ブライアン・イーノとは、アンビエントミュージックの先駆者、あるいは始祖である。
概要
1948年5月15日生まれ、イギリスのハゲで有名な男性音楽家。
作曲家、プロデューサー、音楽評論家として多方面で活躍しているが、自らをノン・ミュージシャンと称する辺りちょっと気難しそうな人物である(イメージ)。
初期のRoxy Musicにシンセサイザー奏者として参加していたが、2ndアルバム"For Your Pleasure"発表後に脱退。その後現代音楽やニューエイジ的な作風に転向し、1978年、初めてアンビエントミュージックとしてのアルバム、Music for Airportsを発表した。
アンビエントミュージックの礎を築いたこのアルバムの発表後も同コンセプトの楽曲の製作を続けているが、ロックへの興味が薄れたわけではなかったらしく、デヴィット・ボウイ、トーキング・ヘッズ、U2などの代表的なロックミュージシャンのアルバムプロデュースや演奏にも参加している。
そしてイーノを語る上で外せないのが、The Microsoft Soundことwindows95の起動音である。
ブライアン・イーノの名前は知らなくとも知らず知らずに聞いた人は多いであろうこの音楽の作曲者である辺りにアンビエントらしさがにじみ出ているような気がしてならない。
ちなみにここ最近では気軽にアンビエントを楽しめるiPhone用アプリ、Bloomを発表した。
代表作と関連動画
Ambient1:Music for Airports
初のアンビエントアルバム。
題名そのまま「空港のための音楽」として製作され、実際にニューヨークのラガーディア空港のBGMとして使用されている。
なお、この楽曲を製作する際にイーノは以下に留意している。
- まず(構内アナウンスなどの邪魔にならないように)中断が可能であること
- コミュニケーションの邪魔にならないよう、会話の周波数や会話パターンとの速度とは異なったものであること
- 空港内に自然と発生するノイズと共存できるものであること
これらは後々のアンビエントミュージックの基礎として引き継がれていくこととなる。
Ambient2:The Prateaux of Mirror
邦題は鏡面界。
自身がプロデュースしたアーティストであるハロルド・バッドとの共作アルバム。
収録楽曲に番号が振られていただけだった前回アルバムとは異なり、個々に題名を持つ10曲が収録されている。
このアルバムからハロルドは浮遊感溢れる独創的なピアノスタイルを確立していった。
Ambient3:Day of Radiance
邦題は発光。
正確にはイーノのアルバムではなく、Laraaji(ララージ)というアーティストの作曲・演奏にイーノが電子的な処理を施しプロデュースしたもの。
故にクレジットはLaraaji名義であり、イーノの名前はクレジットされていない。
The Danceと名づけられた比較的テンポの速い3曲とMeditationというゆったりとした2曲からなる。
エキゾチックな雰囲気のあるアルバムだが、上記の理由により他のアルバムとはかなり毛色が異なっている。
Ambient4:On Land
再びイーノの単独クレジットとなったアルバム。
シンセサイザー主体の題名を持つ8曲からなるアルバム。
Ambient1や2に比べてダークな印象の強いアルバムで、人によっては怖いと感じるかもしれない。
余談だがAmbientの各アルバムのLPジャケット裏には図形楽譜とも言える個々の音楽を象徴していると言われる図形が描かれているが、これらが意味するものに関しての解説はなされていない。
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関連項目
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