『ブラック・ブレット』とは、神崎紫電のライトノベルである。イラストは鵜飼沙樹。
2011年7月から電撃文庫(アスキー・メディアワークス)より出版。
概要
望まぬ力とウィルスを宿す少女たち『イニシエーター』と、彼女らを監督する人間の『プロモーター』が、新生物ガストレアの脅威と戦う近未来ヒロイック・アクション。
あらすじ
2021年、人類は敗北した。ウィルス性の寄生生物 『ガストレア』に。
ガストレアは強大な生命力と感染力を持って人類を蹂躙。人類はガストレアを退ける金属『バラニウム』で囲まれた街に逃げ込むのが精一杯だった。
それから、十年。
東京エリアの少年・里見蓮太郎は相棒のおませな少女・藍原延珠と共に、都市に侵入したガストレアを狩る『民警』の仕事をしていた。ある日、政府から多数の民警に特命が下る。それは都市が壊滅しかねないほど危険なものだった 。
用語解説
*以下は簡易的用語です。外部リンクから著者神埼氏のコメント入り公式アニメHP用語集もご覧下さい。
設定
- バラニウム
- 黒い金属で、金属体からガストレアに致命的な磁場を放つ。再生能力を阻害し、超時間浴びれば死に至る。 都市はバラニウムの壁板『モノリス』に等間隔で囲まれ、プロモーターはバラニウムを加工した武器を使う。 単価が高いのか、警察には配備されていない。
この金属の発見者は日本のとある高名な科学者である。 - モノリス
- 東京エリアを囲うように等間隔で設置されている巨大なバラニウム製の壁。横幅1km,縦幅1.6kmほどもある。
バラニウムが出す特殊な磁場が天然の結界を作り、東京エリアを守っている。 - ガストレア
- 世界中に突然現れた寄生生物。宿主の遺伝子特性を解析した上で、超スピードで最適な形状に作り変える。そして体内浸食率が50%を超えると宿主の体は巨大化、瞳が赤くなり強靭な骨格と再生能力を持つようになる。こうして生まれた感染源ガストレアは、獲物に血液を送り込み、血液中のウィルスで同タイプのガストレアにする。これを繰り返して倍々ゲームのように増えていく。
- 初めのうちの姿はクモや鳥などがでかくなっただけだが、他の遺伝子を取り込んで加速度的に成長していき、3つ4つ取り込めば完全な異形。これを「ステージⅠ~Ⅳ」で区別している。発生するはずのない、ありえないステージⅤを「ゾディアック」と呼称し、確認されている11体はそれぞれ黄道十二宮の星座の名で呼ばれる。
- 呪われた子供たち
- ガストレアウィルスは母親を通じて胎児に空気感染することがある。そうして生まれた子供は、姿は人間だが人を超えた身体能力と再生能力と、ガストレアウィルスとウィルス抑制因子を持つ。更に感染源の特性(特殊能力)を受け継ぐ。外見的特徴として赤い瞳を持っている。赤い瞳が人類の敵であるガストレアを想起させることもあって、市民からは酷く迫害され、時には殺されることもあり、人権は無いに等しい。抑制因子はウィルスを完全に押さえ込めるわけではなく、体内浸食率はゆっくりと上がっていき、50%を超えるとガストレア化する運命にある。ウィルスが性分化に干渉すること、ウィルスの発生時期が約10年前であることから、呪われた子供たちは全てが10歳以下の少女である。
- 奪われた世代
- 主に「ガストレア戦争」を経験した世代のこと。日本国民の生き残りの8割がそれであるため、自身の家族・財産を奪われガストレアの恐怖を経験している故に極度にガストレアに対して嫌悪を示す。ガストレアショックと言われる、赤い目を見ただけ混乱やパニック状態になる者、PTSDになる者も少なくない。特に「呪われた子供たち」の両目はウィルスより赤目であるから彼らの迫害の対象となっている。
