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ブラタモリ

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ブラタモリとは、NHK総合テレビで2009年より放送されているタモリ出演の散歩番組である。

概要

毎回ある街をタモリたちが訪ね、散歩しながら古地図や地形図などでその場所の過去を探っていくという番組。

レギュラー番組としては「ウォッチング」（1985年～1989年）以来、約20年ぶりのタモリのNHKでのレギュラー番組。しかも実は番組タイトルに「タモリ」が入ったNHKでの冠番組はこれが初めて。

元々は2008年 12月に一度パイロット版（ロケ地は表参道）として放送されたものが好評であったため、半年限定ながら2009年 10月～2010年 3月にレギュラー番組化した。
以降、2010年 10月から半年間はシーズン2、2011年 10月から半年間はシーズン3を放送。
シーズン1～3は木曜日 22時台に放送されていた。

シーズン3までは秋から冬にかけての半年間限定番組として放送されていたが、夏の盛りにロケが行われている。そのため秋～冬の番組なのにタモリたち出演者が夏服であったり、蝉の音が聞こえることがままあった。

2012年 3月にシーズン3が終了した後しばらく製作されなかったが、2015年 1月3日に久々の新作である「京都編」が放送され、同年4月より通年番組としてシーズン4の放送が始まった。
放送時間も移動し、土曜日 19時30分～20時15分という少し変則的な時間で放送されている。
シーズン3まではタモリが「笑っていいとも！」（フジテレビ）をやっていた関係で東京から離れられなかったためロケ地も東京近郊に限定されていたが、 2014年 3月に「いいとも」が終了したことに伴い通年化したシーズン4からは地方ロケがメインとなっている。

地理の発展に貢献したとして2011年に日本地理学会から表彰され、またシーズン4以降は各地方特有の地形や地質を掘り下げる内容が増えたことから、2017年に「地質学の社会への普及」を理由に日本地質学界からも表彰された。

2024年 3月9日の「鹿児島・指宿」をもって、特に最終回という雰囲気は出さずにあっさりとシーズン4もレギュラー放送が終了した。その後、同年11月2日～4日に三夜連続で「東海道五十七次」が放送されており、今後は特番として放送される見込みのようだ。

「タモリ倶楽部」との違い

番組開始時『NHK版タモリ倶楽部』とも報道されたが、実際には数々違いもある。

散歩と妄想メイン
毎週雑多な企画を放送する「タモリ倶楽部」と違い、「ブラタモリ」は都市散策とその街にまつわる歴史に思いをはせて妄想するのがメインである。なお、「タモリ倶楽部」でも「ブラタモリ」と同様の企画が放送される回もある。
無駄に凝ったCGの多用
「低予算番組」を標榜し行き当たりばったりで企画変更されることすらある「タモリ倶楽部」と違い、「ブラタモリ」は過去のその街の様子や、地形の変遷を再現するCGが多用される。無駄に凝ったCGにNHKの本気が垣間見れる。
一説によると、現在の予算は同規模の民放番組の倍近いとか。
ネットでの番組配信
2009年にテレビ朝日開局50周年記念企画の一環で総集編が放送されるまであまり再放送をしない方針で続いてきた「タモリ倶楽部」と異なり、「ブラタモリ」は通常の再放送枠のほかに、NHKオンデマンドでのネット配信も行なわれている。
ナレーターの違い
番組開始当時から武田広がナレーターを務める「タモリ倶楽部」と異なるカラーを出すため、「ブラタモリ」では戸田恵子（シーズン1～シーズン3）・草彅剛（シーズン4）が時々タモリに呼びかける演出を入れながらナレーションを行っている。ちなみにパイロット版では池田昌子がナレーターを務めた。

ちなみに、かつてタモリ倶楽部の「空耳アワー」でソラミミスト・安齋肇が語ったところによると、NHK内部のスタッフに熱狂的なタモリ倶楽部ファンがおり、空耳アワーに完パケ（完全パッケージ、放送に乗せる状態にまで編集から音楽・テロップ等を付けた完成品）で空耳作品を投稿しようとしたという話があったという。
この人物の近況は不明だが、NHK内部に何らかの形でタモリを起用してタモリ倶楽部的番組を作ろうとした意向があった可能性はある。