ブルノとは、テクモ版キャプテン翼に登場するキャラクターである。
シリーズ最終作となった「キャプテン翼5」に登場。
前回までのあらすじ
- サッカーを愛する少年、大空翼は全日本ジュニアユースのキャプテンとなり、ヘルナンデス、ディアス、ピエール、シュナイダーら世界の強豪を相手にフランス国際Jr.ユース大会で優勝。恩師ロベルト本郷に伴われ、サッカー王国ブラジルに渡っていく。(原作)
- そして三年後。ブラジルのユース大会リオ・カップの戦いを経て、全日本に戻った翼はワールドユース大会で最強の敵ブラジルユースを倒して優勝する。(キャプテン翼2)
- その翌年、東西ドイツ統一を記念して開催されたユニバーサルユース大会で、最大のライバル、カール・ハインツ・シュナイダー率いるドイツを倒して優勝。(キャプテン翼3)
- さらに翌年、ついにプロ入りを果たした翼は年上のプロ選手たちを相手に勝利し、あるいは敗北を経験して成長して行く。様々なプロ選手から勧められて、翼は世界最高のリーグであるイタリア・セリエAへの移籍を決意。ASローマ入団が決定した。(キャプテン翼4)
……はずだったのだが。
詐欺にでも引っかかったのか、キャプテン翼5で翼が入団していたのは、セリエBから上がったばかりの弱小チーム、USレッチェだった。
そこで翼が見たものは「世界最高のリーグ」とはかけ離れたザコ選手たち。そして森崎、レナートに続く第三のザルキーパー、ブルノであった……。
概要
翼が騙されて入団したレッチェのゴールキーパー。チーム一の美形キャラであるが、その実力はイタリアの森崎。
一応能力値の合計は森崎やレナートをわずかに上回っているが、一番重要なパンチング能力が彼らより劣っているため実質最弱キーパーである。(アモロはこの3人より少し上の能力になっている)
また、判断力は最低のC。このため守備時の位置取りも悪く、無用な失点を喫することもある。
本作では失点時のBGMがやけに調子外れなものになっており、とどめとばかりに味方選手たちの嫌そうな顔が表示されるため、プレイヤーも同様にげんなりしてしまう。ここまで来ると、むしろ「この演出を考えたスタッフはよく分かってる」と言うぐらいにげんなりする。
大きくシステムが変更されたキャプテン翼5では、ついにゲーム内にもオフサイドが導入されたが、ルール化されて初めての作品だったためか敵の動きがそれにきちんと対応できていない。守備ではオフサイドトラップに掛けるのが定石とされ、これにより敵がブルノにシュートを撃つ前に阻止するという攻略法で勝ち進む事になった。
救いは「このチームで最後まで勝ち進め」とか「このチームで全日本と戦え」と言った無理難題がこのゲームには無い事だが、そのために森崎、レナートよりもいささか知名度が低い。ゲーム自体が前作までと大きく様変わりしているため、プレイしなかった人も多いのではないかと思われる。
控えGK・オテッロ
キャプテン翼5では全チームに控え選手が登録されており、レッチェにももう一人オテッロというゴールキーパーがいる。彼はブルノよりもさらにパンチング能力が低いが、キャッチ能力はブルノと同値で、浮き球に対する飛び出し能力はゲーム全体で見てもかなりの高性能。敵のボレーシュートやヘディング、オーバーヘッドキックなどに対してはブルノよりも期待が持てるので、短期的に見ればブルノよりもオテッロを起用した方が有利に戦える。
……が、実は重大な罠が仕掛けられている。
レッチェでの戦いを終えて担当チームが全日本に切り替わる時、オテッロが獲得した経験値は全日本のGKたちに引き継がれず、丸ごと消滅する。ブルノを育てていないと全日本でプレーする時に森崎が弱いままなのだ。
ここで「どうせ森崎じゃねえか、どっちみち弱いんだから関係無い」とは行かない。森崎の経験値は若林・若島津に引き継がれていくため、レッチェ時代はブルノで戦わないと最後の最後まで悪影響を引きずる事になる。
このため、オテッロは惜しくも隠れた才能を埋もれさせたまま、「こいつを起用することができたら少しは楽になるかも知れないのに……」とプレイヤーを嘆かせるだけに終わってしまうのだった。
そしてブルノは、本人の弱さのうえに「控え選手の方がマシ」「逃げ道があるかと思ったら、それは罠だった」「使いたくないのに使わないといけない」と、ますます救いの無い評価に落ちていくのである……。
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関連項目
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