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ブチャラティチーム

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ブチャラティチームとは、漫画「ジョジョの奇妙な冒険」第5部「黄金の風」の主人公たちである。

後述する任務の内容と、劇中で「暗殺チーム」と戦闘を繰り広げる事からファンの間で「護衛チーム」と呼ばれる事もあるが、パッショーネ組織図には別に「護衛チーム」が存在するため、適切な表現ではない。

【注意】
この先は原作後半のネタバレについても反転して記述しております。

概要

ギャング組織「パッショーネ」の、ブローノ・ブチャラティをリーダーとした末端構成員のチーム。ネアポリス地区を管理する幹部ポルポの下で働くチームの1つで、主人公のジョルノ・ジョバァーナは新入りとして入団後このチームに入ることになる。

ブチャラティをはじめとして、チームメンバーは社会に行き所のない青年たちであるが、ブチャラティのやさしい性格を慕っているため、麻薬や一般人を巻き込む事など、ギャングとしての「外道」は嫌っている。新入りのジョルノは入団直後、メンバーに信用されていなかったが、頭の良さやスタンドのサポート、そして命懸けの行動で徐々に信用を得ていく。

チームメンバーはそれぞれギャングになるしかない過去を背負ってはいるが、そんなことを感じさせないくらいにはメンバーの雰囲気は明るく、ギャングスターラップに合わせてダンスしたり会話を交えながら食事している。また、メンバー全員がネアポリス（ナポリ）を故郷としてる為か、結構グルメ。当然の事だが全員学校に通っていない。

チームのキャラクターデザイン的に美形が多いが、作者によると「SMAPとかジャニーズ系を意識していた」とのこと。全員が女性にあまりにもモテるため逃げ回っており、特定の恋人はいないという事だが、全員「自分が一番モテる」と思っているらしい。

主な仕事はレストランや商店などの用心棒（みかじめ料の徴収）や港の仕切りなど。ギャンブルや麻薬関連の仕事には関わっていない。町の住人からも慕われているため、ギャングにしかできない荒事の相談を聞くことも。後にブチャラティが幹部に昇進することで、自殺したポルポの後釜としてネアポリス地区の「賭博営利権」「高利貸しの支配権」「港の密輸品の管理」「レストランやホテルの支配権」などの縄張りを得るが、ボスからポルポに行くはずだった「ボスの娘の護衛」の任務を受け継ぐことになる。

組織を乗っ取ろうと企む裏切り者「暗殺チーム」から、正体不明のボスの手掛かりとなる娘「トリッシュ・ウナ」を護衛し、ボスに受け渡すことが、本編のストーリーの中核となる。

「ジョジョの奇妙な冒険」各部の主人公はジョジョの名を受け継ぐジョースター家に縁のある人間で、本作では五代目ジョジョのジョルノ・ジョバァーナが主人公であるとされるが、第5部「黄金の風」は群像劇としての面も持ち合わせており、ジョルノだけでなくブチャラティやチームの仲間など、社会に行き場所のない人間たちが組織の中で己の正義の為に闘っているため、ブチャラティチームが第5部の主人公でもあるのだ。

チームメンバー

チームは全員スタンド使い。年齢は作中時期のもの（2001年 4月第1週頃）。おおよそのチームメンバー加入順に紹介。

ブローノ・ブチャラティ（20歳） スタンド名：スティッキィ・フィンガーズ（殴った物にジッパーを取り付ける）: チームリーダー。その人望と頭脳で部下から慕われている。任務や部下を守るために自ら命懸けの戦闘をすることも。
パンナコッタ・フーゴ（16歳） スタンド名：パープル・ヘイズ（殺人ウイルスをばらまく）: チームの参謀。飛び級で大学入学している。半面キレたときに凶暴な面を表し、スタンドの性質上あまり表立って闘わない。
ナランチャ・ギルガ（17歳） スタンド名：エアロスミス（二酸化炭素を探知するレーダーを持った戦闘機を遠隔操作する）: スタンドによるレーダーや偵察を担当。小学校を満足に行ってないのを気にしており、フーゴに勉強を教えてもらっている。
レオーネ・アバッキオ（21歳） スタンド名：ムーディー・ブルース（人物やスタンドの過去の行動を再現する）: スタンドによる情報収集でチームをサポート。元警官の為か素手での喧嘩はチーム一。最初はジョルノに対してとても反発していた。
グイード・ミスタ（18歳） スタンド名：セックス・ピストルズ（銃弾を操作する自我を持った6人組スタンド）: チームのムードメーカーだが、拳銃による暗殺や狙撃を得意とする。チーム内で一番ファッションにお金をかけている。
ジョルノ・ジョバァーナ（15歳） スタンド名：ゴールド・エクスペリエンス（物体に生命エネルギーを与えて生物に変える）: のし上がるつもりでギャング入りした新入り。スタンドによるサポートや治療役として信頼を得ていく。

同行者・協力者

ブチャラティチームと同行する人物、または協力者。

トリッシュ・ウナ（15歳） スタンド名：？？？スパイス・ガール（殴った物を柔らかくする）: チームが護衛する正体不明のボスの娘。最初はわがままな性格が見えたが、逃避行のうち精神が成長するようになる。
ココ・ジャンボ（？？歳） スタンド名：ミスター・プレジデント（背中の甲羅にスタンドの部屋をつくる）: ボスから娘を護衛する手段として送られた、スタンド使いの亀。背中の甲羅につくったスタンドの部屋をブチャラティチームの隠れ家として使った。作中では亀の名前やスタンド名は紹介されていない。
ペリーコロ（？？歳） スタンド：なし: スタンド能力を持ってないが、ボスの信頼があるパッショーネの幹部。ブチャラティチームにトリッシュを引き渡した。トリッシュをボスに引き渡す手段の情報をムーディー・ブルースで再現させるために亀の部屋内で語った後、拳銃自殺した。
？？？ジャン・ピエール・ポルナレフ（36歳） スタンド名：？？？シルバーチャリオッツ（スタンドの剣を操る）: ボスの暗殺を狙うブチャラティ達に、ボスを倒す方法を伝えようとした人物。かつてボスの正体に近づいた追跡者であり、返り討ちに遭って再起不能になった。その正体は第3部でDIOを倒すジョースターの旅に同行したジャン・ピエール・ポルナレフ。

チームのその後

物語の後半部において、ブチャラティはボスにトリッシュを引き渡しに向かうが、その目的が「自分の正体につながる自分の娘を確実に自分で始末する為」であったため憤り、ジョルノとの目的であったボスの裏切りを決行する。

しかし、ボスのスタンド能力「キング・クリムゾン」の前に太刀打ちできず、トリッシュを連れてボスの前から脱走。ジョルノとブチャラティはここで完全に「裏切り者」となり、チームはここで別れることになるが、アバッキオ・ミスタ・ナランチャはブチャラティの「裏切り」についていき、フーゴだけ別れることになった。

その後は、ボスとその直属の親衛隊による逃避行が物語の中心となる。

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