- 無垢の世代
- 主にガストレア戦争を経験していない・戦後生まれた世代を指す。戦後十年であるため総じて1桁~10歳の子供である。当然ながら「呪われた子供たち」もこれに含まれる。
組織・地域
- 東京エリア
- 主人公、蓮太郎らが住むエリア。元、東京都、千葉、神奈川、埼玉県にまたがっている。統治者は聖天子。
日本には東京エリア以外に、札幌、仙台、大阪、博多の4つのエリアが存在しそれぞれに統治者が存在する。 - イニシエーター
- 狭義には、呪われた子供たちのうち『プロモーター』の監督の元にガストレアと戦う者のこと。『呪われた子供たち』全般を指すことも。IISOより1日3回のガストレア抑制剤の投与を義務付けられている。
IISOからプロモーターと直に会いペアを決める為、プロモーターの出自から日常的に暴力を受けている者、道具としてしか見られないもの、また恋愛対象として相互に理解してる者など関係は様々である。 - プロモーター
- イニシエーターと二人一組になり、共闘と監督を行う者。皆いずれかの『民警』に所属する。必ずしも人道的な人物ではなく、暴力を求める者だったり、犯罪者が隠れ蓑に使っていたりすることも。
- 天童民間警備会社
- 1年前、天童家を出奔した天童木更によって設立された民間警備会社。最初は里見蓮太郎の社員2人のみだったが、のちにイニシエーターの延珠が加わり、現在3人で会社を切り盛りしている。木更はプライドで、蓮太郎はとある事情で高校に通っている為、一応ながら学生でもある。スーツではなく学生服であることが多いのはその為。(金銭的な理由もある)
『天童』とつくが、天童家とは一切関係を持たない。 - 民警
- 正式名称は「民間警備会社」。警察に代わり政府からガストレアの排除を請け負う大小様々な民営会社、およびそこに所属するプロモーターとイニシエーターを言う。報酬は仕留めた会社に払われるので、情報を共有しつつも基本的に他を出し抜こうと画策しあう。また手柄を横取りされる形となる警察や自衛隊とも仲が悪い。
プロモーターは擬似的に自衛隊傘下に加わっており、国際イニシエーター監督機構が定める「IP序列」の高さで擬似的階級と機密情報アクセス権を与えられている。 - 国際イニシエーター監督機構
- 略称は「IISO」。全ての民警はここへ登録し、管理される。イニシエーターとプロモーターを引き合わせたり、ペアのマッチングも行っている。世界の民警ペアのガストレア駆除戦果・戦力によって「IP序列」で順位わけをしている。IP序列が上がるごとに「擬似的階級昇格」と「機密情報アクセス権」のレベルが上がる。
また、100位以内になるとイニシエーターには「二つ名」が付き、そこまで到達したペアは化物と称されるぐらいの比類なき強さを誇る。 - アジュバント・システム
- エリア政府がガストレアに関して緊急事態に陥った時、緊急措置として民警を自衛隊組織に組み込み運用できるシステムのこと。アジュバントは民警が部隊を構成する分隊のことを指し、分隊には「チームリーダー」のペアが立つ。その上にその分隊のチームリーダー達の上に小隊長、中隊長が立ち、それらを軍団長が指揮し、自衛隊の要請によって動く。
アジュバント最小構成は6人3ペア。民警は出自がよろしくないない者が多く、リーダーが気に食わないから入らない、死にたくないから加わらない等政府要請であっても命令無視をするものも多い。また、自衛隊のような錬度の高い組織とは組織的戦闘は程遠く、決戦ともなれば何とか軍団行動がきでるというもの。
その他
- 新人類創造計画
