ブロンプトン(BROMPTON)とは、イギリス・ロンドン イーリング区グリーンフォードに本社を構える自転車メーカーである。
概要
イギリス生まれの高級折り畳み自転車専門メーカーとして知られる。ロンドンの工場で職人が1台1台手作業で生産している。日本国内での正規輸入代理店はミズタニ自転車(東京都足立区)。
不慣れな人でも1分以内、慣れれば15秒程度で完全に折り畳んでしまうことが可能。また、折り畳み自転車にしてはホイールベースが長めで直進安定性が高いのも特徴。折り畳み段階を途中で止めることで、スタンド無しで自立するようになっている。
1975年、「アンドリュー・リッチー」氏の手によって設計を開始。1977年にプロトタイプ車が完成。その後、同国内に存在する老舗自転車メーカーである「ラレー」(Raleigh)に生産を委託することを持ち掛けるが断られた為、自分で少量生産(2年間で450台)を生産するに留まっていた。
その後、起業家の「ジュリアン・ヴェリカー」氏とアンドリューが出会い、ようやく資金面で折り合いが付き1988年に工場を設立。量産化に漕ぎ着けた。
英国王室からも高く評価されており、英国女王賞を何度も受賞するに至っている。1995年には輸出部門、2010年にはイノベーション部門・国際貿易ビジネス部門、2015年にも再度国際貿易ビジネス部門で受賞。
ラインナップ・命名法則
2022年モデルより命名法則が変更された。フレーム素材→ギア種類(P Line除く)→車体色→ハンドル種類の順で構成される。
例:「C Line Urban Black - Low」は、クロモリフレーム・外装2速・黒色・ローハンドルの車両を意味する。
フレーム素材
- C Line:クロムモリブデン鋼(鉄)製フレーム車。頑丈で安価だが重い。重量約12kg。20万円前後。
- P Line:チタニウム・アルミニウム併用フレーム車。軽量だが高価。重量約9.6kg。40万円前後。
今後発売予定のモデル
- A Line:C Lineの廉価バージョン。3速内装のみで、泥除けやフロントバッグを取り付けるマウントが別売り、カラーラインナップが少なかったり、その他細々とした部品が廉価あるいは旧型になり徹底的なコストダウンを図った。15万円前後。
- Electric C Line:C Lineの前輪ハブを電動モーター内蔵にしたバージョン。バッテリーが入った専用フロントバッグを取り付けることで電動アシスト自転車として機能する。最長航続距離は80km。重量約17kg(バッテリー込)。40万円前後。日本では法律の関係で正規未発売となる(英国本国仕様をそのまま日本の公道で走らせると法律違反)。
ギア種類
- One:T Lineのみ設定。シングルギア(変速機未搭載)。
- Urban:C Lineは外装2速。T Lineは外装4速。
- Utility:C Lineは内装3速。
- Explore:外装2速・内装3速両方を搭載=6速。
ハンドル種類
関連動画
関連項目
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