ブラッド・ヴィッカーズとは、バイオハザードシリーズの登場人物である。ゲーム内でのCVは高木渉。
概要
ラクーンシティ警察特殊部隊S.T.A.R.S.に所属する男性隊員。ポジションはリア・セキュリティで、化学防護及びヘリの操縦を担当する。通信機器の扱いにも長けている。その一方、性格は至って小心者で、かなり情けない。仲間内ではチキンハートという不名誉な渾名を付けられているとか……。
バイオハザード
初代バイオハザードにて初登場。
アルファチームに所属し、消息を絶ったブラヴォーチーム捜索のため、隊員を乗せたヘリを操縦していた。クリスやジル、ウェスカーたちを地面へ降ろした所までは良かったが、ケルベロスの群れが出現。殺意を剥き出しにして襲ってくるケルベロスに恐れをなしたブラッドは、隊員を見捨ててヘリで逃げてしまう。置き去りにされたジルやクリスたちは、やむなく近くの洋館へ避難する事になり、恐怖の物語が幕を開ける。
一度は逃げ出したものの、良心の呵責に悩まされたのか、洋館付近を旋回。生き残っている隊員に脱出を呼びかけていた。ヘリの燃料が残り少なくなってきた頃、ヘリポートから信号弾が打ちあがるのを確認。すぐに救助へ駆けつけ、死地を脱してきた隊員を収容。爆発直前に洋館を離れ、間一髪助かった。
ルートによってはヘリポートにスーパータイラントが出現。着陸が出来なくなってしまう。スーパータイラントと戦う隊員たちを支援すべく、ヘリの中に残っていたロケットランチャー(バリーがウェスカーに無断で載せたもの)を投下。これがスーパータイラント撃破の糸口となった。こうして彼は洋館事件の生還者となった(ほぼ何もやってないが)。
洋館事件後
洋館事件を生き残ったジルやクリス、バリーたちがアンブレラ社の実態調査に奔走する中、ブラッドは事なかれ主義を貫き、何もしなかった。実際にゾンビやB.O.W.と戦っていないので仕方が無い面もあるが、同僚に協力する事は無かった。
バイオハザード2
スタート地点から何もアイテムを取らずに警察署に到達すると、ゾンビ化した姿で出現する。2の主人公はS.T.A.R.S.との関わりが無いため、ブラッドについては全く触れられない。何故ゾンビ化したのかは、次回作の3で明かされる。
腐っても特殊部隊隊員なのか、耐久力が通常のゾンビの5倍。ナイフでは歯が立たず、武器次第では苦戦させられる。倒すと、死体からスペシャルキーが得られ、コスチュームチェンジが出来る。
バイオハザード3
「S.T.R.A.S.なんか入らなきゃよかったってな!」
2より時系列が前なので、生きている姿が見られる。ラクーンシティにTウイルスが漏洩し、バイオハザードが発生するが流石に臆病者とは言え特殊部隊、9月27日まで生き残っている。
また、S.T.A.R.S.が狙われてる事を把握している辺り少なくとも一度はネメシスから逃げ延びてると思われる。
物語序盤に登場
ジルは、何かに追われるかのように逃げていく彼を目撃。その後、バーでゾンビに襲われている場面に出くわす。助ける事も出来るが、放置してもブラッドが自力でゾンビを倒して生き残る。ジルと会話するが、「俺もお前も殺されるぞ」と不吉な言葉を残して去っていった。
去っていったブラッドとは警察署前で再会する。しかし目の前に大男が降り立つ。都合の悪い生存者S.T.A.R.S.を抹殺するため、アンブレラ社が送り込んできた生物兵器ネメシス、彼はこの化け物に追われていたのである。情けない声を上げてジルに助けを求めるが、襟首を掴まれたのち顔を触手で貫かれ、死亡した。その後ゾンビ化し、変わり果てた姿がバイオ2で登場する。
通常、頭部を破壊されるとゾンビ化しない設定なのだが、ブラッドの場合は高濃度のTウイルスが注入された事で組織が再構築し、ゾンビ化したとの事。
バイオハザードRE:2
ブラッド本人は登場しない。
2でブラッドがゾンビとなっていた地下通路に詰め所が追加され、そこに貼ってあるポスターに彼の写真が載っている。どうやらS.T.A.R.S.の入隊試験や案内が書いてあるようだ。
バイオハザードRE:3
原作のチキンハートっぷりを覆す、仲間想いで勇敢な性格となっている。洋館事件に巻き込まれ、服薬しないといけないほど心傷を負ったジルを心配したり、アンブレラに対する調査を手伝ったりと大変協力的。やがてジルは自宅謹慎にされるが、検閲を避けるためピザの配達員に激励の手紙を持たせて送ったり、追跡者が迫っている事を察知し電話でジルに危機を知らせるなどイケメンっぷりが光る。追跡者の攻撃をかいくぐったジルの前に現れ、エスコートする。しかし逃げ込んだ先のバーでゾンビに腕を噛まれ、ゾンビ化の運命から逃げられなくなってしまう。最期を悟ったブラッドはジルに向けて「俺みたいにしくじるな 行け!」と言い、バーから逃がした。
その後、ゾンビ化したブラッドは警察署前でマービン・ブラナーと遭遇。
彼は「マジかよブラッド お前まで…」と嘆きトドメを刺すべく「許してくれ」と拳銃を向ける。
が、鸚鵡返しに言葉を返しただけか、あるいは僅かながら自我が残って居たのかブラッドは「許してくれ…」とも聞き取れる呻き声をあげる。
この言葉にマービンは攻撃をためらい、生じた隙に脇腹に噛み付かれてしまう。負傷したマービンはブラッドを振り解くとブラッドに攻撃せずに署内へと逃げ込んでいった。その直後にやってきたプレイヤー操作のカルロスによって倒されることになる。これによりRE:2でマービンが負っていた傷はブラッドによるものだと判明した。
関連項目
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