- 日本で行われた室戸菫を主軸とした「機械化兵士計画」の1つのプロジェクトのこと。ガストレア大戦期に持ち上がった人の一部をバラニウム金属化し、対ガストレア兵器を創造する計画。
世界最高の頭脳とされ集められた4人の天才によって進められた。プロジェクトは3つ当時計画され、日本支部「新人類創造計画」の室戸菫、オーストラリア支部「オベリクス」のアーサー・ザナック、アメリカ支部「NEXT」のエイン・ランド。
計画を統括したドイツのアルブレヒト・グリューネワルトのみが個人的なラボを所有しておらず3カ国にラボを所有し、日本などで活動していた。4人は医者である誓いから、機械化する人間へ選択の自由を与え、同意を得られた上で手術を行っていた。これは手術の成功率が圧倒的に少ない為でもある。
しかし1兵士を作るのに莫大な金が掛かる代わりに、「呪われた子供たち」はそれを軽々と凌駕するスペックに各国は目をつけ、計画は自然と立ち消えになった。元々極秘計画であった上に政府は計画自体がなかったことと情報統制を敷き現在では都市伝説となっている。 - 四賢人
- 「機械化兵士計画」を主導した4人の天才のこと。通称は様々あり「四天王」などもあった。
日本支部の室戸菫。オーストラリア支部のアーサー・ザナック。アメリカ支部のエイン・ランド。そしてこれらを統括する最高責任者、ドイツのアルブレヒト・グリューネワルト。
4人は4人とも互いにその能力を認め合ったが、天才故に他に嫉妬・恐怖し、研究成果を隠してしまった。そのため「計画」とはいっても各国で独自にプロジェクトは進むことになった。
特に「四賢人」といわれるがグリューネワルトは他の3人よりずば抜けており、菫に「明らかに格上」といわせるほど。
計画始動にあたり、「科学者である前に医者であろう」という誓いを立て、患者の意思尊重と生命の畏敬の念を忘れぬようにした。 - ガストレア戦争
- ガストレア大戦とも言う。西暦2021年に突如としてガストレアウィルスによって発生したガストレアとの間に起こった世界規模の戦争。ガストレアの皮膚は堅い上に超回復により、当時の通常兵器ではまったく歯が立たず世界各地で敗北。バラニウムの発見によりなんとか絶滅は免れた。会戦前の人口80億から7.5億人まで9割も減少した。原子爆弾は人間の生活領域内では使えない、と言う理由で使用されなかった。
- 第一次関東会戦
- 2021年に日本の関東圏で起こったガストレア戦争。ガストレアの出現によって日本は防衛上、五つの地域に分断され、関東圏の自衛隊によって埼玉県付近一帯に防衛ラインを張ったが多大な犠牲を払い、後退しつつガストレアをかろうじて退けた。この後退したラインが現在の東京エリア外周区に当る。
- 第二次関東会戦
- ガストレア戦争(第一次関東会戦)より数年後に東京へ大規模なガストレアの侵攻があり、起こった戦闘のこと。東京エリアが侵攻されかけたが、この当時にはバラニウム発見により、磁場による再生阻害などが判明していたため、バラニウム製の砲弾、銃弾が製造、使用され自衛隊の抗戦によりガストレアを退ける事が出来た。東京エリアはこの日、エリアを守りきった記念として、戦闘に使用された2千挺の銃を溶かして「回帰の炎」というモニュメントを外周第40区に設立した。
- 第三次関東会戦
- 東京エリアの第32号モノリスに既に滅ぼされたステージⅤガストレアタウルス(牡牛座)に付き従っていたアルデバランによって、バラニウム侵食液を注入された。それによってモノリスの白化が促進、7日後に倒壊、東京エリア「大絶滅」が免れないとし、代替モノリス構築10日間の間の3日間、外から来るガストレアを自衛隊、またアジュバント・システムによって構成された民警軍団によって防衛をした。
