ブラックサレナとは劇場版「機動戦艦ナデシコ」に登場する機動兵器である。名前の由来は黒百合(花言葉は「呪い」「恋」)から。メカニックデザインは明貴美加。
搭乗者:テンカワ・アキト
概要
単体でのボソンジャンプ(時空間跳躍)を可能とし、重装甲でありながら多数のスラスターによる高い機動性を実現。
これは北辰および北辰衆を相手に1対7の戦闘に勝利するため改良を繰り返した結果だが、武装がハンドガンのみと火力に難がある。このハンドカノンは、リョーコと初めて対峙したときに撃った集束型(エステバリスIIのフィールドを抜く程度の威力)と、最終決戦時に使用した連射型の二種類の表現があるが、別の装備なのか、モード切替であるのか、そもそも質量弾なのかエネルギー弾なのかは結論が出ておらず、度々議論が発生する。
テレビ版はあくまで戦艦がメインの作品であったが、本機体は劇場版を象徴する存在として黒百合の愛称でファンの人気も高い。特にゲーム『スーパーロボット大戦』や『Another Century's Episode』シリーズで人気が再燃、放映から10年近くが経った2008年に、ようやくバンダイとコトブキヤから立体化された。
性能
装甲とディストーションフィールドによりとにかく硬い。あと速い。これに尽きる。
ただし、反重力推進以外にスラスターを積んでるため、エステバリスの強みである「母艦の側では活動無限」が失われている。尤も、原則として「奇襲しかけてユーチャリスに援護してもらいながら施設破壊&ユリカ捜して情報頂いたらトンズラ」が基本スタイルなため、あまり問題にならない。
で、強いの?主人公機らしくド派手に大火力な大活躍なんでしょ?
と言われると、ぶっちゃけ強くない。なんせ防御に全ステータス割り振ってるような機体なので、とにかく地味。決して必殺武器持ってたり、必殺技があったりもしない。ランチャー式のグラビティ・ブラスト持ってたり、ディストーションフィールドサーベルを持ってたりなんかしない。断じてないのである。
必殺技といえば強いて言えばボソンジャンプでの逃亡がそれにあたるが、エステバリス部の装甲にボソンジャンプのエネルギー源結晶体(消耗式)を仕込んでるため、一出撃に一回こっきりである。
戦闘手段は前述のハンドカノンとディストーションフィールドによる体当たりのみ。パンチをしようにも装甲が邪魔をしているため、折角の重装甲をパージしないと密着した相手にすら腕が届かずボディーブローが限界。ただ、スラスターまみれなので加速性と最高速度はとてつもないため、装甲の質量と速度を合わせたディストーション・アタックの威力は半端ではない。
ただし、しぶとい。エステバリスに装甲をつけられるだけつけたものであり、困った時の装甲パージとボソンジャンプ逃亡により、生存性能だけを考えればロボット界屈指のものである。まさに「絶対生き残ってユリカの救出と復讐を成し遂げる」ためだけに存在しているような機体なのである。
また、今の姿になる前は対艦ミサイルに130mmキャノンを装備した形態もあったが、施設破壊には成功したが北辰にはフルボッコにされている。さらに、現在の姿になったあとには高機動ユニットにいくつかバリエーションが存在し、大気圏用のジェットエンジン付きのエアロタイプや、まさにリ・ガズィBWS状態の重武装タイプ、敵の内部にボソンジャンプし内側から施設、戦艦をドリルとレーザー掘削機で掘り進む男のロマンなモールタイプも持っている。ちなみにこれらは原則自爆装置付きの使い捨てである。ていうか早くスパロボで実装されろ。
関連動画
原作
ゲーム
スパロボでは終盤の参戦の遅さが目立つ。経験値泥棒になることもしばしば。
ACEでは重装甲・高機動・武装及び火力少と設定どおりの性能。
MUGEN
結構強くて使えるかも・・・ |
関連商品
関連項目
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