ブティジェッジまたはブッティジージ(英語など:Buttigieg マルタ語:Buttiġieġ)とは、マルタ系の姓である。
概要
「鶏の所有者」(<鶏の親父)を意味するアラビア語のアブー・ダジャージャ(أبو دجاجة, Abū dajājah)に由来する姓で、先祖が養鶏業者または鶏肉屋であったことを示す職業由来姓である。
全世界のブティジェッジ姓の半数弱は本国のマルタ共和国で占められ、残り半数強のさらに半分弱は1956年のスエズ危機のためにエジプトから大量脱出したマルタ系移民の大きなコミュニティのあるオーストラリアに、残りの大半は英仏独および北米大陸に見られる。
主な人物
- アントン・ブッティジージ(Anton B-) - マルタの元大統領(任期:1976-'81)
- ジョン・ブティジェッジ(John B-) - マルタの元サッカー選手
- ミカエル・フランシスクス・ブッティジージ(Michael Franciscus B-) - マルタの初代ゴゾ(アーウデシュ)司教(在位:1864-'66)
- ピート・ブティジェッジ(Pete B-) - アメリカの2020年大統領選挙立候補者。元インディアナ州サウスベンド市長(任期:2012-'20)
- レイ・ブティジェッジ(Ray B-) - マルタ出身の、アメリカのロックギタリスト・詩人
アメリカ合衆国における発音
アメリカ人はButtigiegの発音を苦手としており、アナウンサーも発音に四苦八苦している。
ピート・ブティジェッジ自身は、「ブディジェッジ」と濁音発音している(動画)。また、他のアメリカ人もそのように発音するケースが多いようである。このYoutube動画でも、濁音発音を推奨している。
このため、現地人の発音を重視した日本語メディアは、「ブディジェッジ」とか「ブダジェッジ」表記にする。JBpressの高濱賛記者はブディジェッジ表記を採用し[1]、CNN日本語版はブダジェッジ表記を採用している[2]。
ピート・ブティジェッジのTwitterの自己紹介部分にはBoot-Edge-Edgeと書いてあり、このように発音してくれてもよいですよ、という意味のコメントをしている(ツイート)。
日本語メディアの表記
ピート・ブティジェッジが2020年アメリカ合衆国大統領選挙に立候補したときから、「ブティジェッジ」と表記する例が多かった。日本人に馴染み深いローマ字読みをすると、そのようになる。
ピート・ブティジェッジの日本語版Wikipediaでも「ブティジェッジ」表記を採用している。
関連項目
脚注
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