと桜井妙子(声:瀬戸真由美/小山裕香/久川綾)と度々再会しては親交を深めるなど、ジャイアンポジにしては珍しい遠恋の「彼女持ち」である。なおスネ夫ポジのトンガリにもサツキこと花丸五月(声:山崎和佳奈)という遠恋彼女がおり、キテレツレギュラーはコロ助を除いてリア充揃いであった。
トレードマークは野球帽。スポーツ万能であり、特に野球はバッティングは勿論、ピッチングも数々の変化球をものにするなど超小学生級の才能を持つ。が、何事につけても野菜を至高と賞揚し、将来は家業の八百八を事業拡大して「野菜デパート」を起業する(ついでにメロンを腹いっぱい食べる)という野菜脳。ついでに体育以外の成績がオール2で、しょっちゅうオヤジギャク級の聞き違いをかまし、難しい話は野菜に例えないと理解できない野菜脳。夢はまだ遥か。
あだ名
無論「ブタゴリラ」はあだ名であり、アニメ化の際には熊田薫(くまだ・かおる)というギャップ感の著しい本名が設定されている。
ヒロインポジションのみよ子からすら「ブタゴリラくん」と呼ばれていたり(『ドラえもん』では静香ちゃんですら「武さん」なのに)、アニメ中盤から彼の性格が丸くなったことで誤解されがちではあるが、ブタゴリラというあだ名がかなりアレだという自覚はしっかり持ち合わせており、例えばデバート等の公共空間での呼び出しで「ブタゴリラ」を連呼されると極度に恥ずかしがって呼び出しを止めさせようとする程である。しかしながら本人は薫という中性的な本名に少なからぬコンプレックスがあり、親しい身内の間ではあえて男性的なブタゴリラという極端なあだ名で呼ばせている、という拗れまくった事情がある。
なお原作では「ブタコレラ」「ブタゴジラ」と呼ばれたこともある。
家族
家業の「八百八」の存在を含む大半の設定がアニメ版オリジナルである。
- 父:熊八(くまはち)声:青野武/丸尾知子(少年期)
八百八の十三代目。昔ながらの八百屋スタイルの、江戸っ子気質のちょびヒゲ頑固オヤジ。語尾に「らっしゃい」を付けるんでぇらっしゃい。自分のいかつい名前にコンプレックスがあり、その反動で子供にキレイな名前を付けようとしたことが全ての悲劇の始まり。 - 母:小百合(さゆり)声:佐藤智恵(初登場時)/上村典子
息子似でぽっちゃりした外見の、常識的かつしっかりものの優しい奥さんだが、意外と繊細な面もあり、しょっちゅう熊八とケンカしては実家(下駄職人)に帰る → 互いに頭を冷やして仲直り、を繰り返している。まあ結局は似たもの夫婦、ということなのかもしれない。 - 伯父:熊一郎(くまいちろう) 声:青野武
熊八の上の兄で、温和な性格。伊豆で養蜂場を営む。 - 伯父:虎七(とらしち) 声:田中康郎/佐藤正治
熊八の下の兄で、気性が激しい。大学進学前にブラジルに移住。 - 曾祖父:薫(かおる)
熊八の祖父。薫(ブタゴリラ)の名前は彼に因み、その事がもう一つの悲劇を生む。 - 息子:みのり 声:上村典子
礼儀正しいが野菜嫌い。父(薫)と共に未来から来た。
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関連項目
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