『ブルードラゴン』(BLUE DRAGON)とは、
- テレビ東京で2003 - 2004年に放送されていた深夜番組「大人のコンソメ」の1コーナー。
出演者同士が対戦し、巧みな話術を用いて相手が自分から青汁を飲む様に誘導するという企画で、
青汁を飲まされた方が負けとなる(青汁を飲んでいる最中に銃撃音が鳴り、死んだ扱いとなる)。
この企画趣旨が後継番組『ゴッドタン』のタイトルの由来となっている。 - ミストウォーカーとアートゥーンが共同開発し、 2006年にマイクロソフトから発売されたXbox 360用RPGである。
略称はブルドラ、BD。本項で扱う。 - BEMANIシリーズの楽曲。「BLUE DRAGON」。青龍(Ryu☆)が作曲。
Xbox 360専用ソフトとして第1作『ブルードラゴン』が発売され、
ゲームが発売されて間もないころからマンガやTVアニメが次々と製作された。
さらに2007年4月21日からはコナミデジタルエンタテインメントからカードゲームなども発売。
メディアミックス作品としても展開している。
テレビアニメは第1期が「BLUE DRAGON」(全51話)、第2期が「BLUE DRAGON 天界の七竜」(全51話)として、2007年4月7日から2009年3月28日までテレビ東京系列で放送された。
概要
Xbox 360の発売前から発表されて超豪華なスタッフで話題となる。
坂口博信監督と鳥山明先生のコラボは『クロノ・トリガー』以来であり、
ミストウォーカー作品第1弾として、Xbox 360ユーザーの期待はとてつもなく高いものになった。
2006年に発売され、Xbox 360本体も10万台を販売するなど、盛り上がりを見せる。
日本では高評価だったが、海外では大した評価を得られなかった。
しかし、ミストウォーカーの存在をアピールするには十分であったといえる。
2007年度日本ゲーム大賞優秀賞受賞作品。
2007年には「プラチナコレクション」として再発売された。
続編として、『ブルードラゴンプラス』、『ブルードラゴン異界の巨獣』があるが、こちらはニンテンドーDSになる。
なお、アニメ版『ブルードラゴン』では鳥山明の初代編集者であった鳥嶋和彦氏が企画として携わったが、
坂口氏にとってはファイナルファンタジー製作時代からの恩師に当たる。
ゲームシステム
シンボルエンカウントバトル。
独自の特徴として敵のシンボルは常時徘徊ではなく、近づくとポップして出現する。
バトルはコマンド式。
カテゴリーとスキル
本作のキャラクターは、幻獣のような姿の影を操る。影は戦闘を重ねるごとに成長していく。
影の成長システムはスクウェア・エニックスの『ファイナルファンタジーV』に近く、
同作のジョブシステムに良く似た、数種類の「カテゴリー」という概念が存在する。
カテゴリーはソード、アーマー、モンク、アサシン、ブラック、ホワイト、バリア、パワー、コンビネーションの9種類。
それぞれのカテゴリーによって、その時点の能力値に修正が加わる。
また、カテゴリーのレベルを成長させることでさらに強くなっていき、
『FFV』のアビリティにあたる「スキル」を習得していく。
スキルは『FFV』と同様に他のカテゴリーのスキルも使えるため、キャラのカスタマイズ性と戦闘の自由度もかなり高いものとなっており、全く使い道がないようなスキルが一気に化けることもある。
なお、あるイベントを経過した後は、影が実体化して攻撃を行う「リアル」という能力も使用可能になる。
エンカウントサークル
通常、敵はシンボルとして姿が見えており、体当たりするかXボタンで「アタック」を行うと戦闘に入ることができる。
この場合、敵の死角となる後ろ側から戦闘に入ると有利な状況に持ち込める。
上記の方法以外で戦闘に入る方法として、フィールド上でRT(右トリガー)を引くと、
キャラクターの周囲に「エンカウントサークル」(円)が広がる。このサークル内に複数の敵を囲めば、