自衛隊は統率の取れたガストレアにほぼ全滅、民警軍団も約500ペアいたのが最後には16人しか生き残らずも司馬重工のバックアップの作戦の中、ある民警によってアルデバランの討伐に成功、「大絶滅」免れた。この多くの死傷者を出した闘いで陸海空の自衛隊及び民警は大幅に損耗した。 - 幻庵祭
- 読みは「げんあんさい」。第二次関東会戦の終戦日に戦勝記念日として、そしてガストレア戦争で亡くなった人及び英霊に感謝を捧げる慰霊を込めるための夏の祭りである。第二次関東会戦後、毎年定期的に行われている。
祭事にはサッカーボール大の球状の袋の下に油紙をしみ込ませた燃焼物に火をつけ、熱気球として一斉に夜の空に放つ。その幻想的な風景は市民からも評判が良い。外周区からは遠くあまり見ることが出来ない。
登場人物
天童民間警備会社
主人公が勤める小さな『民警』。従業員三人。天童とあるが天童家とは絶縁している。
- 里見蓮太郎(さとみ れんたろう) - CV:梶裕貴
- 延珠とタッグを組み、高校生ながらガストレアを退治する『プロモーター』でもある。
- 武器は天童家の体術とバラニウム弾の拳銃。過去に両親をガストレアに殺され、天童家に身を寄せていた。
- 藍原延珠(あいはら えんじゅ) - CV:日高里菜
- 蓮太郎の相棒で『イニシエーター』。ウサギの因子による大ジャンプとその異常な脚力による蹴り技を武器とする。お嬢様ぶった喋り方をし、蓮太郎への愛を公言して憚らないおませな10歳。エロい知識ばっか増やしてどんどん爆弾発言をするので蓮太郎を悩ませている。しかも意味を理解しているので余計にたちが悪い。蓮太郎の家に居候している。
- 天童木更(てんどう きさら) - CV:堀江由衣
- 学生ながら社長を勤める。天童家の元お嬢様だが訳あって縁を切っている。確かな判断力と決断力を持つが、お嬢様学校の学費で生活費がピンチ。でも(元)天童家のプライドがあるのか辞めない。抜刀術の達人だが腎臓を病んでおり前線には立たない。蓮太郎の想い人。
東京エリア
- 天童菊之丞(てんどう きくのじょう) - CV:大木民夫
- 木更の祖父、政治家の中の最高権力者。老体ながら巌のような雰囲気を纏う男。蓮太郎の命の恩人だが木更の事もあり対立中。
- 聖天子(せいてんし) - CV:豊崎愛生
- 東京エリアの若き統治者で絶世の美女。その美貌と確かな辣腕で民衆の高い支持を受ける。『呪われた子供たち』を保護する政策方針をとる。
- 伊熊将監(いくま しょうげん) - CV:手塚ヒロミチ
- 民警の最大手、三ヶ原ロイヤルガーダーに所属する高ランクプロモーター。手柄の為なら同業者も殺す危険な男だがその実力は本物。
- 千寿夏世(せんじゅ かよ) - CV:潘めぐみ
- 伊熊将監のイニシエーター。戦闘向きの能力はないが並外れた知能を持ち、突っ込みがちな彼のサポートに回る。
- 室戸菫(むろと すみれ) - CV:甲斐田裕子
- 死体しか愛せないマッドサイエンティスト。ガストレアの研究をしており、蓮太郎に貴重な助言を行いつつ彼をからかって遊ぶ。
- 司馬未織(しば みおり) - CV:小清水亜美
- 武器会社の社長令嬢で蓮太郎の武器のスポンサー。蓮太郎の通う学校の生徒会長でもある。
蛭子一味
- 蛭子影胤(ひるこ かげたね) - CV:小山力也
- 東京エリアの破滅を企む謎の男。燕尾服、シルクハットに仮面とふざけた格好だが、プロモーターを次々と瞬殺するその実力は計り知れない。
- 蛭子小比奈(ひるこ こひな) - CV:悠木碧
- 影胤の娘で『呪われた子供たち』。好戦的だが父と話すときはあどけない少女の一面を見せる。二本のナイフを使い接近戦では無敵。
