ブライアン・メイ(Brian May)とは、イギリスのロックバンドQueenのギタリストであり天文学者である。
本名ブライアン・ハロルド・メイ(Brian Harold May, CBE)。
概要
1947年7月19日生まれ。イギリス イングランド・ミドルセックス州のハンプトン出身。
インペリアル・カレッジ・ロンドンにて宇宙工学を専攻しており、Queenでデビューする前は中学校で教鞭をふるっていた。
Queenのメンバーとしてギター、ボーカル、シンセサイザーなどのパートを担当。その傍らでプロデューサーやミュージカルの企画などを行っている。
演奏時にはピックを使わず、6ペンス硬貨を使って演奏している。本人曰く「手の動きを正確に伝えられるから」といって使っているようである。
歌唱力も高く、Queenのいくつかの曲(「'39」「Good Company」「Sail Away Sweet Sister」など)においてメインボーカルもとっている。声質は少しハスキーかつ高めで切なさを感じさせる繊細な感じである(音域はフレディやロジャーには及ばないがそkそこ広い)。
彼の作る曲は主にハードロックが多く、日本人にもおなじみの「We Will Rock You」であったり「Hammer To Fall」など激しい曲が多い。その一方で「Save Me」や「Too Much Love Will Kill You」といったバラードも書け、フレディに負けず劣らず多彩な楽曲を作ることができる。
最近では大学時代に中断していた天文学の論文を完成させたことにより、母校から天文学博士号を授与されている。
ブラック・サバスやヘヴン・アンド・ヘルで活躍しているギタリストのトニー・アイオミとは40年来の親友で、ブラック・サバスのアルバム「Headless Cross」収録の「When Death Calls」にてゲストとしてソロを弾いている。また、フレディー・マーキュリー追悼コンサートでも数々の楽曲において共演している。
80年代には自身の息子が大好きな特撮人形劇「STAR FREET(海外版Xボンバー)」のカバー曲を収録したミニアルバム、「STARFREET PROJECT」を制作、そこでエディ・ヴァン・ヘイレンと共演している。ブライアンは彼の持つギター、フランケンシュタインの音色に興味を持ち、お互いのギターを交換しての演奏を行ったが、フランケンからはブライアンの音、レッドスペシャルからはエディの音がしただけだった、というエピソードがある。この経験からブライアンは、機材がどうあれ結局は弾き手のテクニック次第だと確信でき、自信に繋がったと後に述べている。
コージー・パウエルとも90年代から交流が深く、彼のソロアルバム「The Drums Are Back」の「Ride To Win」にてギターを弾いている。(ちなみにこの曲はのちにメイのソロアルバムで「Resurrection」として彼のボーカル入りで再録されている。)
メイのソロコンサートのツアーにも帯同しており、メイが無人島に持って行きたい一曲としてコージーの嫌いな「Since You've Been Gone」を演奏したいと進言したためメイのツアーで演奏されている。(コージーは半ば苦笑いだったらしい。)
本田美奈子.(故人)とも交流があり、彼女が亡くなった際には自身のブログに追悼のコメントを掲載している。さらに彼女の死後に発売されたアルバム「心をこめて・・・」に収録されている「Golden Days」のリミックスを手掛けている。
ちなみに名前の後についているCBEという文字は、大英帝国勲章の勲位三等である司令官(CBE, Commander of the British Empire)のことであり、三等以上の受勲者は名前の後に自分の位をつけることができるためである。
レッド・スペシャル
自らが父親と共に作成したオリジナル・ハンドメイド・ギター(通称”レッド・スペシャル”)は特に有名で、100年以上も前の乾燥した暖炉の木材をもとに作られた。彼の演奏技術と合わさることで、バイオリンなどの弦楽器やトランペットなどの吹奏楽器、さらにはそれ以外の音色を出すことが可能である。このギターはあまりに様々な音を出せることからシンセサイザーを使っていると揶揄され、レコードのパッケージに「シンセサイザーは使ってない」と明記しなければならないほどだった。
現在、様々なメーカーからこのギターのレプリカが作られているが、それでもオリジナルにはまだまだ追い付けないと言われている。
関連動画
関連商品
- 7
- 0pt
- ページ番号: 2781096
- リビジョン番号: 2974537
- 編集内容についての説明/コメント: