『ブレイブフロンティア』(Brave Frontier)とは、スマートフォン向けのRPGゲームである。
概要
2013年7月3日にiOS版でリリースされ、同年9月にAndroid版、12月にKindle版がリリースされた。
現在は日本の他、韓国・台湾・北米・中国(上海とマカオのみ)にも展開している。
なお、日本ではiOS版が先にリリースされたのに対し、海外ではAndroid版が先にリリースされている。
運営は株式会社Alim。GREEに多数のゲームを提供している株式会社gumiの社内にオフィスがあるベンチャー企業である。
グラフィックにドット絵が採用されている、各キャラクターは立ち絵の他、アニメーションのついたドット絵を持っており、戦闘時の演出に一役買っている。
ストーリー
―その先に待つものは・・・
ゲームシステム
主なソーシャルゲームに共通したカードの収集・育成・編成を行うシステムを採用している。
ユニット
プレイヤーは1体のリーダーユニットと4体のサブユニットの5体で一つのパーティーを編成する。
ゲームモードによっては、ゲーム内でのフレンドを1人フレンドリーダーとして編入させて6体のパーティーを編成できる。
ユニットの種類
ユニットには 火 水 雷 樹 光 闇 の6種類がある。
光闇以外の4属性はそれぞれ四すくみの関係にあり、光と闇は相互に弱点になっている。
また、ユニットの各個体にはタイプが、バランス型の「ロード」・体力型の「アニマ」・攻撃型の「ブレイカー」・防御型の「ガーディアン」・回復型の「オラクル」の5種類があり、それぞれのタイプによってステータス値が変動している。
このため同一ユニットでもタイプの違いによって差がつけられている。
ユニットスキル
各ユニットはパーティー全体に効果のある「リーダースキル」と、戦闘時に使える「ブレイブバースト」を持つ。
また、一部のユニットは「ブレイブバースト」の進化系である「スーパーブレイブバースト」を持っている。
「リーダースキル」は常時発動している効果だが、「ブレイブバースト」は、敵を攻撃した際にドロップする「BCクリスタル」を取得し、「BBゲージ」を一杯にすることで発動できる。
発動した際の演出は豪快で各ユニットに固有のエフェクトまで用意されているので、まさに『必殺技』と呼ぶにふさわしくなっている。
スフィア
ユニットには1体に1つの「スフィア」を装備させることができる。
スフィアは後述のクエスト内で獲得できる素材を使い作成することができ、攻撃力や防御力の上昇効果を持つ物や、状態異常を無効化する効果を持つ物などがある。
ゲームモード
本作には複数のゲームモードが存在する。
ゲームを遊ぶためには「体力」・「アリーナオーブ」・「レイドオーブ」期間限定イベントの際に使用する「ハンターオーブ」を消費する。各ゲームモードは以下の通り
クエスト
通常のRPGのようにストーリーにそってゲームを進める。ワールド->ダンジョン->エリアと細分化され、それぞれのエリアを攻略するために「体力」を消費する。
登場キャラクターとの掛け合いがあったり、ボスを倒したりしてゲーム内通貨やユニット、素材を収集することができる。
ゲームは先述の5体パーティー+フレンドリーダーの6体パーティーを使う。
画面下側が操作画面となっており、各ユニットのデータ部分をタッチすることで攻撃をする他、「BBゲージ」が貯まっている状態でデータ部分を上にスライドさせることによって「ブレイブバースト」を発動させる事ができる。
従ってパーティーの攻撃順をプレイヤーが決定するが、複数の敵を弱点を加味して狙い撃ちしたり、各ユニットの攻撃タイミングが重なるとダメージにボーナスが入るため上手い攻撃順を選択したりできる。
また、画面最下部はアイテム欄となっており、ターン開始時にユニットを攻撃させる前に体力・状態異常の回復や攻撃力・防御力の強化等の効果を持ったアイテムを使用できる。
このゲームモードは課金コンテンツである『ダイヤ』を利用することで、攻略中にゲームオーバーになってもコンテニューする事ができる。
2015年4月時点で、通常クエストのストーリーは第一章を終え、第二章に突入している。
その他、特殊な攻略方法が売りの『エクストラダンジョン』や、複数パーティを編成してストーリーの”外伝”的な物語を攻略する『グランドクエスト』が実装された。
ゲートの狭間
曜日別クエストや、期間限定クエスト・他ゲームとのコラボクエストが登場する。
平日に「帝都ランドール」内の「アクラス召喚院管理局」で発行される「メタルキー」「ジュエルキー」を使うことで一時間限定で入場可能になる特別クエストも用意されている。このクエストではユニットの育成に必要な経験値を大量取得できるユニットや、同じく育成等に必要なゲーム内通貨を好きなタイミングで取得しに行ける。時間に縛りがある社会人や学生に配慮してユニットの育成をスムーズに行えるように工夫されている。
その他、高難易度クエストとして『グランガイア戦記』が実装された。
ゲーム内に登場する特定のキャラクターにスポットを当てて組まれたシナリオと、非常に強力な敵ユニットが出現する。工夫をこらしたパーティを組んで挑まなければならない等、通常のクエストとは大きく違った要素が詰まっている他、報酬も他のクエストとは違い有用なものが多くもたらされるようになっている。
アリーナ
擬似PvPが可能なコンテンツ。遊ぶためには「アリーナオーブ」を消費する。
ゲームは先述の5体パーティーを利用し、ゲームに登録していプレイヤーと自動的にマッチングし、パーティー同士で対戦を行う。
対戦は全て自動で行われ、通常攻撃やブレイブバーストの発動も自動。対戦が終了するとリザルトが表示され、自身と対戦相手のランクによってアリーナポイントを獲得することができ、ポイントを貯めることでスフィアやダイヤを報酬として獲得できるようになっている。