原作二巻の登場人物
- ティナ・スプラウト - CV:黒沢ともよ
- 10歳ぐらいの少女。夜型人間で昼はカフェインの錠剤をかじってなんとか起きている。そのせいか大分天然ボケ。寝ぼけて不良に絡まれた所を蓮太郎に助けられる。
- 斉武宗玄(さいたけ そうげん) - CV:石塚運昇
- 大阪エリアの統治者。天童菊之丞に匹敵する政治家。「俺に従わぬ者は全て力ずくで排除する!」と、わざわざ声を大にして言うほどの傲慢な男。蓮太郎曰く「アドルフ・ヒトラー」。聖天子との非公式会談のため東京エリアを訪れる。
- 保脇卓人(やすわき たくと) - CV:木村昴
- 聖天子付護衛官の隊長。その性格は聖天子のような誠実さとは程遠く、彼女に対する独占欲に支配されている。聖天子の護衛依頼を受けた蓮太郎に憎しみを向ける。
原作三・四巻の登場人物
- 片桐玉樹(かたぎり たまき) - CV:細谷佳正
- 片桐民間警備会社社長。だが、実妹兼イニシエーターの弓月とのたった2人きりで運営している。頭は金髪にそめ飴色のサングラス、派手な格好の上に英語のネットスラングを端々に使用し、自分を「オレっち」と言う。バラニウムチェーンソーを仕込んだメリケンサックと靴による近距離主体で中距離はマテバ拳銃を使用する。
義理堅く、仲間思いな性格をしている。IP序列は1850位。 - 片桐弓月(かたぎり ゆづき) - CV:大久保瑠美
- 片桐玉樹の妹にしてペア。モデルスパイダーのイニシエーター。兄と同じく髪は金髪に染めたツインテール、派手な格好兼英語混じりの剣呑な発言をするが、一度心を許すと人が変わる。兄妹関係は良好で互いを大切に思っている様子。過去に何かあったらしく、蓮太郎を見ると「変態!」と連呼する。
- 薙沢彰磨(なぎさわ しょうま) - CV:三木眞一郎
- 蓮太郎、木更とともに道場にて天童流武術を修めていた兄弟子。次期師範と目されていた俊才だったが突然道場をやめ、その後行方知れずだった。蓮太郎からは「彰磨兄ぃ」、木更からは「彰磨くん」と呼ばれている。
白髪にサンバイザー、白コートという格好で寡黙。近距離戦闘は天道式戦闘術八段、中距離はSIG SAUER P226を使用する。IP序列は970位。 - 布施翠(ふせ みどり) - CV:小倉唯
- 薙沢彰磨のペア。モデルキャットのイニシエーター。おどおどした性格に舌足らずも相まってあまり人を話すを得意としていない。さらに恥かしがり屋で彰磨の影に隠れてしまう事もある。頭に黒い三角帽子を被っているが・・・
人格者である彰磨とはある事情から良い信頼関係が築けている。 - 我堂長政(がどう ながまさ) - CV:玄田哲章
- 民警軍団の軍団長。壮年で禿頭に引き締った巨躯の身体を、赤の武者鎧状のパワードスーツ「エクサスケルトン」に身を包んでいる。「知勇兼備の英傑」と民警達からは一目置かれ、外見とは裏腹に知略に飛ぶキレ者でカリスマ性もある。武器は持ち手から上下に刃が出ているバラニウム製の「双剣」。IP序列は275位。
- 壬生朝霞(みぶ あさか) - CV:水瀬いのり
- 我堂長政のペアで因子は不明。大和撫子のような黒髪長髪、寡黙な美少女で、時代がかった喋り方をする。長政同様、青の色違いのエクサスケルトンに身を包みバラニウム製の日本刀で戦闘をする。
我堂のことを真の主君として忠義を尽くす。 - 我堂英彦(がどう ひでひこ) - CV:川田紳司
- 団長、我堂長政の実の息子であり、蓮太郎達のアジュバントを統率する中隊長。
鎧武者状の鉛色の「エクサスケルトン」を着用している。使用武器は不明。青白い顔に痩せてこけた頬、眼鏡をかけたその風貌は父とは似なく、学者か科学者という印象を受けさせ、決断力の欠如を露呈していた。
