ブリオベッカ浦安とは、千葉県浦安市を本拠地とするJFL所属のサッカークラブである。
概要
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1989年に創設した、千葉県浦安市の地域総合型クラブである。後述のとおり、元々は浦安ジュニア・サッカークラブ(浦安JSC)という育成年代のクラブだったが、2000年にトップチームが発足。2015年に現在のクラブ名となり、将来のJリーグ加盟を目指している。
クラブ名の「ブリオベッカ」とは、「ブリューナク」(ケルト神話に登場する槍)と「べか船」(浦安近くで海苔の採取に使われた1人乗りの船)を組み合わせた造語である。浦安の地に根ざし、尚且つ活力ある強いチームを象徴するとして命名された。
公式マスコットの名前は「舞田(まいだ)べか彦」、日本サッカー界では珍しい猫のキャラクターである。
ホームスタジアムの浦安市運動公園陸上競技場はクラブが命名権を取得しており、ブリオベッカ浦安競技場と名付けられている。ただし、このスタジアムの芝は人工芝であり、JFL参戦時は規定により天然芝での開催が義務付けられているため、柏の葉競技場をメインに千葉県内各所で試合開催をしている。
歴史
元々は1989年に『浦安ジュニアサッカークラブ(浦安JSC)』として創設され、設立当初は中学生世代(ジュニアユース)のチームまでを対象としていたクラブであった。
実はこのクラブの前身として、かつて浦安市内にとある企業が支援していたクラブが存在していた(※前身時代については詳しいソースがないためここでは割合とする)。だがその企業が浦安市を離れることになった際に、同時にクラブ解散も決まってしまっていた。そこで何とか存続させようとそのクラブに通っていた子供の保護者らが奔走した結果、今に至っている。
その後ユース(高校生世代)チーム、トップチーム(※創設当時は社会人チーム)が創設された。トップチーム創設時、既にジュニアユースチームとユースチームは全国大会に出た実績を持つなど、育成世代では強豪となっていた。
その他のチームとして、レディースチームやシニアチームがある。レディースチームはいわゆる「お母さんチーム」であり、下部組織の選手の母親などが参加している。シニアチームはOBや下部組織に通う選手の保護者、サポーターなどが参加している。
2014年からはヴェルディ川崎などで活躍した元日本代表で解説者や指導者としても活躍している都並敏史がテクニカルディレクターに就任した。2015年度の全国地域サッカーリーグ決勝大会でトップチームのJFL昇格が決まった際、かなりはしゃいでいたという目撃情報がある。テレビ東京系列の全国ネット番組『FOOT×BRAIN』でもお馴染みの方なので、もしかしたら2016年からJFL参入以降、このクラブが同番組内で取り上げられる機会が増えるかもしれない・・・?
育成世代と同じく『浦安JSC』名義で2000年に誕生したトップチームは同年、千葉県社会人サッカーリーグ(千葉県リーグ)3部に登録し、直ぐ様3部優勝・2部昇格、翌年には2部優勝・1部昇格という上々な滑り出しを魅せる。
そこから10年間は降格の危機を乗り越えながらも1部に在籍し続け、10年目にして1部初優勝を飾り、関東サッカーリーグ(関東リーグ)2部昇格をかけた関東社会人サッカー大会を制して2012年には関東リーグ2部に在籍。この頃にチーム名を『浦安サッカークラブ(浦安SC)』と変更する。
2013年、関東リーグ2部では無敗(うち引き分けが1つ)での初参入初優勝を飾り、1年で1部昇格を果たす。その後2014年の1部でも初参入初優勝を果たし、翌2015年は2連覇を果たし、早くも関東リーグの強豪として全国にその名を轟かせる。
一方、天皇杯では2013年、2014年と、2年連続出場を果たし、全国大会を経験。初出場の2013年では1回戦で筑波大学蹴球部に延長まで縺れながらも1-4と大敗、2014年には当時J3リーグ所属のグルージャ盛岡に1-0の完封勝ちを果たすも、2回戦で当時J1リーグの浦和レッドダイヤモンズに2-8と完敗する。2015年、2016年は千葉県予選決勝で敗退したものの2017年に3年ぶりの出場を果たしている。
そんな経験をも糧に、2年連続で出場した2015年度の全国地域サッカーリーグ決勝大会では決勝ラウンド2位となり、2016年からのJFL参入を決めたがここで1つの問題が発生した。この年から念願のホームスタジアムとして使用していた浦安市運動公園陸上競技場が人工芝や収容人員の問題でJFL公式戦開催が不可能だったのである。その為当面は柏の葉公園総合競技場(柏市)をメインに県内各地でホームゲームを開催することになった。
かくして迎えたJFL1年目の2016シーズン、ファーストステージでは一時4位につける健闘をみせたものの9位、セカンドステージは11位で年間順位も11位に終わっている。
JFL2年目の2017シーズン、ファーストステージでは2勝しか出ず、勝ち点も一桁の9で最下位に沈んでしまう。セカンドステージでも第12節終了時点でわずか1勝だったが、ラスト3試合をすべて勝利し10位。しかし第12節終了の時点で年間順位15位以下が決定しており、降格圏が確定してからの3連勝であった。それでもJ3への昇格クラブがあれば残留できたのだが、J3クラブライセンスを保有している最上位クラブは5位のヴァンラーレ八戸であり、2年目での降格が決定した。
地域リーグからの再出発となった2018年だったが、元カマタマーレ讃岐監督の羽中田昌が監督に就任するも、9月に成績不振により解任。結局、関東1部リーグ6位に終わり、1年でのJFL復帰を果たせなかった。
2019年にテクニカルディレクターの都並敏史が監督に就任。就任2年目となった2020年にようやく地域チャンピオンズリーグに進出するも、1次ラウンドで敗退。2021年も同様に地域CLまで進出はしたが、やはりJFL復帰は果たせなかった。しかし、2022年に関東リーグ1部では6位に終わるも第58回全国社会人サッカー選手権大会にて初優勝。この成績により地域CL2022への出場が決定する。地域CLでは1次ラウンドを3連勝で決勝ラウンドへ進出。決勝ラウンドでも2勝1分の成績で初優勝を決め、実に5年間を地域リーグで過ごすこととなったが、2023年のJFL昇格が決まる。
2度目のJFL昇格となった2023年シーズンは、開幕から9試合未勝利(3分6敗)で最下位に低迷。しかし第10節ソニー仙台戦で再昇格後初勝利すると一転、その試合を皮切りに16試合連続無敗(10勝6分)となり上位へ浮上。勢いは最後まで続き、最終節でレイラック滋賀FCを抜いてクラブ史上最高成績となる2位でシーズンを終了する。しかし、競技場規定などからJ3ライセンスの申請を見送っていたため、2位に与えられるJ3/JFL入替戦の資格は与えられなかった。
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