レイドバトル
最大4人がオンライン上で協力して遊べるコンテンツ。2014年3月末から4月末にかけて期間限定先行公開された。現段階では遊ぶために「レイドオーブ」を消費する。
専用マップを使用した大規模なクエストであり、殆どが単独では攻略が難しく設定されている。実装日は未定であり、今後更に改良される見通し。
レイドバトルにも専用のストーリーが用意され、メインのストーリーとはまた違った要素が体験できる。
帝都ランドール
主人公たちが普段暮らしている世界であり、プレイヤーである召喚士が所属する『アクラス召喚院』が置かれている
【召喚術研究所】
クリアすることによって特別な報酬(ユニット)が獲得できるコンテンツ。遊ぶためには「体力」を消費する。
通常のクエストよりも難易度が格段に高く、そのため手持ちのユニットから最大3つのパーティーを作って攻略する。ゲーム内容は通常のクエストと同じである。
月毎開催の期間限定イベントダンジョン。遊ぶためには「ハンターオーブ」が必要。
クエストと同様にパーティー+フレンドで攻略をするが、通常のクエストと異なり
- クエスト中にユニットや素材等のドロップがない代わりに「探索ポイント」が貰える
- 与えたダメージ量や弱点補正、攻撃Hit数等の要素が「探索ポイント」として反映される
- 獲得できた「探索ポイント」によって報酬が獲得できる
- 通常は自身で作成したアイテムを持ち込むが、ここでは指定されたアイテムセットが支給される
- クエスト中にゲームオーバーになった場合、コンテニューできない
等の差がある。ただ敵を倒せば良いだけではなく、ダメージを稼いだり、攻撃HIT数を考えたり、敵の弱点をついた攻撃をしたりと、わずかなプレイ方法の差で「探索ポイント」の取得に大きな差が発生するため、パーティー構成や立ち回りをよく考えながら攻略していかないとクリアは難しくなっている。
また、ゲーム内唯一のランキング戦方式イベント(常設のアリーナを除く)のため、開催期間中は各所で話題になり、各プレイヤーが趣向を凝らして攻略に臨んでいる。
【アクラス召喚院 管理局】
毎日更新される「チャレンジ」やプレイ実績を評価される「レコード」によって「実績ポイント」を貯めることで、ユニット進化・育成・強化用の素材やユニットに装備させる「スフィア」を交換することができる
キー受け取り
平日に1日1回、ユニット育成のための特別クエストに参加するための「メタルキー」「ジュエルキー」が配布される。キーはそれぞれ15本づつストックでき、プレイヤーが好きなタイミングで使用することでいつでも特別クエストに参加できるようになっている。
『レイドバトル』内で獲得できる「ブレイブメダル」を3枚消費してユニット進化・育成・強化用の素材や「スフィア」「アイテム」等がランダムで取得できる。
【スフィア交換所】
『レイドバトル』内で手に入れた素材を使ってユニットを強化する装備品「スフィア」を作成することができる。『冒険者の村』の「スフィア屋」の上位互換。
『レイドバトル』内で手に入れた素材を使って『レイドバトル』内で使用するアイテムを作成することができる。ここのアイテムは協力しているプレイヤーにも効果を及ぼすものや、レイドボスに関係する効果を持つもの等が用意されており、『冒険者の村』の「調合屋」とは別の需要がある。
クエストやアリーナ、レイドバトル内で展開されたストーリーを閲覧することができる。その他、ユニット図鑑やアイテム図鑑を確認することができる。このゲームでは図鑑の内容がどれも細かく書き込まれているため、図鑑を眺めていたら数時間経過していた。なんてことも多発するため注意。
ゲームの特色
ソーシャルゲームでは、モンスターの経験値が大量に獲得できるようなダンジョンはサーバー負荷軽減の観点から、時間帯を区切って時間限定のダンジョンを用意する(通称ゲリラダンジョン)事が主流だが、『ブレイブフロンティア』はこのシステムが大幅に変更されている。
平日の1日に1度「ゲリラダンジョン」に入場する権利(鍵)を手に入れる事ができ、その鍵を使うことで1時間ゲリラダンジョンをプレイすることができる。時間に縛られることなく、自身のペースでゲームをすることができるので、プレイ時間の自由度が高くなっている。
運営の方針として、課金コンテンツから出現するユニットにハズレを入れたくないという理念が有ることから、ガチャで手に入るユニットにハズレがほとんど存在しない。
特筆すべきはつい最近まで最も強いリーダースキルを持つユニットは、無課金で回すことのできるガチャからしか出現しなかった点である。インフレも極力抑えられており、様々な効果を持ったユニットが多く存在するのでパーティー編成が非常に面白い。
最近のソーシャルゲームで散見されている「プレイ時間が長いゲーム」でもある。いわゆる”暇つぶし”にプレイするよりも腰を据えて”ゲームをする”という感覚が強いゲーム内容である。実際、1回あたりのプレイ時間は『クエスト』はストーリーを進める場合およそ3分~、「グランドクエスト」は10分~、『レイドバトル』は10~30分、高難易度クエストの「試練」「グランガイア戦記」は場合によっては1時間を超えるケースも有る。
関連動画
生放送(ブレ生)
ブレイブフロンティア運営が主催する「ブレ生」が不定期に開催されている。
最新情報の配信や各種企画の他、プレイヤーの質問や要望に回答するコーナーまで存在する。過去に数多くの要望が提案されてきたが、ここの放送内で「やります」「実装します」「検討します」とされた議題はたいてい実現しているため口だけじゃないのは目に見えて明らかなのではないだろうか。またぶっちーの休暇が消える…
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