父の長政から画家を目指していたのを民警に推し進めたられたらしい。ペアの「心音」とは「家族」というほど心酔しており、陶酔した態度から少なからず好きあっていた様子。 - 心音(ここね)
- 我堂英彦のペアのイニシエーター。因子は不明。ペアの英彦と心を通わせ、プロモーターとイニシエーターの関係以上を持っていた。どのような容姿か、使用武器なども描写が無い為一切不明。
(アニメ版では容姿が一瞬だけ映り、茶髪の短いツインテールの少女であった) - 天童和光(てんどう かずみつ) - CV:興津和幸
- 現国土交通省副大臣。天童木更の異母兄妹。天童式神槍術免許皆伝。
天童に復讐を誓っている木更を快く思っておらず、菊之丞共々「天道家」の人間とは思っていない。 - 椎名かずみ(しいな-) - CV:生天目仁美
- 天童和光の秘書。冷静で落ち着いた雰囲気を持つ女性で和光とは公私共に親しい仲だったらしい。
原作五・六巻の登場人物
- 水原鬼八(すいばら きはち)
- 蓮太郎の小学4年生の頃の友人。火垂とペアを組む民警。チンピラのような風貌にかなり汚い言葉遣いをする。現在の蓮太郎の粗暴な口調を移した張本人(蓮太郎が真似した、と水原は言っている)。使用武器はグロック。
当時、人工皮膚がないバラニウム義肢をつけた蓮太郎はその容姿故孤立していたが、水原だけは私情から気兼ねなく声をかけ親友となった。卒業以来疎遠だったが今回の依頼人として会う。
ペアの火垂を目に入れても痛くないというほど溺愛して可愛がっている。 - 紅露 火垂(こうろ ほたる)
- 水原鬼八のペア。栗色の髪をした少女。水原とはイニシエータを越えた関係で愛し合っている。
使用武器はカスタムモデルのコルト・ガバメント、ゴールドカップ・ナショナルマッチの二丁拳銃。 - 櫃間篤朗(ひつま あつろう)
- 警察のキャリア組みで階級は警視。父親は警視総監。美男子で頭がキレ、その上紳士的と非の打ち所がない。
- 木更の昔の許婚であったが、今回、会社の後見人の紫垣の仲介により再び縁談が持ち上がった。
作中、縁談と並行に事件を主に指揮をする。 - 久留米 リカ(くるめ りか)
- コードネーム「ハミングバード」。麦藁帽子を被り、ぬいぐるみをかかえたワンピースを着た少女。
とある組織の刺客の1人。 - 鹿嶽十五(かたけ じゅうご)
- コードネーム「ソードテール」。寡黙な2m近い身長の大男。
とある組織の刺客の1人。 - 巳継悠河(みつぎ ゆうが)
- コードネーム「ダークストーカー」。蓮太郎とほぼ同じ年、身長で笑顔が常に絶えない男性。
とある組織の刺客の1人。蓮太郎に異常なまでの興味を示し、固執する。 - ネスト
- ある組織の連絡役として行動している男性。作戦に失敗した者の排除することも担当している。
- 紫垣仙一(しがき せんいち)
- 元天童家にて菊之丞の執事を務め、辞職してからは現在の天童民間警備会社の書類上の経営者となっている壮年の男性。今ではバラニウム鉱山の経営もなして巨額の財をなしている。気さくな性格で蓮太郎とも幼い頃から面識があり、木更共々頭が上がらない人物。
原作七巻の登場人物
- 十造寺月彦(じょうぞうじ つきひこ)
- 日本の独立国の1つ、現北海道エリア首相。黒縁の片眼鏡(モノクル)をしきりに、口元にヒゲのそり跡が濃く残っており縦長の顔はカマキリを連想させる風貌。前首相が急逝したため、つい最近就任した、底の見えない男性。
- 稲生紫麿(いのう むらまろ)
