ブリッツガンダムとは、『機動戦士ガンダムSEED』に登場するモビルスーツである。
概要
型番 | GAT-X207 |
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頭頂高 | 18.63m |
本体重量 | 73.50t |
搭乗者 | ニコル・アマルフィ ダナ・スニップ
リリー・ザヴァリー
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装甲材質 | フェイズシフト装甲 |
武装 | ●ピアサーロック「グレイプニール」 >> ビームサーベル
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ヘリオポリスで開発された5機のGの内の1つ。
正式名はGAT-X207 ブリッツであり、他のGAT-Xシリーズ同様劇中でガンダムと呼ばれることが無い。ブリッツはドイツ語で“雷”を意味する。
ストライク以外のガンダムはザフトに奪取され、それはブリッツも例外ではない。連合から奪取した後のパイロットはザフトに所属するニコル・アマルフィが務める。
本機は特殊コロイド粒子の応用技術「ミラージュコロイド・ステルス」を採用している。コロイド状の物質は可視光線や赤外線を遮断するもので、磁場によって機体表面に付着させる事で有視界戦闘において姿をかき消し、レーダーから完全に遮断することが可能。これを用いてその名の通り電撃作戦、単独での奇襲行動を本分とする。
ただし磁場展開は膨大な電力が必要であり、核エンジン/NJC搭載機でもない限りは、連続使用にもおおよそ80分の限界時間がある。また、発動中はフェイズシフト装甲がアクティブ化出来ず、“音”やスラスター・ノズルの推進剤噴射による探知までカバーできないため、運用にある程度パイロット側からの配慮が求められた。
宇宙では慣性法則の移動を行い、音(そもそも無音)やスラスターノズル噴射などはカバー出来ても、1G重力下だとどうしてもスラスターノズル噴射や音が発生してしまい、完璧な隠密行動が取れない。
後にジャンク屋組合によってこのミラージュコロイドのステルス性を下げるミラージュコロイド・デテクターという特殊な感知システムが開発される。(しかしこれはただエリア内にいるのが分かるだけで、そこまで高性能ではない。せいぜいアウトフレームがゴールドフレーム天とのかくれんぼ勝負に勘ありきで勝つ事くらいはできるようだが)
- 攻盾システム「トリケロス」
右腕部を構成する攻防一体の複合兵装ユニット。槍状の鋭利な炸裂弾「ランサーダート」とビームライフル、ビームサーベル発生口を備えている。後にゴールドフレーム天に移植される。 - ピアサーロック「グレイプニール」
左腕部の有線式クローアームユニット。三本の爪に展開して射出し相手を貫く。
劇中では
ヘリオポリスの工廠で開発が進められ、完成。あとは母艦のアークエンジェルに積み込むだけだったが、直前でザフト軍の強奪部隊に襲われる。そしてニコル・アマルフィが奪取し、以降はニコルの愛機となる。
データの吸い出しが終わった後は、他の強奪機体とともにアークエンジェル追撃に投入される。攻撃を受けたアークエンジェルは軍事衛星アルテミスへ逃げ込んだ。このアルテミスは敵が接近すると、光波防御帯と呼ばれるバリアを展開し、どんな攻撃も無効化にしてくる厄介な要塞だった。そこでブリッツは単身で母艦ガモフを出撃。ミラージュコロイドで姿を隠し、敵が油断したところで防御帯を発生させる装置を破壊。バリアを失ったアルテミスは最早相手ではなく、後続のバスターとデュエルの突入も手伝って、短時間で壊滅した。その際、ブリッツはソードストライクと交戦。一進一退の攻防を繰り広げたが、アークエンジェルには逃げられた。
逃避行をアークエンジェルは第8艦隊と合流しようとしていた。合流される前に、かの艦を沈めるべく10分間の猶予を突いて攻撃を仕掛けた。ミラージュコロイドを以ってアークエンジェルを撹乱しようとするが、元々ブリッツは連合の物だったため、ミラージュコロイド展開中はフェイズシフトが使えないという弱点を突かれてしまう。ニコルはミラージュコロイドの使用を控え、直接船体に取りつく。至近距離からビームライフルを連射してアークエンジェルを痛めつけたが、種割れをしたキラによって膝蹴りを喰らわされ、あっさり引き離される。そして時間切れを迎え、退却。
第8艦隊と合流し、アラスカ本部へ降下しようとするアークエンジェルを阻止するため、大艦隊に挑むブリッツ。ミラージュコロイドで接近して艦橋をクレイプニールで潰したり、メビウスをランサーダートで撃ち落とす戦果を挙げるが、肝心のアークエンジェルには逃げられた他、母艦のガモフが撃沈された。
オーブ近海における戦いで右腕を切り落とされるも、ピンチに陥ったイージスガンダムを助けようとランサーダートを構えストライクガンダムに襲い掛かるがかわされ、シュベルトゲベールで真っ二つにされる。ブリッツの活躍はここで終了…と思いきや回想シーンで何度もしつこく登場する。これに辟易した人も当時多数存在したとかしないとか。