範囲内の好きな敵を複数選んで、またはまとめて全部と戦うことができる。
複数の敵シンボルを囲んでバトルに突入した場合、最初の敵パーティーを倒した直後に、
次の敵パーティーと連戦でバトルが行われる。
この際、バトルとバトルの間に「トランスボーナス」が発生し、攻撃力アップ、
防御力アップなどの複数の効果からひとつがルーレットで決定される。
また、特定の組み合わせの敵を同じサークルで囲んで戦闘に突入すると「モンスターファイト」が発生する。
この場合、該当する敵パーティーが例外的に同時出現し、
それぞれのモンスターの種類によって同士討ちや相殺弱体化など有利な効果が現れる。
エンカウントサークルを開いている最中は「フィールドスキル」をLボタンとRボタンに装備でき、
装備したスキルをフィールド上で発動できるようになる。
例えば、「シビレダマ」を投げると敵シンボルが一定時間しびれて動けなくなり、
「バリバリア」は一度倒した敵シンボルを、MPを消費してフィールド上での体当たりだけで倒せるようになる。
ストーリー
魔法と機械によって栄えた古代文明が滅んでから幾星霜、
古代文明が何故滅んだのかも忘れ去られた時代。
世界の片隅にあるタタの村では10年前から年に1度、
紫の雲とともに地鮫(じざめ)という巨大な怪物が現れ、村を破壊し尽くしていた。
そして今年も地鮫が到来し、村の住人たちは高台へ避難する。
壊されていく家々を呆然と見つめることしかできない村人たち。
そんな折、村の老人フーシラは孫のシュウがいないことに気付き探し回るが、
目下に信じられない光景を目にする。
シュウ、そして彼の親友であるジーロとクルックも、未だ村の広場にいた。
避難所から声を掛ける大人たちの静止も聞かず、彼らだけで村を守ろうと地鮫に立ち向かう。
3人は作戦通り地鮫を罠に掛け、その動きを止めることに成功した、かに見えたが、
罠を破り再び動き出した地鮫に引きずられ、そのまま陥没した地面の中へ引き込まれてしまう。
気が付くと、そこは村の決まりで入ることが禁じられていた洞窟の中だった。
脱出手段を探すシュウたちは、先ほどの地鮫が謎の機械に変貌するのを目の当たりにする。
突然足元から地鮫が空高く浮き上がり、3人は地鮫にしがみついたまま、
はるか上空に浮かぶ巨大要塞の中へ導かれてしまう。
その要塞・メカットの内部で、彼らは謎の老人ネネと出会い、
彼こそが地鮫をけしかけ村を襲った張本人だという事実を聞かされる。
シュウたちは怒りネネに立ち向かうが、その強大な「影」の魔法の力の前になすすべもなく敗れ、
投げ捨てられてしまう。
要塞から投げ出され、そのまま空中を落下していく3人。
しかし、シュウが絶対負けないと意志を込めて叫ぶと、なぜか体が空高く浮き上がり、
彼らはそのまま再び要塞の部屋のひとつへ突入した。
不可思議な現象に戸惑うシュウたちの目の前に、空中に漂う3つの光の球が現れ、
突如3人の頭の中に「その球を飲むのだ」と謎の女性の声が語りかける。
突然現れたその声に彼らは疑いを抱き、それを拒んだが、その3人の目前にネネの追っ手が迫る。
大量のロボットに追い詰められたシュウたちは、もうどうにでもなれと、ついに光の球を飲んだ。
球を飲んだ直後、苦しむ3人。
その影が巨大な怪物、ドラゴン、ミノタウロス、フェニックスに姿を変える。
困惑するシュウたちの前に追っ手のロボットが襲い来るが、
発現した影の魔法の力によりいともたやすく撃退できてしまった。
なんとか小型メカットで脱出したシュウたちは、目覚めた新たな能力に驚き戸惑いつつも、
この「影」の力でネネの野望を止めることを決意する。
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関連項目
外部リンク
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