- 日本の独立国の1つ、現仙台エリア首相。眉まで真っ白な後退した白髪に脂っぽい禿げ上がった頭部、張った頬骨と小さな瞳はゴリラを彷彿とさせる男性。猜疑心が強そうで東京エリアと二国間を地下トンネルで繋ぐ「カシオペア・プロジェクト」に難色を示す。世界の総バラニウムを16%産出している。
- 海鉾雅守(かいほこ まさもり)
- 日本の独立国の1つ、現博多エリア首相。日に焼けた肌にエラが張っており、髪は半分白髪交じり、太い眉が印象的な風貌。選挙が近いため他エリアとの共和より自身の保身ばかりを考える。
- 八柄(やがら)
- 小学校の教諭で壮年の女性。「奪われた世代」で生粋の反ガストレア主義者。「呪われた子供たち」をウィルス感染者といい退学させるのも厭わない。
- 比恵田桃花(ひえだ ももか)
- 小学校で延珠と出会い友人となったふんわりしたカールボブの少女。一見人見知りが激しそうな大人しい性格。大の「天誅ガールズ」ファンで延珠と意気投合する。親は極度の過保護。
- アンドレイ・リトヴィンツェフ
- ロシア人の凄腕のスパイ、諜報員でロシア系ベラルーシ人。
現在無期懲役で東京湾上のメガフロートの刑務所に服役している。金髪に彫りの深いに割れた顎、「現地人」を扇動し過激派させ戦争思想を埋め込むをこと主とし、「現地」での拠点作りも行う。過去にどうでもいい案件で偶然逮捕され犯行が明るみに出た。今回の事件で暗躍する。 - ユーリャ・コチェンコヴァ
- 外国のイニシエーター。お嬢様のような雰囲気を纏ったアイスブルーの瞳に銀髪を持つ少女。ベラルーシ人で「大ミンスクエリア」の「大絶滅」のおり、ロシアへ避難したところで生まれた。
優しく、紳士的な性格をしており素直に意見を述べる少女らしからぬ性格をしている。 - 占部里津(うらべ りつ)
- リトヴィンツェフが収監されている刑務所へ警護のためにIISOから派遣されている資格剥奪中のモデル・シャークのイニシエーター。元IP序列550位。
耳にたくさんのピアスに右目下にスペードのペイントをしている。武器はバラニウム製の曲刀(カトラス)二刀使い。殺人思考的な性格をみせる。 - 阿久津義建(あくつ よしたつ)
- 警視庁の警視。四角い顔と白髪交じりの髪と黒縁メガネと一見学者風な風貌をしている。
前回の事件によって警察機構が大きく編纂されたために人員不足になり、嫌々ながら刑事課の警視となった。本人は現場で事件を追うのに憧れ、好きだったために警察官になったぐらいで現状をよく思っておらずその原因を作った蓮太郎を見つけてはネチネチ愚痴を言っている。
また警視職と言うのにも拘らず「人員不足」などといって現場に出て行く。蓮太郎を憎くも気に入っているのか警察内部情報を教えることがある。
テレビアニメ
2013年10月に秋葉原で開催された電撃文庫 秋の祭典2013”のステージイベント“電撃文庫創刊20周年 大感謝プロジェクト”にて、アニメ化決定が発表、2014年4月から7月まで放送された。全13話。
スタッフ
- 監督 : 小島正幸
- 副監督 : 博史池畠
- シリーズ構成 : 浦畑達彦
- キャラクターデザイン : 海島千本
- フューチャーデザイン : shirakaba
- ガストレアデザイン : 安藤賢司
- メカニックデザイン : 高倉武史
- 銃器デザイン : 森賢
- 総作画監督 : 海島千本、長谷部敦志
- 音響監督 : 山田陽
- 音楽 : 鷺巣詩郎
- アニメーション制作 : キネマシトラス×オレンジ
主題歌
- オープニングテーマ「black bullet」
- 作詞・作曲・編曲:八木沼悟志 / 歌:fripSide
- エンディングテーマ「トコハナ」
- 作詞:やなぎなぎ / 作曲・編曲:齋藤真也 / 歌:やなぎなぎ