切り落とされた右腕は後にオーブが回収してガンダムアストレイ ゴールドフレームに移植。さらにエリカ・シモンズがブリッツを解析し、オーブ製ミラージュコロイド機「ガンダムアストレイ ゴールドフレーム天」が開発される。
ネロブリッツガンダム
『機動戦士ガンダムSEED C.E.73 Δ ASTRAY』に登場する機体。型式番号:GAT-X207SR
地球連合軍ファントムペインの推進するエース用カスタム機開発計画「アクタイオンプロジェクト」に基づきブリッツを再生産し改造した機体。「NダガーN」の技術を流用しておりユニウス条約締結によって条約で禁じられたミラージュコロイド・ステルスや核エンジンなどを搭載した条約違反技術の塊。
背部に“クリスタル化”する可変アームユニットを装備している。クリスタル化は内部屈折率を変えて敵が放ったビームを任意の方向に反射させる物で、副次的な作用でユニット自体が透明化する。一種のステルス技術だが、従来のコロイドステルスとは異なる技術のため、可変アームのみ不可視化させる事も出来る(ただし、内部に充填した液化金属が劣化するためクリスタル化回数に制限がある)。
背部ユニットは大型クロー、3つの小型クロー、パイルバンカーで構成され、PS装甲すら破壊出来る程の力を持つ。
武装は6連装ランチャーを内蔵したクロー。トリケロスはランサーダート以外撤廃されている。
ネブラブリッツガンダム
『機動戦士ガンダムSEED VS ASTRAY』に登場。簡単に言うとブリッツガンダムとガンダムアストレイ ゴールドフレーム天ミナのハイブリッド。パイロットはリリー・ザヴァリー。
→詳細は「ネブラブリッツガンダム」を参照。
ブリッツガンダム(リリー・ザヴァリー専用機)
『DESTINY ASTRAY B』に登場。パイロットはリリーの内の一人。
ブリッツのコピー機。次世代技術が導入され、その一つにヴァリアブルフェイズシフトを採用しているため消費電力が改善している。ほか、フェイズシフト後は装甲にマークが浮かび上がり設定された機体色も変わっている。
ゲームにおける扱い
スーパーロボット対戦
基本的に敵機であるため自軍で使用する機会は少ないが、Wでは展開次第で後半で仕えるようになる。
ガンダムVSシリーズ
連合VSZ.A.F.T.シリーズ
高い機動力とミラージュコロイドによる回避を得意とした性能に仕上がっている反面、火力や格闘の動作に問題があるため迂闊に攻撃する事が出来ず、敵が大勢現れる状況を苦手とする。汚いデュオラウ・ル・クルーゼかレイ・ザ・バレルを乗せると気分はデスサイズ。
クルーゼ「死ぬぜぇ・・・俺の姿を見た奴は、みんな死んじまうぞぉ!」
レイ「逃げも隠れもするが、嘘はつかない、レイ・ザ・バレルだ」
ガンダムVSガンダムシリーズ
NEXTにてイージスのアシストとして登場し、右腕を失った状態でランサーダートを構え姿を消しながら特攻するという、上記のオーブ近海での戦いの再現となっている。因みに呼び出す際、アスランは「ニコル?ニコル!?」「ニコル?何を!?」「ニコルゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ」と驚く発言をするのだが、たまに「ニコル、頼む!」とトンデモ発言をする。テメェは半壊リ・ガズィを呼び出す鬼畜アムロか!
NEXT PlusではCPU専用機としても登場し、グレイブニールが特殊射撃からチャージ射撃に変更され、性能もコスト500らしく大幅弱体化しているもののデスサイズヘルと同じく姿を消す事で誘導を切れるため使い勝手はソコソコとなっている。
EXVSシリーズではマキシブーストからついにプレイアブル参戦、後に家庭版フルブーストにDLCとして参戦した。コスト2000の万能機。トリケロスによるビームライフルやランサーダートで射撃戦を展開し、接近戦ではトリケロスのビームサーベルを使う。アシストはNEXTと変わってアスランのイージスが務める。その場からスキュラを放つだけでなく、相手に掴みかかり自爆したりする。なにげに高性能。本気最大の特徴としてミラージュコロイドによる相手のホーミング効果の無効化と視認性の低下がある。特に前者は他の機体が同じような効果を発動する際に何らかのアクションを行うのに対して、本機はノーモーションでミラージュコロイドを展開できる。これにより発動時の隙が皆無となり、ホーミング効果無効を利用して追い詰めた相手に切り込んだり、逆に敵の追い立てから安全に逃げたりすることもできる。しかしながら原作設定を反映して、ミラージュコロイド展開中は被弾ダメージが増加し、被弾するとミラージュコロイドが解除されてしまう。この能力と強力なアシスト、素直で扱いやすい射撃や格闘からプレイヤーからはコスト2000トップクラスの性能と認識されている。
関連動画
関連項目
- 機動戦士ガンダムSEED
- ガンダムアストレイ ゴールドフレーム天
- ネブラブリッツガンダム
- デュエルガンダム - ストライクガンダム - イージスガンダム - バスターガンダム
- ガンダムデスサイズ
- フォビドゥンガンダム
- ガンダムシリーズのMS・MAの一覧
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