- 第4話エンディングテーマ「忘れない為に」
- 作詞・作曲・編曲・歌:やなぎなぎ
- 第13話エンディングテーマ「忘れない為に for lotus」
- 作詞・作曲・編曲・歌:やなぎなぎ
放送局
放送局 | 放送開始日 | 放送時間 |
---|---|---|
AT-X | 2014年4月8日 | 火曜 22:30~23:00 |
TOKYO MX | 火曜 24:30~25:00 | |
サンテレビ | ||
tvk | 火曜 25:00~25:30 | |
KBS京都 | ||
テレビ愛知 | 火曜 25:35~26:05 | |
BS11 | 2014年4月9日 | 水曜 24:00~24:30 |
各話リスト
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 動画 |
---|---|---|---|---|---|---|
#01 | 最後の希望 | 浦畑達彦 | 小島正幸 | 博史池畠 | 海島千本/長谷部敦志 | |
#02 | 狂気の仮面 | 飯野慎也 | 伊藤秀樹/竹内由香里 戸田麻衣 |
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#03 | 運命の子供たち | 博史池畠 | 宇佐美皓一/大下久馬 垪和等/井畑翔太 |
|||
#04 | 黒の銃弾 | 小島正幸 博史池畠 |
博史池畠 | 伊藤秀樹/宇佐美皓一/大下久馬 菊池聡延/小嶋慶祐/竹内由香里 戸田麻衣/諸貫哲朗 |
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#05 | 紅黒の暗殺者 | 砂山蔵澄 | 岩崎光洋 | 逵村六/猿渡聖加 鎌田均 |
||
#06 | トラジック・アイロニー | ハラダサヤカ | 森義博 | 山内則康 | ||
#07 | 静寂の月夜、 夜明けの空 |
砂山蔵澄 | 博史池畠 | 小林利充/山内則康/猿渡聖加 鎌田均/実原登/逵村六 |
||
#08 | 境界線の石碑 | 浦畑達彦 | 松田清 | 伊藤秀樹/斎田博之 竹内由香里 |
||
#09 | 結界の守人 | ハラダサヤカ | 小島正幸 | 飯野慎也 | 伊藤晋之/海島千本 大下久馬/小嶋慶祐 |
|
#10 | 東京エリア防衛戦 | 岩崎光洋 | 小林利充/山内則康 実原登 |
|||
#11 | タウルスの心臓、 光の槍 |
砂山蔵澄 | 小島正幸 森賢 博史池畠 |
博史池畠 | 宇佐美皓一/海島千本 竹内由香里/戸田麻衣 |
|
#12 | クライシス・ポイント | 小島正幸 森賢 |
松田清 | 藤晋之/伊藤秀樹/海島千本 鎌田均//小嶋慶祐/斎田博之 |
||
#13 | 神を目指した者たち | 浦畑達彦 | 小島正幸 森賢 松田清 岩崎光洋 |
小島正幸 | 海島千本/竹内由香里/伊藤晋之 大下久馬/伊藤秀樹/小嶋慶祐 門倉世央子/戸田麻衣 |
関連動画
関連商品
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コミック
Blu-ray
DVD
音楽
その他CD
関連コミュニティ
関連チャンネル
関連項目
外部リンク
- TVアニメ「ブラック・ブレット」公式サイト
- アニメ公式Twitter
- アニメ公式用語集
- 午前四時起きのライターズハイ
:著者、神崎紫電のブログ
- 迂回先
:挿絵担当、鵜飼沙樹のHP
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